見出し画像

「課長」と「PTA広報部長」を同時にやってみて学んだ”チームマネジメント”

プレゼンテーション・クリエイター 長野和哉です。
今日は「マネジメント」について。

「マネジメント」というと、みなさんどんなイメージを思い浮かぶでしょうか?「企業のえらいひと」でしょうか。はたまた、経営学の重鎮「ドラッガー」でしょうか。もしくは有名になった書籍「高校野球の女子マネージャーがドラッガーの”マネジメント”を読んだら(確かそんな感じのタイトル)」でしょうか。

マネジメントとは

マネジメントとは、何でしょうか?一般的に言われているマネジメントは、Googleで検索したり、いくつかのビジネス書を読めば、わかるでしょう。
私がこの記事で言及したい「マネジメント」は、

人的リソースをコントロールする力

です。
いわゆる一般的なマネジメントの定義では、おそらくですが、「人的」リソース以外にも、その組織が持つシステムや物理的はハードウェアなどの「資産的」リソースについてもいかに有効に活用していくか、生産性を高めていくか、ということが述べられていると思います。
ここであえて「人的」リソースに絞って言及する理由は、人的なリソースをうまくコントロールしていくことで苦労しているマネジメントの方が非常に多いですし、私も日本のオールドカンパニーにおいてその渦中にあるためです。

マネジメントに必要はスキルとは

ではその「人的」リソースをうまく活用して成果をあげるマネジメント、つまり、マネージャーに必要なスキルとはどんなスキルでしょうか。

教科書的にはリーダーシップであり、統率力であり、発信力であり、信頼できる人間性であり、時には痛みも伴う決断もできる判断力であり、というところでしょう。では、それらの力は、どのように高めていったらよいのでしょうか。

私は、もうこれは圧倒的に、マネジメントの「場数」をいかに踏むか、そして「痛い目」に多く会い、そこからの学びを自分の経験にしていくか、ということにつきると考えます。

マネジメント=課長?

いわゆる一般的な日本企業でマネージャーといえば、「課長」のことを指すことが多いです。その一歩手前のリーダーや、係長の場合は、自分がリソース配分をするほどコントロールする人員数をかかえていない、ということもありますし、メンバーの給与に直結する評価を下す、という意味でのマネジメントは課長クラスになってはじめて経験することになるからです。

では、課長に昇格しないと、「人的」リソースのコントロールにつながる「マネジメント」は学べないのでしょうか。実は、そんなことはありません。

「課長」にならなくてもマネジメントは学べる

課長にならなくても一定の数の人的リソースをまとめ、成果を創出するマネージメントを学ぶ方法はあります。

その方法は、、会社の外での「ボランティア」的な活動に積極的に従事し、そこでの「長」を経験していくことです。

「なんだ、そんなことか」

「それって、”利益追求”の会社のマネジメントとは違うから、学びは薄いんじゃないの?」と思われたかもしれません。

しかし、私はそうは思っていません。
まず、どんなボランティア活動でも

・目的
・目標

があり、「長」となれば、それを達成するための「人的マネジメント」が求められるからです。金銭的な利益を生み出すかどうか、は、マネジメントに必須の条件ではないのです。

企業に「ミッション」≒「目的」があるように、ボランティア的組織においても、「目的」が必ず存在します。逆に、ボランティア組織においては「利益」がでればよい、という組織ではないために、より、その活動が「目的に沿っているか」ということが問われるのです。

PTA広報部長の役割を通して学んだマネジメント

私は、2021年に勤務先のとあるIT企業において「課長」というマネジメントを務めることになりました。
また、偶然にも、その同じ年に、ひょんなことから、子供が通う公立小学校でのPTAの広報部長の役割を務めることにもなりました。

PTA広報部の役割は、PATの活動についての広報紙を年に数回発行することです。その活動を通じて、PTA会員である親や学校に対してPTA活動への理解を促し、円滑なPTA活動をサポートすることにあります。

PAT広報部の制作物もそれなりにあり、進行も含めて、それなりに「大変な」役割です。

正直なところ、就任直後に思ったことは、「同じタイミングで大変な役割を担ってしまったなぁ、できればPTAのほうはやらずに逃げてしまいたかったなぁ」と思いました。

しかし、一年を通して、それぞれの組織での「マネジメント」経験を通じて、私は1つの組織のマネジメントだけでなく、2つの組織のマネジメントを経験でき、非常によかったし、2倍成長できた、と今では思っています。

2つの役割を果たして1年で2倍成長できた理由

企業の課長職だけをやっていただけと比べて、なぜ2倍成長できた、と思えたか。それは、「2倍、人のことで悩んだ」からです。

はじめての課長職でメンバーとどう接していくか、メンバーが成長しながら、組織の成果も同時に達成していく方法は何か、そのことについて今までにないくらい考える機会がありましたし、いまだ、その渦中にあります。

また、PAT広報部長としては、これはまさに、「転職」したかのような経験を得られたとおもいました。広報部のメンバーは、全員が女性。そして、それぞれがほとんど、フルタイムでのお仕事を持ってらっしゃるメンバーの方々です。

スキルやバックグラウンドの違うメンバーの方々と、いかにして、答えのない、PTAの広報活動と、広報誌を作るということを達成していくか、それは、同じ会社のメンバーと働き続けることとは全く違う方々といかに関わって成果を創出していくか、ということを考える機会になりました。

さいごに

2021年に「企業の課長職」と「PTA広報部長」という、2つの全くミッションの異なる組織において、マネジメントを経験できたことは、組織に属するメンバーといかに関わり、彼らの成長と、成果物をいかに効果的に生み出していくか、という観点で、大変有意義な経験になりました。

著書のご紹介

私はIT企業でのマネジメント職という立場の他に、PTA広報部長という役割を担っています。
企業のサラリーマンであろうと、PTAの役職者であろうと、リーダーに必要なスキルは、いつの時代も「課題解決」能力です。課題解決には、営利組織であろうと、非営利組織であろうと、共通するメソッドがあります。

それのメソッドを「たった1つの図」を使ったシンプルなメソットとして書籍にまとめました。ぜひこちらもあわせてどうぞ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?