バイクときどき着物

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  • ある日、夫が失踪しましたw

    夫が失踪してから、離婚するまでの備忘録。 警察への届出から、調停や裁判、弁護士の選び方、財産分与、調停中に物件購入する際の注意点など、事実に基づいてつらつら書く予定。 離婚を考えている人だけでなく、結婚を考えている、パヤパヤ恋愛している全ての人に届きますように。

最近の記事

物件購入の闇:離婚調停・裁判中の女性はローンが組みにくい

今、私が住んでいる物件は、結婚後に夫の名義で購入したものだった。購入金額は3250万円。そして、夫が失踪前にこの物件を譲渡するならと提示してきた金額は2657万円。 しかし、調停で提示された物件譲渡額は驚きの4160万円。 ……ここまでが前回のダイジェストw いくらなんでもそんな金額で引き取れない……というか、4160万円出したら、同じ物件でももっと広い、リノベーションしたばかりの部屋が買える。というか、お釣りが来る。 金額交渉をしたところで、足元を見てふっかけられるだ

    • 財産分与で怒り爆発

      離婚を受け入れると通達すると、即座に財産分与の話に移行した。離婚に至る帰責性について、本調停では夫は全く責任を問われないので、財産は真っ二つにされることになった。 財産分与において、一番のハイライトは“住んでいるマンションをどうするか”ということだった。 私は住んでいた物件を引き取って住み続けたいと、夫にも弁護士にも伝えていた。そのため、夫が失踪する前に夫婦で話し合った際、夫は物件の譲渡額について以下のように提示してきていた。 私は、離婚の原因を作った(夫の借金および同

      • 結婚生活継続から離婚に向けて舵を切る

        夫は離婚調停の主張書面で、離婚したい理由を性格の不一致、性の不一致、妻の不貞としていた。 性格の不一致は主に「晩ごはん時にテレビを観ていると、出演者に“ハゲ”や“ババァ”や“あの人絶対整形している”と言い、言葉遣いが汚いことが耐えられない」というもので、性の不一致は「性生活がない」という訴えで、妻の不貞は「XX年XX月XX日に帰宅したら、妻が男性と相合傘で帰宅したのを目撃した」というものだった。 正直な話、たかだかこんな理由で離婚を請求することができるのか、と思った。

        • 夫側弁護士に仕掛けられた狡猾な罠……

          5回目の調停1週間前に、夫が預金の残高証明書と課税証明書と確定申告書、会社の決算報告書を出してきた。 私は決算書類などを読み解く能力はないけれど、そんな素人が見てもおかしなところが見られる決算報告書だった。 夫は、自分の他に従業員のいない会社の代表取締役だった。会社からの給与は毎月10万円。役員報酬なし。確定申告書も課税証明書も年収120万円となっている。……しかし、自社から借用書のない毎月20万円の借入金があった。 この借入金は、会社を設立してから今に至るまで、一度も

        物件購入の闇:離婚調停・裁判中の女性はローンが組みにくい

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        • ある日、夫が失踪しましたw
          21本

        記事

          結局、調停員を味方につけた方が有利なんだな。

          新しい弁護士になって初めての調停の日。調停前に弁護士は「ダンナさんからの批判が止まりませんが、言われたことは聞き流して、相手にしないこと」と釘を刺された。 今までの調停では、夫が浴びせてくる罵詈雑言に対して「それは悪意ある編集をされた、事象の一部を切り出したものである」と状況を説明することに労力を割いていた。 しかし、それこそが夫側弁護士が仕組んだ、調停員が私への心象を悪くするための策略であるというのだ。 今の私は、調停員からすると“夫に食ってかかる鬼嫁”であり“収入資料

          結局、調停員を味方につけた方が有利なんだな。

          度重なる夫からのモラハラ

          回収できるかどうかはともかく、慰謝料を請求するための根拠として、夫からのモラハラをまとめて弁護士に送らねばならない。 弁護士曰く、怪我をした診断書、録音録画などがあるとベストらしいが、ない場合は日記なども資料になりうるらしい。 私の場合は、いくつかの録音データと心療内科の診断書、それから思い出し日記を提出することになった。あった出来事を提出する際は、可能な限り日付をつけることが重要とのこと。 2016年3月12日不妊治療や今後の生活や収入、仕事などについて話し合う。夫に

          度重なる夫からのモラハラ

          2家族での一軒家シェア暮らし

          以前、一軒家をシェアしていた友だち夫婦に連絡をとり、夫が失踪したこと、借金のこと、夫に離婚調停と婚姻費用請求で訴えられていることなどを伝えた。 友だち夫婦はかなりびっくりしていた。……当然かw 調停で、夫がたびたび家出していたということを証言する“陳述書”の作成に協力してほしいとお願いした。すると彼らは「僕たちができることがあれば協力するよ」と快諾してくれた。本当にありがたい! 後日、ZOOMで弁護士も含めてミーティングすることになった。弁護士から友だち夫妻に聞きたいこ

          2家族での一軒家シェア暮らし

          私たち夫婦はシェアハウスで知り合った。

          私たち夫婦は、73人が暮らす大規模なシェアハウスで知り合った。 そのシェアハウスに入居する直前、私は結婚を意識して同棲しているパートナーがいた。交際は順調に進んでいると私は思っていたが、彼はある日を境にしてほとんど家に帰ってこなくなった。帰ってこなくなった理由を調べてみると、彼は私の他に6人の女と付き合っていることが発覚した。 甲斐性のないその男と別れ、失意のままにたどり着いたシェアハウス。そこは地下にシアタールームがあり、屋上には菜園があるようなかなり大規模なシェアハウ

          私たち夫婦はシェアハウスで知り合った。

          やっと味方ができた気がした。

          次の弁護士は父の知り合いで、これまでもセカンドオピニオンを担当してくれていたため、引き継ぎもスムーズだった。 「私も、前任弁護士同様、ダンナさんは資金難の状況にあると推察しているので“離婚したくない”“夫が急に家を出て行って困っている”というスタンスで時間稼ぎし、ダンナさんが折れてくるのを待つ作戦でいきましょう」と言った。 私は、毛ほども結婚生活など続けたくなかったが「それで勝てるのであれば」と応じた。 すると弁護士は「勝つ……というのが、あなたにとってどのような状態を

          やっと味方ができた気がした。

          弁護士を解任する

          なぜ、事前の打ち合わせもなく急に「婚姻費用を払って離婚したらどうか」と言い出したのか。 3回目の調停直後、家庭裁判所のロビーで怒りと動揺でぐしゃぐしゃのまま弁護士を問い詰めた。 弁護士は「判例らしい判例も見つけられなかった。収入が多い方が少ない方に生活費を払うと法律で決まっている。昔は個々人の事情を調査して調停に反映させる調査員のような人がいたが、20年くらい前に制度が変わって、経費削減の煽りもあり調査員制度が廃止になり、個々の事情が反映されず、算定表に則って払うというの

          弁護士を解任する

          弁護士、仕事を放棄する

          調停員に2回にわたって「ダンナさんが気の毒だと思わないんですか? 婚姻費用を払いたくない理由は何でですか」と繰り返され、3回目の調停を迎えようとしていた。 弁護士からは何の音沙汰もない。不安しかない私は、弁護士に次回の調停ではどう戦うつもりなのか、打ち合わせがしたいと申し出た。 すると弁護士は「普段はそういうことしないんですけど、不安感が強いようなので別途料金はいただかず、打ち合わせの時間を設けます」と応じ、打ち合わせをすることになった。 予感的中打ち合わせのとき、“婚

          弁護士、仕事を放棄する

          不毛な調停

          かくして、調停が始まった。 調停は、1週間前までに裁判所に提出された双方の答弁書を元に話し合いが進められる。 調停の流れてっきり、1つの部屋に調停員と裁判官、夫と夫の弁護士、私と私の弁護士が顔を突き合わせて行われるものと思っていた。 実際には、1つの部屋(調停室)に調停員2名が着座しており、まずは夫と夫の弁護士が調停員と話し、その間、私と私の弁護士は「相手方控室」に待機。 夫側が話し終えると、夫と夫の弁護士は「申立人控室」に下がって待機。 調停員が「相手方控室」に私と私の

          辛かった時の記憶が曖昧で、思い出すのも辛くて、弁護士とやりとりしたものをそのまま掲載したら、やっぱりPV伸びないなぁw 思い出せる範囲でも、なんとか自分の言葉で紡がないとダメですね。 ……はい。がんばります……。 #ある日夫が失踪しました #反省

          辛かった時の記憶が曖昧で、思い出すのも辛くて、弁護士とやりとりしたものをそのまま掲載したら、やっぱりPV伸びないなぁw 思い出せる範囲でも、なんとか自分の言葉で紡がないとダメですね。 ……はい。がんばります……。 #ある日夫が失踪しました #反省

          弁護士との作戦会議

          夫から離婚したい理由と婚姻費用を請求する理由についての書面が上がってきて、事実関係確認のために、反論をまとめて弁護士に送り返した。 夫からの言い分と、私の反論を見た弁護士は「とりあえず、奥さんは“離婚を望んでいない”“ダンナさんが出ていってしまって困っている”というスタンスで調停に臨んだ方が良いと思う」と提案してきた。私は「それで勝てるのであれば、お任せする」と、その提案を飲むことになった。 まずは、離婚するにしても、夫が有責配偶者だということを調停員に認めてもらうことが

          弁護士との作戦会議

          夫が妻から金をせびろうとする理由

          夫から婚姻費用分担事情説明書が届く夫から、婚姻費用申立書の内容を補完する「婚姻費用分担事情説明書」が届いた。以下、太字が夫の言い分、細字が私の反論である。 以下の文章は私の弁護士宛に送ったもので、実際に裁判所に提出されたものではない。 婚姻費用分担事情説明書とその反論申立人は平成25年5月頃に相手方と同居したが、相手方との性格の不一致、言葉遣いや暴言のひどさ、性的不調和などから、相手方との同居生活に耐えきれず、令和4年6月28日に、申立人自ら、自宅を出ていき、以降相手方と

          夫が妻から金をせびろうとする理由

          離婚したいという夫の主張と、妻の反論

          夫から夫婦関係調整事情説明書が届く夫から、離婚調停申立書の内容を補完する「夫婦関係調整事情説明書」が届いた。以下、太字が夫の言い分、細字が私の反論である。 以下の文章は私の弁護士宛に送ったもので、実際に裁判所に提出されたものではない。 夫婦関係調整事情説明書とその反論1 別居に至るまでの事情 (1) 申立人と相手方は、平成XX年 XX月XX日に婚姻した。 (2) 翌年から申立人と相手方は不妊治療を始めたものの、なかなか奏功しない日々が続いた。 しかるに、申立人なりに必

          離婚したいという夫の主張と、妻の反論