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Illustrator使い倒しテク

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#グラフィックスタイル

[アピアランスを分割]を前提にグラフィックスタイルスタイルを適用する(2)マスク領域以外のオブジェクトを削除する

[アピアランスを分割]を前提にグラフィックスタイルスタイルを適用するの第2弾です。前回の記事はこちら。 [パスファインダー]パネルの[分割]を使う以前、もっさりさんのツイートが話題になっていました。 ナイスなTipsですが、線のままのオブジェクトがある場合、[パスファインダー]パネルの[分割]ボタンをクリックしただけだと、線の情報が期待どおりになりません。 対策は、事前に[パスのアウトライン]([オブジェクト]メニューの[パス])を実行することですが、対象となるアートワ

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クリップグループ(=画像+パス)+アピアランス+シンボルを組み合わせて一瞬で作るテンプレート活用のバナー

テンプレートとして基本的なデザインが固まっているときのワークフローの最適化について考えてみましょう。 テンプレートをシンボル化する仕上がりサイズの図形、テキストなどをまとめてシンボル化しておきます。 仕上がりサイズの図形には、不透明度20%の塗りを適用しておきます。カラーや不透明度はマスク設定のときに消失します。 テキストに帯などを設定するときには、この時点でアピアランスを適用しておきます。 画像を配置する画像を配置し、シンボルの背面に送ります。 仕上がりをイメージし

カラーグループのスウォッチを使って、対象のオブジェクトをランダムにカラーリングする #Illustrator

カラーグループのスウォッチを使って、対象のオブジェクトをランダムにカラーリングしたいことがあります。 Alexander Ladyginさんのスクリプトが役立ちます。スミ(黒)のままだとバグることがあるので、いったん、カラー変更しておくのが吉。 なお、スクリプトを実行すると、次のようなパネルが開きます。 対象のオブジェクトをランダムにカラーリングするには、右上の[Fill or Stroke swatches]のエリアで次のように設定します。 [For all ite

Illustratorでのシンボルとグラフィックスタイルを活用したカード型のパーツ制作

Illustratorでのカード型のパーツ制作は、シンボルとグラフィックスタイルを活用すると速いです。 シンボルの解除にはスクリプトの利用が吉難点はシンボル解除。Illustratorのデフォルトではシンボルを解除すると、サブレイヤーになってしまう。 宮澤さん のスクリプトの利用がマスト。 なお、そのままだとグループされてしまっているので、グループ解除を仕込んでおくとよいです。 レイヤーの統合 調べていたら、過去に書いた記事が出てきました。 「サブレイヤーを上位レイ

配置画像と一体化した「カード型」コラムボックス

次のようなカード型のパーツをIllustratorで作る方法について考えています。 それぞれのカードの四隅は角丸 写真のマスク「それぞれのカードの四隅は角丸」から写真をそれぞれに個別に扱うのは手間ですので、カードの仕上がりの大きさの図形を作成し、それを使ってマスクします。 写真の位置は追って調整できるので、位置決めはシビアに行わずに進めます。 アピアランスを適用するマスクを適用したオブジェクトは[アピアランス]パネルでは「グループ」として認識されます。これに対して、次

マスクとアピアランスでアイコンの味変

正方形の画像に対して、角丸にする、正円にする、フチを付けるなどの処理を加えるのは、なかなか大変です。 一度、クリッピングマスクをかけておくと、アピアランスでの扱いが格段にラクになります。 クリッピングマスクIllustratorでは配置画像を選択し、⌘ + 7キーで同じ大きさでマスクされます。実行直後はパスが選択されていますので、クリップグループを選択し直す手間が必要です。 サンプルファイル部分的な欠けは「グループの抜き」を使っています。 ドロップシャドウには非対応で

引き出し線の重なり部分の処理

引き出し線が重なっていると、個別に色がついていたとしても、どの線が アピアランスで解決します。 [パスのアウトライン]効果で塗りに [パスのオフセット]効果で太らせる [パスファインダー(刈り込み)]効果で重なり部分の背面を削除 [パスのオフセット]効果で②で太らせた線幅を戻す このやり方のよい点: グループ化する前の処理が不要 異なる線幅、カラーでもOK [グループ選択ツール]などを用いて、前後関係を自由に変更できる ※波線、ドット点線は非対応です。

Illustratorのアピアランスで実装する箱矢印 2023

図解などで多用する「箱矢印」について、ずっと取り組んできたのですが、決定版ができました。 ポイントとしては次の3つ。 伸ばしても崩れない 極限まで縮められる ▲部分の高さが一定 ロジック座布団部分は2つのパーツで構成します。 ▲部分は次のようにこねます。 活用例スマートガイドやスクリプトと組み合わせと、爆速でチャート作成できます。 バリエーション上下左右、また、角丸ある/なしを用意しました。 上記のロジックとは異なるアプローチですが、罫線のみバージョンも用意

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テキストだけで完結する検索ボックス

制作物に「〜のキーワードで検索してください」を添える機会が増えています。虫めがねのアイコンを探すことを、何度も何度も繰り返している方も少なくないでしょう。 …ということで、テキストだけで完結するアピアランスを整備しました。 備考文字数が増えても崩れません。サンプルファイルでは右揃えにしていますが、左揃えにしてもOKです。 虫めがねの線端形状は変更できます。 一番下の[パスファインダー(追加)]効果をONにすると、一番上のカラーがすべてに反映されます(塗りがないタイプに

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「エリア内文字+アピアランス」で実現するテキスト表現で広がる可能性

#朝までイラレ2022年末の #朝までイラレ のアーカイブ動画が公開されました。本記事の前半、「なぜ、エリア内文字+アピアランスなのか」について解説していますので、ぜひ、ご覧ください! 座布団(テキスト背面の図形)さっそくですが、Illustratorで次のようなパーツをどのように作りますか? 「アピアランスで[形状に変換(長方形)]効果を使って角丸長方形を追加する」という方が多いでしょう。 「角丸長方形を描いてテキストを重ねる」というやり方ではテキストの増減に対応で

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Illustratorのアピアランスに関してのメモ

アピアランスに関してのツイートが貯まってきたので、こちらにまとめておきます。 アピアランスの全容Illustratorのアピアランスに関して「出遅れてしまった」「これからはじめたい」という方向けの記事を書こうと思い立ったのですが、15分くらいでこの量。 翌日… このあたりニーズがありそうですので、何か企画を考えます! とりあえず、こちらの動画を参考までに。 「作って終わり」でなく、グラフィックスタイルの運用や効率的な作り方、その他、もろもろ「魚」でなく「釣り」、という

直しに強いデータ作りのための「Sync & Live」というフレームワーク

デザイン作業で避けられない「直し」。レビューへの対応だけでなく、ブラッシュアップしていく過程でも必要です。 いかに直しに強いデータを作れるかはロングスパンで見ると、大きさな差が出ます。 そこで考えたいのが「Sync & Live」というフレームワーク。私(鷹野 @swwwitch)が勝手に提唱しているものです。 ライブ後から何度でも修正可能にしておくこと。 「仮」の状態であり、非破壊と呼ぶこともあります。 • アピアランス • ライブシェイプ(ライブコーナー)

アピアランスに慣れたら考えたいグラフィックスタイルの使い回し

アピアランスは「作って終わり」ではなく、グラフィックスタイルに登録することで、ほかのオブジェクトにスピーディに適用したり、また、変更内容を一括更新するまでがセットです。 ところが困ってしまうのが、新規ファイルを作成したとき[グラフィックスタイル]パネルを開いても、これまでに作ったスタイルが反映されないこと。 今的には、グラフィックスタイルを適用したオブジェクトをCCライブラリに登録し、そのアイテムを新しいファイルにoption + ドラッグで配置するのがベストな方法です。

画像にグラデーションをオーバーレイして文字を見やすくするアピアランス

こちらのツイートを拝見し、Illustratorのアピアランスで実装してみようと思い立ちました。 紹介されているCSSを、ほぼそのまんまで実装します。 background: linear-gradient(0deg, #00000088 30%, #ffffff44 100%) 画像と同じ大きさのオブジェクトを重ねてもいいのですが、アピアランスをグラフィックスタイルにしておけば、1クリックで適用できます。 動画(ざっくりとした手順) 手順-------------