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2拠点生活のススメ|第213回|突然やってくる光

数年前から、突然視界に鋸状のギザギザした光が現れ、この光が激しくなると気分が悪くなったり、フラフラとして立っていられなくなったりすることがある。

これは閃輝暗点(せんきあんてん)という症状らしく、通常10~20分で消えるので、始まると座って静かに行きすぎるのを待つしかない。

今日は女子サッカーの決勝リーグ初戦と言うことでテレビにかじりついていたのだが、突然の光に襲われ、見たいけど、ちゃんと見れないといった状態に。ようやく光が収まってきた頃にはロスタイム、ヤキモキしているうちに、負けてしまった。

色んな意味でついていない試合だったな。

この閃輝暗点の原因は、目そのものでは無く、ストレスや疲労などによって脳の視覚情報を処理する部分の血流が一時的に低下することで起こるらしいのだが、まあ言えば「目眩」みたいなモノで基本的に治療法というものは無く、診察が必要というモノではないらしい。

芥川龍之介もこの閃輝暗点に悩まされていたようで、小説「歯車」の中で閃輝暗点症らしき症状の描写が登場する。

「僕」が町を歩いているとき。
視野のうちに「たえず回転する半透明の歯車」があらわれ、
次第にその数を増やしていくのだ。
しばらくすると歯車は消え失せ、頭痛がはじまる。
「僕」は、以前にも、同じ経験を何度かしている──。

芥川龍之介は、半透明の歯車と表現しているが、私が最初に感じた印象は、三角形のキラキラした光が次々と飛び込んでくるような状態とでも言うのだろうか、なぜだか超能力者になったような気分になったことを覚えている。

たいがい長時間のパソコン仕事や、疲労時にテレビを見ていたりして起こる。追加点を取れそうで取れない女子サッカーの試合にイライラしていたから起こったのかな・・・。強豪スウェーデンに対しても希望を抱かせるパスサッカーを見せていただけに、あのPKは残念だったな。

ベンチワークも含め、2点リードされてからの戦略が足りなかった気もしたが、十分戦える力を感じただけに残念。そろそろ新しい監督を迎えて、心機一転新しいチーム作りをして欲しい気もするな。

しかし、男子サッカーの試合中には、起こらないで欲しいな。(笑)

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