本質思考 -essence thinking-
今週は出張も重なり、そこまでInputに時間を取れなかったので、土日で色々触れられた中で、ふと疑問に思ったものを取り上げる。
時間そこまで取れず、今回は短め。
### 背景
週末 SHOWROOOM前田さんの「メモの魔力」を読んでいて、本質は抽象化であると述べられていた言葉に違和感を感じた。
抽象化って、複数階層存在するので、どこの階層まで抽象化することを本質として語られているんだろう...
自分なりに現在社会でよく使われている「本質」という言葉の役割を定義してみる
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### 「本質」の語源
物事の根本的な性質・要素。そのものの、本来の姿。
essenceのラテン語訳であるessentiaはesse(存在する)
まさにそれであるところのもの
という意味を持つ。
日常会話でも、
「そもそも○○の本質は△△だよね。」
「究極それって本質から逸れてないか。」
といった使われ方をしている。
"そもそも"・"究極"といった言葉と一緒に使われる傾向がある。
ただ、冒頭でも述べたように、使われている文脈・環境によって意味合いが少しずつ異なっている。大きく2つに分けられる。
1. 発信者が聞き手に対して、n段(n>=1)抽象的な思考を促す
ex. そもそもこの問題の"本質"はなんだろうか
よくビジネス的な場所では、目の前の課題やタスクをただそれだけで考えて着手している部下に対して、上司から投げかけれる
2. 発信者の考えている意識(前提)と、聞き手の意識(前提)にずれが生じる時に、問題の捉え直しを促す
ex. それ"本質"からずれてない?
グループディスカッション等で、議論の前提が異なり論点がずれている時に使われる
共通項は、「抽象化の階層を深めて思考してみてくれ・一度物事の捉え方を改めてみてくれ」という意味合いが込められているということ。
本質の本質の本質は?とかありそう。
実際に日常で使われたら、抽象的な思考を促しているか、前提がずれているのか一度俯瞰的に立ち帰れると良さそう。
### この疑問から派生して考えられることは2つ
1. これからの時代当たり前だと思っている前提ですら、目の前にいる人と異なる可能性が高くなる。だからこそ、常に認識がずれていないか確認して前に進める必要がある。
2. 本質的に思考できる人が、着実に社会を前進させる力を持つ。そもそもに立ち返り、自分の中で腹落ちさせ、一つ一つ構築していかなければ、いつまでも相対的に生きていくことになる。
ではではまた来週。
参考 - 本 -
参考 - Web -
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