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人の振り見て・・・

サッカーも、ラグビーも、日本は強くなりましたね。

普段テレビやネットで、何かと日本はダメだと刷り込まれているだけに、真摯に頑張って結果を出している日本代表の姿はとても眩しく、やはり日本を変えていくのは若い力なんだなと嬉しくなりました。

そんな気分の高まりもあり、小雨降る日曜日に、地元のサッカーチーム・徳島ボルティスの応援へと出かけました。スタジアムに着くとすでに試合は始まっており、休日ということもあって結構いっぱい。とりあえず目についた空席へと潜り込む。

すると、「どこにパス出しとんねん、そんなシュートで点は入らんやろ、下手くそ。」などなどネガティブな大声がひっきりなしに聞こえてくる。なかなか試合に集中できず、振り返ると悲しいかな同年代のオジサンの姿がそこにありました。激励というより、文句の羅列、聞かされるものにとっては不愉快極まりなく、周りにいた人たちも、気になるようで何度も振り返るのですが、そんな視線もお構い無し。ひょっとして、心の声がずっと漏れていることに気づいていないのだろうか。

だんだん怖くなってくる・・・。

徳島ボルティスサポーター

90分間これを聞いているのは辛いなと思っているところに、雨も少し強くなってきて、あたりを見渡すとラッキーなことに雨を避けれる空席を発見・・・。
早速移ってみると、ここにもクーラーボックスに、しこたま酒を仕込んで観戦する同年代のオジサンたちの姿が。酒臭い息とともに口をついて出てくるのは、やはりネガティブな言葉ばかりでした。

他に雨の当たらぬ席も見当たらず、仕方がないと諦めていると、我がボルティスが先制点。するとオジサンたちは、立ち上がって狂喜乱舞、私にもハイタッチを求めてきました。

どうやら、これは文句などではなく、オジサン流の応援スタイルなのかも・・・。
そういえば、私もふだん家でテレビ観戦していると確かにネガティブな独り言を発しているような気が・・・。思うようにならない展開にはヤジを飛ばす、ある種のストレス発散効果もあり、これが厳しい社会で揉まれているオジサンたちの共通した応援スタイルなのかもしれないと思いました。

一方ネットの世界では、オジサンに限らず、事情も背景も良くわかっていないのに、ミスをしたんだから、攻撃されて当然とネガティブな言葉を浴びせる風潮が蔓延っている。自分でも気づかないうちに得体の知れない集団正義に乗っかって、攻撃する快感に溺れてしまうというようなことも起こりがち・・・。

変な誤解を招かないためにも、
私も含め、昭和のオジサンは特に気をつけないとダメですね。


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