知っておきたい！20年後"ドバイの未来予想図"
①ドバイの開発の歴史
Knight Frankの動画が一番わかりやすくまとまっています。
ドバイの開発はこのように進められています。
北から南へ
海岸から内陸へ
2023年7月現在は、ビーチの拡張、ドバイカナル沿いの開発、アルマクトゥーム空港周辺の開発に注力しています。
特に、アルマクトゥーム空港やExpo2020の周辺エリア「ドバイサウス」はかなり力を入れて開発しており、大きなラグーンのある高級ヴィラコミュニティもすでに建築前に販売されています。
②ドバイ2040年マスタープラン
ドバイ2040は、ドバイ政府が掲げる"2040年のドバイ"の姿です。５つのエリアに分けて、説明されています。
ドバイ政府の発表では、下記の５つの都市部と新しいエリアをアップグレードすることを明言しています。
①Deira / Bur Dubai
デイラやバードバイを中心とした歴史的景観を保護することが挙げられます。ドバイはまだ歴史が浅いので、歴史的な都市を残していくことはドバイが世界都市になるためにも大切かもしれません。
このエリアは、日本のTVで見るようなキラキラしたドバイではない地域ですが、ドバイに住む人の商業・居住地で欠かせない地域になっています。通勤時間の渋滞や建物の老朽化に関して、改善しながら歴史的街並みを保存していくことが今後の課題でしょう。
②Downtown / Business Bay
ダウンタウンはすでに世界の金融のハブをなりつつあります。ドバイの成長を支えている金融セクターにおいて非常に重要なポジションを担っています。Business Bayはドバイカナル沿いのエリアで、ハイグレードのホテルやマンションの建設が多数始まっています。今後も、ドバイのビジネスの中心地であることは間違いないでしょう。
③Dubai Marina / JBR
ドバイマリーナ周辺は、観光地の中心地として機能します。ドバイのビーチは重要な観光資源であり、今後南側にさらに拡張する計画もあります。最も不動産取引が行われるエリアであり、ドバイの経済を支える観光セクターの重要拠点です。
ドバイマリーナは2008年から開発されています。そのため、建物によっては老朽化が進んでおり、新たな土地も無くなってきたため、今後建て替えが進むことも予想できます。
④Expo2020
ドバイサウスのエリアは現在開発中です。アルマクトゥーム空港は、2050年までに世界最大の国際空港を目指しており、ドバイサウスのマスタープランは必見です。ドバイマリーナへのアクセスが、従来のDXB空港よりも便利になり、Palm Jebel Aliの開発が進むにつれ重要なポジションになります。
Expo Cityは、数年後を見据えて完成に近づいており、マンションやヴィラが立ち並んでいます。デザインされた街並みをゴルフカートで移動できるコミュニティは、綺麗で洗練されています。しかし、不動産投資という点では、まだリスクが高いと言わざるを得ない地域ではあります。もちろん、これからの可能性の高い地域であることは間違いないので、実際の映像や現地を見てから判断した方が良さそうです。
⑤Dubai Silicon Oasis
ドバイシリコンオアシスは、不動産市場では人気があるエリアではありません。しかし、ドバイシリコンオアシスのフリーゾーンには数えきれないほどの企業が登記していることは事実です。イノベーションを産むための拠点と位置付けられています。日本人で法人を設立した方で、ドバイシリコンオアシスのフリーゾーンに登記している方も多いのではないでしょうか？
不動産という観点から見ると、ドバイシリコンオアシスは、立地としては悪くありません。ダウンタウンエリアから、ほぼ一本道、車で20分で着きます。巨大なスーパーもあり、ヴィラコミュニティもあります。便利な一方、都市全体としての統一された開発ができていないのが現状で、その点がマイナスです。
③まとめ
今回は、ドバイの開発がどのように進んできたのか、「ドバイ アーバンマスタープラン 2040」で取り上げられている5つのエリアについてまとめました。
不動産を探す時に、頭の片隅にこのマスタープランを入れておくと、将来のマーケットを予測する時に少しだけ役に立つかもしれません。
世界共通で、不動産でもっとも大事な条件は「立地」です。それがわかっていながら、立地をどんな場所だけではなく、どんな場所になりそうかを情報から考えてみることが重要ではないでしょうか。
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