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9月20日(水)、9月21日(木)『アンダイング』読書会(里山社)開催します。ゲスト:西山敦子さん(翻訳者)、清田麻衣子さん(里山社代表)

アン・ボイヤー『アンダイング––病を生きる女たちと生きのびられなかった女たちに捧ぐ抵抗の詩学』(里山社)の読書会を関西の2箇所で開催します。

病を生きるひとりの人として、生きのびられないかもしれないひとりの人として、(「女たち」ではなくとも、)この本の言葉に応答するための場所を現したいと考え、読書会を開催することにしました。

みなさんがどのように読まれたのか、言葉とその声とを交わす場にしたいと思っています。

全体を読んでいなくても大丈夫です。どこかの章だけ読んでいただくのでも構いません。パラパラとめくって気になった部分を共有していただく形でも構いません。

10名程度の小さな集まりです。もしも話をすることが苦手、という気持ちがあれば、聞くだけでも大丈夫です。

どうぞご参加ください。

2023/09/06update discord上のオンラインコミュニティ公開しました。
2023/09/02update 9月21日(木)神戸の書店、1003での読書会は募集を締め切りました。


アン・ボイヤー 著/西山敦子 訳『アンダイング––病を生きる女たちと生きのびられなかった女たちに捧ぐ抵抗の詩学』(里山社)

開催要領

京都

開催日時:9月20日(水)18:30~20:30(開場18:00)
会場:下京市民いきいき活動センター(京都市)
〒600-8207 京都府京都市下京区上之町38番地
参加費:500円、参加費のお支払いは当日会場にてお願いいたします。
募集人数:7名
参加される方は以下のGoogleフォーマットを使ってお申し込みください:https://forms.gle/mDoTwJxKZxEzLMuQ8 
定員に達し次第受付を締め切ります。


神戸 募集を締め切りました!

開催日時:9月21日(木)19:00~21:00(開場19:00)
会場:1003(神戸市)https://1003books.tumblr.com/
〒650-0023 兵庫県神戸市中央区栄町通1-1-9 東方ビル504号室
参加費:1000円
募集人数:6名
参加申し込み先:
1003の店頭 / 電話(050-3692-1329)
メール(1003books@gmail.com)にて、
件名を「アンダイング読書会」として、①氏名 ②参加人数 ③電話番号 をお知らせください。定員に達し次第受付を締め切ります。
参加費のお支払いは当日会場にてお願いいたします。
※メールの返信には数日を要する場合があります。返信がない場合は電話にて再度お問い合わせください。

また、参加チケット付き書籍を1003のオンラインストアにてご購入いただけます。下記商品ページよりご購入ください。(8月24日より商品が公開される予定です。)

https://1003books.stores.jp/items/64e499a0d50198002d6f8e0c

特別ゲスト


両日とも、特別ゲストとして、翻訳を担当された西山敦子さん、里山社代表の清田麻衣子さんにご参加いただきます。

その他のお問い合わせ先

会の世話人:門戸大輔
連絡先: 3000airplane@gmail.com


オンラインコミュニティスペースについて

『アンダイング』読者のためのコミュニティスペースを、Discord上に準備いたします。当日参加することのかなわないみなさんにもご参加いただけます。お気軽にご参加ください。オンライン読書会開催しましょう~
https://discord.gg/VAaJdb3A

もしも招待切れになっていたら、メールで突いてください!



本書について


『アンダイング––病を生きる女たちと生きのびられなかった女たちに捧ぐ抵抗の詩学』は、合衆国の詩人アン・ボイヤーによるメモワールです。原作は2019年9月に、日本語訳は2023年7月に出版されました。

乳がんを患うこと、乳がんを治療すること、寛解したとされた人がどのような社会を生きることになるのかということについて書かれた一冊であるといえるでしょう。

また、この本を、現代のシステムへの異議申し立てとして読むこともできるでしょう。

あるいは、特別な地位を与えられてこなかった言葉、忘れ去られそうになっていた記憶、言葉にしづらい感情、沈黙、死、それらがすべて、抵抗と関係していることが、詩学的に立証されている一冊、と読むことも出来るかもしれません。

極私的な話ですが、この本を読みながら、今日からもう日記をつけない、と決めた日のことを思い出しました。
希少がんの一種であると診断されてしばらく経ったある日、身体の内側に起きていることと、身体が置かれている外側の状況とを簡単に整理して合目的的にふるまうことに耐えられなくなりました。
わたしはもっと複雑な状況に置かれているはずだ、と。

当時は、どこで乖離が起きているのか見当もつかなかったので、まず書くことを止めたのでした。身体のしんどさと付き合う時、人は、社会システムの求める単純化の要請を鵜呑みにしてしまうことがあります。このことに気がつくまで、随分時間がかかってしまいました。複雑な状況を充分に観察せず、自ら単純な言葉に置き換えてしまうことで、状況はいっそう単純に理解されるようになり、複雑さを基盤とするわたしの固有性が失われていきます。

アン・ボイヤーが立証しようとしていることは、言葉はあなたの複雑さを諦めていない、ということなのかもしれません。

もう少し普通に書くなら、暗闇の中、崖っぷちの細い道を一人で、一歩一歩歩いているのは、あなただけではない、ということなのかもしれません。


読書会を開催することにした経緯


この本の出版に応答したいという話を、翻訳を担当された(昔からの大切な友人でもある)西山敦子さんにご相談差し上げ、里山社代表の清田麻衣子さんをご紹介いただき、読書会を開催することにしました。
更には、神戸市元町の書店1003、店主の奥村さんにもご協力いただくことになりました。深く感謝申し上げます。

貴重な機会になることは間違いありません。みなさんのご参加をお待ちしています。


※記事はここまでですが、もしもこのような読書会の活動にご賛同いただける方は、noteの機能を使って投げ銭もしくはサポートをお願いします。


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