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2拠点生活のススメ|第99回|OAチェアーを発掘してきた件

徳島に居てもデスクワークをすることが多くなってきた。長時間座っているとお尻も背中も痛くてしょうがないので、ちゃんとしたオフィス用のチェアを手に入れようと考えた。オフィス家具は、そこそこ値段が張るので中古でもいいかなと検索しているとオフィスバスターズという、面白い名前の店を発見。

サイトを見ると、海外製のブランドチェアから、国産メーカーのチェアまで、凄い数の品揃え、中古と言えどもここまであるのかとビックリした。だいたい定価の1/4〜1/5程度の価格設定。ただ、写真を見るだけでは正直良く分からない。やっぱり買う前に実際の座り心地やカラダへのフィット感を知りたいと思い、家から一番近い支店を検索、かなりの在庫が有りそうだったので、とにかく尋ねてみることにした。

看板はあるが、倉庫のような雰囲気、あまりお店という感じはしない。

入り口を入ると雑然と机や椅子が並んでいる。いや正確に言うと、適当にほったらかしてあるという感じ。商品を避けながら奥に進むと、オフィスらしきスペースががあり、若い店員が私の存在に気づいてくれた。

オフィスチェアを探しているんですけど・・・と声を掛けると、ご案内しますとエレベーターへ。「3階が一応チェアの置き場なんですが、お客さんが思っている以上にたくさんあるので、探しにくいと思いますが大丈夫ですかね。」店員の言わんとしていることが良く分からない・・・、そうこうしている間にエレベーターが3階に到着、扉が開き、急に視界がひらけた。

なんじゃこりゃあ・・・、おびただしい数のチェアが所狭しと積まれている。」

広いフロアの中心に細い通路のような空間が設けてある。「ここから左が2万円以上、ここから右が2万円以下に分けてあります。とりあえず見て頂いて、気に入ったのがありましたら、かためておいてもらえると、後で詳しい値段をお調べします。」

そう告げると店員はさっさと姿を消してしまった。

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ざっと見て数千脚はあるだろうか、「思っている以上にたくさんある」の意味がやっと分かった。しばらく呆然と立ち尽くしていたのだが、何だかちょっと面白くなってきて、良さげな椅子の山を次々と崩して、片っ端から座ってみた。

かなりの数のチェアに腰掛けた結果、2万円以下のコーナーから1つ、2万円以上のコーナーから色違いで2つのチェアを選択し、再び店員さんに声を掛ける。

2万円以上のコーナーから選んだ椅子は、アメリカのSteelcase製のシンクチェアと呼ばれる物、販売価格は、45,000円とのこと、定価が140,000円するらしい。確かにいいけど、かなり使い込まれている様子だし、予算オーバーと諦める。

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一方、2万円以下のコーナーから選んだ椅子は、イトーキのノートチェアというもの。シートの色あせや汚れも無く、とてもキレイで裏のシールを見ると2020年製とある。ほとんど使われていないようだ。恐る恐る値段を聞くと12,000円とのこと。定価が60,000円ほどのものらしい。

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座り心地もなかなかGOOD、座面も前後にスライドするし、リクライニング調節や高さ調節もスムーズに動いて問題無し。シートもベージュで、リネンのような風合い。オフィス感弱めなので、徳島の部屋にもマッチしそうということで、コチラに決めた。

プチプチに包んでくれるのかなと思いきや、包装も何も無し、その分お安くしていますという感じの潔さを感じ、黙って車に積み込む。なんかいい買い物をしたなと気分が良くなって、日帰り温泉に立ち寄って帰った。

コロナ禍においては、きっとオフィスを整理する会社も多いんだろうな。

私の買ったチェアなんて新しすぎて、命短いオフィスだったはず。少し心も痛んだが、これもサスティナブルの一環、大切に使わせてもらいますと、心の中で呟いた


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