Bリーグ 移籍動向まとめ 【22-23シーズン登録期間最終版】
こんにちは、hiroです。
Bリーグにも声出し応援が戻りだし、コロナ禍から明けそうな今日このごろ。22-23シーズンも佳境に入っていくところです。規定に書かれている通り、シーズン3/4消化し3月13日に選手登録期間が終了しました。
今シーズンはここ数シーズンとは違い『降格』という大きすぎるプレッシャーが迫っています。一方でここ数シーズン怪我が増えている印象ですが、今シーズンも残念ながら怪我も多い印象です。そういったこともあり、今シーズンはシーズン中でも移籍市場が活発に動いていました。
ということで、シーズン前の動向の個人的な感想を簡単に書きつつ、シーズン中のB1の24チームの移籍動向をまとめてみました。これを見れば各チームのシーズン中の動向はほとんどオッケーです!
では行きましょう!
※順位や試合数やスタッツなどは基本的に2023/03/20現在の情報です
レバンガ北海道
大きかったラモスの離脱とロングの不調
昨シーズンの主力だった山口颯斗が抜け、代わりに入ったドワイト・ラモスへの期待は大きかった。ラモスはだいたい平均二桁得点と試合に出たら活躍はしているのだが11月下旬から19試合連続欠場は痛かった。また、開幕から昨シーズンの得点王であるショーン・ロングが乗り切れず苦しいシーズンになっている。しかし、ロング復調もありチームの状態も上向いている。
佐古HC解任
2月に入って佐古賢一HCが契約解除。北海道は平均失点が最下位と守れない。ACの時からベンチから支持を出していた小野寺ACがHC代行として指揮を取り、ディフェンス面を修正して終盤戦を戦い抜けるかが重要になってくるだろう。そういう意味ではルーキーシーズンの松下裕汰や特指で入った島谷怜の守備力は鍵になりそう。
今シーズンはプレーできなさそうなブルックス
昨シーズン終盤に大怪我をしたものの北海道に残留していたデモン・ブルックス。当初は2月頃復帰予定だったようだが厳しいとのこと。2月でアレックス・マーフィーが退団し、去年アジアカップで日本と戦ったオーストラリア代表にも選ばれていたサムソン・フローリングを獲得。213cmのビッグマンはリバウンドも弱点だった北海道の助けになるはずだ。
仙台89ERS
得点源2人の離脱
仙台はB2時代から見せていた守備力をB1でも見せている一方で、攻撃面は課題になっている。チームトップスコアラーであるラショーン・トーマスと渡辺翔太といった貴重な得点源が長期離脱して苦しい状態だった。2ヶ月の離脱からトーマスが復帰できたのは今後に向けては明るい材料だ。
今後増えて欲しい青木のような移籍
前述通り得点源の2人が離脱した以外にも細かい怪我が多かった印象の仙台だが、特にガードに苦労していた。そんな中、オールスターウィークに広島で出番を失いかけていた青木保憲を完全移籍で獲得することに成功。広島では10分に満たないプレータイムだったが、仙台に来てからは平均25分以上の試合も多く二桁得点の試合も多い。青木の活躍もあり、オールスター明けから2月のバイウィークまで4勝5敗と、3ヶ月で8勝しか出来なかったチームの救世主になっている。また、青木の加入とIL解除の関係で選手登録枠がいっぱいになるため、寺澤大夢が山形に期限付きで移籍した。
日本人エース候補の渡部獲得
仙台は特指で渡部琉を獲得。左利きの世代屈指のスコアラーで、過去に秋田や広島に特指で加入していたことからも期待の選手だ。現状目立ったスタッツを残せているわけではないが、B1残留はクリア出来るであろう仙台で将来の日本人エース候補獲得出来たことは大きいと思う。
秋田ノーザンハピネッツ
痛すぎる田口のシーズンアウト
秋田はシーズン中に選手の動きはない。ただ、序盤戦キャリアハイペースの活躍を見せていた田口成浩がクリスマスイブに前十字靭帯断裂の怪我を負いシーズンアウト。10月下旬にケレム・カンターが負傷離脱してから7勝7敗とイーブンで戦えていたのは平均12.3得点を取っていた田口の得点面の貢献が大きかったと感じるし、カンターが復帰したクリスマスイブに田口がシーズンアウトになってしまうのはとても残念だった。
おかえりなさい前田顕蔵HC
家庭の事情でチームを離れていた前田顕蔵HCが少しずつではあるがチームに戻ってきた。もしかすると今シーズンは指揮することはないかもしれないが、チームとしても大きいだろうしブースターの方々も少し安心したのではないでしょうか。他のチームの選手も試合前に顕蔵さんに絡みに行くシーンも見かけたりしたので、戻ってこれて本当に良かったと思っている。改めまして、おかえりなさい。
茨城ロボッツ
うまく行かなかったスモールラインナップ
2m以上がエリック・ジェイコブセンとトーマス・ケネディの2人だけという超攻撃的なスタイルを目指した振り切った編成で開幕した茨城ロボッツ。結果的に思っていたほど得点が伸びず、昨シーズンB2得点王だったLJ・ピークは11月中旬に退団。狙いは面白かったと思うが、Bリーグでやるにはまだ早かった印象。
ビッグマンのクラットウィグを獲得し立て直し
ピーク退団後に補強した新たな外国籍選手は207cm118kgのサイズとフィジカルのあるキャメロン・クラットウィグ。シュートレンジは広くないが、パス能力を買われての獲得。クラットウィグ合流後9勝10敗とまずまずの成績を残しており、B1残留は問題なさそう。ただ、上を目指すという点で見ると、ピーク退団からクラットウィグが合流する約1ヶ月の間2勝10敗と出遅れてしまったのは痛かった。
宇都宮ブレックス
オフのビッグサプライズだったマブンガは一ヶ月で退団
開幕前に多くのBリーグファンを驚かせたジュリアン・マブンガのブレックス移籍。個の打開力とパスセンスで、オフェンスの大きな歯車になってくれることを期待されていたと思う。しかし、開幕前に膝を手術した影響が大きく、20-21シーズンベストファイブを受賞した彼の姿は無かった。オフェンスだけでなくディフェンスも機能しなくなったブレックスは低迷し、10月のバイウィーク中にマブンガはブレックスを去った。そして、先日マブンガは現役引退を発表。お疲れ様でした。
マブンガと違うタイプのジェレットを補強
マブンガが抜けたブレックスは、以前三河でのプレー経験のあるグラント・ジェレットを獲得。ジェレットはストレッチ4タイプのビッグマンで、マブンガとは違うタイプの選手。徐々にフィットし、EASLでの活躍を見ても終盤戦に向け大きな戦力になってくれそうな予感。
若い力に魅了されたブレックスファン
日本人選手の平均年齢がリーグ1位と圧倒的に高い宇都宮だったが、特指で加入した高島紳司と小川敦也に魅了された。高島は圧倒的な運動量を活かしたディフェンス力で信頼を勝ち取り、ベンチで一番頼りになる日本人選手になった。小川は既に筑波大に戻ってしまったが、鋭いドライブから得点とアシストをマークし、日本代表候補にも選ばれ、ブレックスに残ってくれることを願った。2人のプレーにワクワクし、世代交代は必要だと改めて感じた人も多いと思う。
群馬クレインサンダーズ
不安だった開幕11人スタートも概ね良好
過去のシーズンを見ても11人ロスターで開幕したチームは怪我人に苦しみがち。開幕時に並里が出遅れたものの、大きな怪我無くCSを狙える戦いを見せている。練習生から本契約を勝ち取った星野曹樹と、既に特指活動終了したものの5試合に出場した特指のハーパージャンジュニアをロスターに加えた。ハーパーは群馬加入の理由が憧れの並里成がいたから。彼らの師弟関係は今後も続きそうだ。
外国籍選手の長期離脱もナシ
昨シーズンの群馬は外国籍のコンディションに苦労していた。本来の外国籍3人が一緒にプレーした試合が30試合ほどしかない事を見ても明らかだった。今シーズンは既に30試合外国籍3人が揃った状態で試合が出来ており、CS進出を争う位置にいる。他地区の強豪、川崎や島根との対戦を残しているので、外国籍3人怪我無く戦えるかは重要になるだろう。
オープンハウスアリーナ太田
日本に新たなアリーナが誕生する。オープンハウスアリーナ太田だ。収容人数は5000人とコンパクトながらも日本最大級のセンタービジョンと音響が設置されている。こけら落としは4月15日の群馬対宇都宮。ロスターとは関係ないように見えるかもしれないけど、来シーズンここでプレーしたいと思う選手が出てくるかもしれない。楽しみだ。
千葉ジェッツふなばし
スタッフ変わっても変わらず強い千葉J
オフシーズンの心配も何のその。今シーズンの千葉Jは過去最強かもしれない。リーグ戦24連勝を継続中でB1全体トップを快走中。天皇杯では決勝で琉球を圧倒した。帰化選手のギャビン・エドワーズ4月中旬まで骨折しようが関係なく強い。昨シーズンからそれほど選手が変わらないながらも、今までの強みだった攻撃力と、ジョン・パトリックHCがもたらしたフィジカルでハードなディフェンスはBリーグを震撼させていると思う。
辛すぎる若手の大怪我
大倉颯太、二上耀といった若手有望株がシーズンアウトの怪我をしてしまったことは残念でならない。更にはラシードファラーズも骨折するなど、若手選手の大怪我が続いてしまった。特に大倉は特指の時から大きな怪我が多いので心配になる。
選手の血の入れ替えもしっかりと
怪我をしてしまったことは残念だが、新たに大学生プレイヤーを3人加えた。特に大学バスケ部を退部してきた小川麻斗と米山ジャバ偉生は既にプレータイムを勝ち取っており実力を証明しようとしている。パトリックHCはドイツ時代から若手の育成には定評があったようだが、千葉Jで勝ちながら若手を育てようとしているのは凄すぎる。
アルバルク東京
田中IL登録と新エース安藤の覚醒
10月中旬を過ぎた辺りから強さを発揮してきたA東京だったが、12月上旬からA東京から田中大貴が欠場し、年末にはIL登録された。ただ、安藤周人もその時期から覚醒し、1月の月間MVPを受賞。田中がいなくてもそれを感じさせない活躍を見せている。腰椎椎間板ヘルニアの手術を行った田中はチームには合流したものの、シーズン中に復活するかは正直微妙なところだと思われる。数年前にアレックス・カークが腰椎椎間板ヘルニアで苦しんでいたのを見ているブースターからしても、復帰は望むものの無理は禁物と感じているだろう。難しいところだ。
笹倉、コブスIL登録でも藤永、ボヤルキムがいた
田中が離脱したと同時期に笹倉怜寿が、オールスター明けにはジャスティン・コブスもILに登録されるという具合にA東京はPGが緊急事態に陥っていた。そこで藤永佳昭がステップアップし、B3金沢からの1ヶ月の短期契約で加わったウクライナ代表経験のあるイホール・ボヤルキムもすぐさま活躍してみせた。言い訳できるような状況にも関わらずいろいろな選手がステップアップし、好調をキープしCSホームコートアドバンテージを争っているのは流石の一言だ。
サンロッカーズ渋谷
不審しか残らないヘッドコーチ交代
SR渋谷のシーズン中一番の衝撃は伊佐勉HCの退団だろう。しかも、リリースには退団の理由も無く、天皇杯の栄光をもたらしたHCへの感謝の言葉すら無かった。リリースの本文はたった2文だ。色々と勘ぐってしまうし、不信感しか残らないリリースだった。開幕前にオーナーが変わったSR渋谷が来シーズンに向けて、どのように動いていくのかにも注目したい。
大怪我は無いけど細かい怪我が多い
昨シーズンのライアン・ケリーのようにシーズンアウトになるような怪我は無いが、数週間離脱する怪我が多い印象のSR渋谷。個人的に印象に残っているのが以下のツイートで、スタメン発表かと思いきや全員欠場選手だった。怪我人が戻りつつあり調子も上向いてきたので、中地区CS進出争いに割って入っていけそうなのは良いことだ。
川崎ブレイブサンダース
開幕後20試合以上外国籍が揃わなかった川崎
開幕戦でマット・ジャニングが負傷し、外国籍選手が全員揃わないで戦う期間が長かった川崎。ジャニングが怪我して以降外国籍選手3人揃わなかった試合が24試合続いたという具合。ジャニングがいない間には、ニック・ファジーカスが相手選手への行為でチームから出場停止処分を喰らったり、ヒースが怪我で数試合いなかったりと、中地区1位ながら前評判よりも苦戦している印象が強い。
シーズン中の動きは無し
直近2シーズンは日本大学の米須玲音が特指で加入していたが、今シーズンはそういった動きはなかった。米須は怪我で昨シーズン大学の試合に出ていなかったようなので、それも影響しているかもしれない。ただ、ヒョロヒョロだった米須がフィジカルトレーニングで身体が変わってきたのをSNSで見かけて驚いたので、今後の川崎と米須の関係には注目している。
横浜ビー・コルセアーズ
オフの編成が素晴らしすぎるぞ竹田GM
ワタシは選手時代の竹田謙がすごく好きだった。ベンチから出てきて正しい方向に導いてくれる信頼感。それはGMになってもそれは変わっていないと思う。横浜BCが開幕前ここまで躍進すると思ってた人はビーコルブースターでも少なかったと思う。河村勇輝がアシスト量産だけでなくスコアリング能力も身に付け、アンストッパブルな活躍。3人の外国籍はチームファーストで、河村が来るまでチームを引っ張っていた森川正明や森井健太はいぶし銀の活躍が光る。そこに有望な若手も多数いてチームのバランスが素晴らしい。この編成で行けると思った竹田GM素晴らしすぎないですかね?
河村勇輝と共にCS進出へ
今シーズンのMVPは河村か島根のビュフォードだろう。それくらい河村は圧倒的なパフォーマンスを見せており、横浜BCのホーム平均観客数は過去最高ペースと大盛況だ。そして、横浜BCは中地区優勝と初のCS進出に手が届くかもしれない。河村が活躍しすぎてオフには河村争奪戦が起きるかもしれないが、そんなことはビーコルブースターが一番理解していると思う。そんなことは考えず、まずは今シーズンの戦いを楽しんで欲しい。こんなシーズンはなかなか無いですよ。個人的にどこまで行けるか楽しみなチームの一つ。
新潟アルビレックスBB
前評判通り厳しい台所事情~その1~
昨シーズンは7勝45敗と意気消沈し、開幕前から厳しいと予想する人が多かった新潟だが、昨シーズン以上に苦しいシーズンを送っている。元々予定していた3人目の外国籍が音信不通になりコフィ・コーバーンと契約し、合流できたのが10月のバイウィーク明け。はっきり言って、B1残留が目標になるチームとして危機感が無いと思った。
エースアレンの離脱とヘッドコーチ交代
そんな新潟の大誤算はエースであるロスコ・アレンが骨折で離脱したことだろう。IL登録しスティーブ・グリーンを獲得したが、エースであるアレンの3ヶ月の離脱は大きすぎた。また、10月中旬から休養していた平岡富士貴HCからコナー・ヘンリーHCに交代している。
残留に向けてパクジェヒョンと川村卓也の補強
今シーズンは下位2チームが自動降格する。最下位の新潟は動くしかない。ということで後半戦に向けて主力級を2人獲得している。1人目はPGのパクジェヒョンでKBLで戦力外になっていたPGをアジア特別枠で獲得。2人目は川村卓也。日本を代表するスコアリングマシーンであり、Bリーグ初年度には横浜BC降格危機を救った選手。アレン含め3人を加えたチームがどこまで上がれるか?残留争いを面白くして欲しい。
富山グラウジーズ
前評判通り厳しい台所事情~その2~
宇都直輝、ジュリアン・マブンガといったオフェンスの中心選手だった2人がいなくなり、PGも1人だけと厳しい予想をされていた富山だったが、その予想通りのシーズンを送っている。
炎さん、ジョンソンIL登録とデンプス契約解除
オールスターに入るタイミングで浜口炎HCが契約解除になり、1月下旬の試合でブライス・ジョンソンが右アキレス腱断裂でシーズンアウト。同時期にはジョシュア・スミスもILに登録された。大黒柱がいなくなってしまった。また、世代別アメリカ代表経験のあるコーディ・デンプスも思ったよりも活躍することが出来ずにチームを去っている。
途中加入選手の奮起に期待したい
高岡 大輔HC代行を中心に残留争いに挑んでいる富山は京都からノヴァー・ガドソンと香川からマイルズ・ヘソンを獲得。ともに個の打開力のある外国籍選手だ。また、特指でPGの喜志永修斗を獲得し、長いプレータイムを勝ち取っている。関屋心がメディカルアウトだったのは痛いところだが、途中加入の3選手の奮起に期待したいところだ。
信州ブレイブウォリアーズ
コンディション不良でベンチ登録が少ない日々
信州は開幕時11人ロスターでスタートしたチーム。ただ、個人的には毎試合誰かしらの欠場リリースが出ているイメージがあった。実際に調べてみると信州の平均ベンチ入り人数は9.69人で、開幕から11人がベンチ登録された試合は42試合中3試合のみだった。3試合のみだ。
厳しい外国籍事情
11月のバイウィーク明けにウェイン・マーシャルが右膝外側半月板断裂の大怪我でシーズンアウトのダメージは大きかったと思う。代わりに補強したウィリアム・モズリーは守備面での貢献は大きいが、マーシャルはインサイドでの得点とフリースローが安定していたので、得点面での貢献も大きかったからだ。そのモズリーは怪我で1ヶ月半の離脱もあった。練習生から昇格したドゥレイロン・バーンズは体が丸いように見え、試合に出ても期待に答えるだけの活躍は見せられていない。
ホーキンソン帰化
信州の一番ビッグニュースはジョシュ・ホーキンソンの帰化完了だろう。ただ、ホーキンソンの帰化を上手に活用できない編成にも見える。ビッグラインナップをやるにしてもアンソニー・マクヘンリーとモズリーは3Pが無いのでオフェンスを広げにくく、岡田侑大などハンドラーのスペーシングを潰してしまっているようにも見えた。過去にビッグラインナップを武器にした川崎もシーズン終盤までビッグラインナップが噛み合わず苦労していたことを見ると、ホーキンソン、マクヘンリー、モズリーを並べるラインナップが噛み合うことは簡単ではないことが容易に想像できる。しかし、中地区2位以上に浮上するためには試しながら勝つしかない。
三遠ネオフェニックス
主力選手離脱も大野HCって凄いんだなと感じるシーズン
昨シーズンから全く別のチームに生まれ変わった三遠はドアマットから抜け出した。ただ、順風満帆なシーズンというわけではない。キャプテンのカイル・コリンズワースや得点源だったヤンテ・メイテンといった外国籍が序盤戦で離脱し、金丸晃輔も欠場する試合も多い。その中でも残留争いに絡むことの戦いが出来ているのは立派だと思う。
オクインを見られるのは嬉しい
2人の外国籍がILに登録された後、ダニエル・ギデンズとカイル・オクインが加わった。特にオクインは三河と契約解除になった1ヶ月後に加わったのだが、もっとプレーを見たかった選手だったので、再びBリーグで見れるのは嬉しかった。
若手の成長が著しい
今シーズンの三遠は若手の成長が著しい。3シーズン目のサーディ・ラベナはキャリア最高のシーズンを送れているし、細川一輝は3P成功率ランキングトップ10にランクインするレベルの好調を見せ日本代表候補にも選出された。B2熊本から移籍してきた佐々木隆成は、久々のB1でのプレーにも関わらずスタメンPGに定着。名前を上げた3人共平均二桁得点を残す活躍を見せている。
シーホース三河
有望な選手が多いのに思ったより勝ててない
というのが個人的な印象の三河。日本代表候補の西田優大やシェーファーアヴィ幸樹を擁していながら中地区6位だ。この後触れる外国籍選手のコンディション問題の影響も大きいと思うが、その他にも中地区6位以上の成績を残せるだけの選手は揃っていると感じる。現体制もそろそろ限界かも?今シーズン終了後の動向が気になるチームの一つではある。
外国籍選手に振り回されすぎた三河
簡単に書くとこんな感じ。カイル・オクインの契約解除に始まり、途中加入だったセドリック・シモンズがIL登録。試合に出続けていたものの本調子に見えなかったアンソニー・ローレンス ⅡもIL登録になり、シズ・オルストンとクインシー・ミラーは加入して直ぐに怪我で離脱。降格もCS進出もほぼほぼ可能性が無くなってしまったが、2月のバイウィークが明けてガードナー、オルストン、ミラー3人が揃った状態でどれくらい勝ち星を増やしていけるかは見ものだ。
ファイティングイーグルス名古屋
継続路線からの大健闘
初めてのB1を戦うFE名古屋は大健闘していると言えるだろう。開幕5連勝からの5連敗など連勝と連敗がありながらも、昨シーズン群馬が記録したB1昇格初年度最高勝率の.455を超えられそうな勢いだ。その理由としては、勝率5割未満の下位チーム相手には19勝5敗と勝率約8割を残しているから。B2から積み上げてきたものは間違っていなかったという証明の一方で、勝率5割以上の相手には1勝しか出来ていないことも現実なので、残りの試合からどのように来シーズンに繋げていくかは重要になるだろう。
エースランダルの離脱
1月中旬からエースのアンドリュー・ランダルが欠場した。その間の9試合は強豪との試合も多く9連敗を喫してしまう。恐らくこの時期が一番苦しかった時期だったと思う。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
こちらの名古屋も継続路線で強い
昨シーズンからモリス・ンドゥールだけロスターを変更した名古屋Dは、昨シーズンからの継続ということもあって序盤から完成度も高く強かった。
昨シーズンの悪夢が蘇りそうな主力の怪我
昨シーズンの名古屋Dといえば、CS最後の試合で外国籍選手が1人もいない状態で戦い、奮闘したものの負けてシーズンを終えた。その悪夢が蘇ってしまうかもしれない。張本天傑が1月に右膝前十字靱帯不全損傷、2月はンドゥールが腰椎椎間板ヘルニアでIL登録、3月には菊池真人が右手首舟状骨骨折と、3人シーズン中に戻ってこれるかは怪しい。シーズンが終わったオーストラリアからアラン・ウィリアムズを獲得したものの、3月19日の試合では7人が欠場するなど心配な状況が続いている。昨シーズン終盤に比べると外国籍選手が3人揃っていることはまだポジティブだが、今シーズンはどのような状態でCSに乗り込むことが出来るだろうか。
滋賀レイクス
外国籍選手の頓挫と2度の指揮官交代
開幕前の滋賀への期待は大きかった。ルイス・ギルHCがヨーロッパ王者になり、良い補強も出来た中でキーファー・ラベナも残すことが出来た。しかし、現実は残留争い真っ只中だ。外国籍選手はジェイコブ・ワイリーの退団とイヴァン・ブバが左足関節内果骨折で長期離脱。更にはギルHCが契約解除になり、HC代行として指揮を取った保田尭之ACもチームを去った。ACだったダビー・ゴメスがHCに昇格し、残留を勝ち取りに挑む。
ハミルトンとジョーンズの実質トレード
ワイリーとブバが戦線離脱し、デイビッド・ドブラスやテレンス・キング、ジョーダン・ハミルトンを中心に立て直しを試みたがうまく行かなかった。特にハミルトンは、2シーズン前の大活躍があったので期待していた滋賀ブースターは多かったはずだ。しかし、ハミルトンが滋賀で戦った14試合は全敗で終わった。ハミルトンとの実質トレードで加入したデクアン・ジョーンズだが、似たタイプだと思うので、どのような化学変化があるか注目だ。
湧川颯斗が高卒プロ入り
滋賀での明るい話題は福大大濠高校から湧川颯斗が高卒で特指で加入したこと。湧川は大学へ進学せずにそのまま滋賀でプロの世界に踏み入れる。現状、残留争いのチームの中でローテーションに入れてないが、世代屈指の選手だけに高卒プロの成功例になってほしい。
京都ハンナリーズ
失礼ながら思ってた以上に強い京都
14勝43敗勝率.246を記録した昨シーズンのロスターから11人が入れ替わり、残留したのは4人のみ。そんな京都は、シーズンの2/3を消化した段階で既に昨シーズンの勝ち星を超えている。順位は西地区7位だが、やっているバスケ自体は、過去の島根のように化ける可能性を感じさせるものがある。才能の片鱗を見せている久保田義章と今シーズンのベストアジア特別枠の1人であるマシュー・ライト、外国籍選手とロールプレイヤーの役割もしっかりしている部分も島根に近い気がするし、このような編成は下位で燻っているチームが参考にできそうだなと。ただし、Bリーグを戦いながらエジプト代表をワールドカップ出場に導いたロイ・ラナHCという優秀なHCがいてこそ成り立ってることを忘れてはいけない。
はまらなかったのは唯一3人目の外国籍選手
開幕前ティージェー・ロールの経歴を見ても微妙だと思ったのが本音である。ロールは開幕から5試合を戦った後、約3ヶ月感脳震盪で離脱。その間チリジ・ネパウェとノヴァー・ガドソンがプレーし、ロールは復帰するも計11試合プレーして2月に契約解除が発表された。最終的に3人目の外国籍選手は島根と短期契約していたエペ・ウドゥで落ち着いた。ウドゥはNBAやユーロリーグだけでなく東京オリンピックではナイジェリア代表としてプレーしたビッグマン。IL登録されていてこともあり怪我の影響も少し不安ではあるものの、献身的な仕事ができるビッグマン獲得は大きいと思うし、個人的には西地区上位争いを京都に荒らして欲しい。
大阪エヴェッサ
フィッシャー体制まずまずの戦いぶり?
開幕前の目だった補強は鈴木達也だけだったフィッシャー体制初年度の大阪は、西地区上位争いには絡めていないがまずまずの戦いぶりか。ただ、神は相変わらず神だし、日本人選手の活躍は悪くないのだが、2人の外国籍は正直微妙なのが厳しいところ。
高島紳司を獲れなかったのは痛いよね
直近2シーズン特指で高島紳司が大きな戦力になっていた。しかし、高島はプロ契約を宇都宮と結ぶことになった。特にウィングの選手層は薄い大阪にとっては欲しかった人材だろうし、大阪ブースターの悲しみも理解できる。
島根スサノオマジック
ペリン・ビュフォードがヤバい
今シーズン最高の外国籍選手はペリン・ビュフォードだろう。得点は21.93で1位、アシストは7.73で2位、リバウンドは9.71で9位(DRは8.44で1位)、スティールは1.66で5位、ブロックは0.90で8位、EFFは28.61で1位、プレータイムも35.54で1位と、ありとあらゆる個人スタッツで上位にランクイン。また、3試合連続を含む7度のトリプルダブル達成。意外にも昨シーズンは出場試合の半分以上がベンチ出場だったのだが、今シーズンは名実ともにエースとして西地区1位の島根を引っ張っている。
サポートコーチという名のグレーゾーン?
島根にはアンドリュー・ファーガソンというサポートスタッフがいた。11月下旬にリード・トラビスが右第三中手骨骨折でIL登録された後、サポートスタッフのファーガソンは選手登録。ファーガソンは1ヶ月ほど島根でプレーし契約解除され、エペ・ウドゥと契約。ファーガソンはサポートスタッフに戻ったが、1月下旬にB3の豊田合成に移籍した。そして、ファーガソンの後任としてディオン・プルースターがサポートスタッフになった。プルースターは昨シーズンはオーストラリアのNBLでプレーし、ワールドカップアジア予選ではニュージーランド代表としてもプレーしている選手。ちなみに奥さんは日本人のようだ。トラビスの件のようにIL登録された時やニック・ケイがオーストラリア代表に呼ばれた時のための短期決戦の保険なのかもしれない。しかし島根だけではないが、スタッフや練習生として外国籍選手を囲い込む事象は法律的にアウトだと指摘されていたので、リーグとしてどのように動くのかは気になるところだ。
最後まで大きな怪我無しで走り切れるか?
兎にも角にも今シーズンの島根は昨シーズン以上に強い。西地区優勝も現実になっても驚かない。心配なのはやはり怪我。少数ローテでビュフォード、安藤誓哉、ニック・ケイが平均30分以上プレーしており、この3人のうち1人でも欠けたら正直終わりだろう。残り約1ヶ月ちょい、怪我無く走り切りたい。
広島ドラゴンフライズ
世代屈指のPG中村拓人を昨シーズンから引き続き獲得
今シーズン躍進を続けている広島は、大東文化大学から中村拓人をプロ契約で獲得した。昨シーズンも特指でプレーした世代屈指のPGは既にプレータイムを勝ち取っており、シーズン中に加入した大学バスケ組の中で最多の出場数を誇っている。その影響もあり、広島で出番を失いかけていた青木保憲が契約解除になり、仙台へ完全移籍している。特指では、広島皆実高校時代特指で広島に所属したことのある三谷桂司朗も再度契約し、先も見据えている。
ちゅんと説明してくれる岡崎GMはファンブースター思い
広島はin、outに関わらず岡崎修司GMが長文で経緯を説明してくれている。青木の退団リリースは約1600文字の長文だった。理由が書いてあるだけでもファンブースターは理解はするだろうし、岡崎GMへの信頼も生まれると思う。もちろん、リリースを読んで感じ方は人それぞれだろう。しかし、理由が何も書いてないリリースと、経緯を説明してくれている長文リリースでは、どちらが良いかと言えば後者と答える人が多いと思う。
アジア特別枠最上クラスのカイ・ソット獲得
開幕当初フィリピン人ビッグマンのジャスティン・バルタザールがいたが、信頼を勝ち取ることが出来ずに8試合の計13.6分出場したのみで12月に退団。年明け辺りから色々な憶測や噂が出回る中で加入が発表されたのがフィリピン代表ビッグマン、220cmのカイ・ソットだった。ソットは今シーズンはオーストラリアのNBLでプレーしていたが、シーズンが終わり広島へ。岡崎GM曰く一昨年から接触していたようで、CS、優勝の可能性を高めたいと離している。リバウンドやリムプロテクトの部分で期待するとともに、3番でドウェイン・エバンスを起用するラインナップは驚異になりそうだ。カイ・ソット見たいけど、今シーズンの対戦終わってて良かったと思っている他のチームのファンブースターは多そう。
琉球ゴールデンキングス
大きな怪我が無い&復帰という名の補強
昨シーズンの琉球は圧倒的な強さがありながらも怪我人に泣かされたチームだった。今シーズンは昨シーズンとは違い、大きな怪我無くシーズンを遅れていることはポジティブだと思う。また、開幕からキャプテン田代直希、11月にはファルコン牧隼利、3月には日本代表渡邉飛勇が復帰。これだけ怪我人がいても強いのかよ…復帰という名の補強である。
フィリピンの至宝を獲得
開幕当初、EASLを想定してフィリピン人のベテランビッグマンであるジェイ・ワシントンを獲得していたが、EASLの短期開催になったためワシントンを有効活用出来ていなかった。12月にワシントンが契約解除になり、1ヶ月後にフィリピン大学からカール・タマヨの獲得を発表。フィリピンの報道によると3年契約のようだ。個人的には並里が抜け、PGは補強ポイントだと思っていたので正直3.5番の選手を獲得したのは意外だった。ただ、3番で2mを超える選手は希少なBリーグでタマヨがはまった時のインパクトは絶大だと思うので、今シーズン中にどこまでフィットするかは楽しみな部分。それにしても、フィリピンには至宝が多すぎる。
おわりに
簡単にだが、B1全24チームのシーズン中の動向についてまとめてみた。とりあえず、24チームは流石に多すぎる。
CS進出チームも大方見当がついたしRSの見どころとしては、やはり残留争いになるだろう。
そして、1ヶ月後にRSが終わったらCSが始まり、CSに出れないチームは残留、移籍、退団、引退など出会いと別れの季節が訪れる。
まずは残りのRSを楽しみつつ、ワタシの推しチームはCSに出れそうもないので来シーズンの編成も期待あり不安ありで迎えたい。
読んでいただきありがとうございました。
サポート頂いたお金はブレックスに使います!