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構造化したら怒られそうなものを構造化する -その1-

「あれってあれだよね!」
「それやばい」
 そんな言葉、日常の些細な会話でたくさん生まれているはず。でもこれって、前後の文脈無いとほんとに意味わからないよね。
 やばいってなんや。あれってなんや。そんな色々な具体が集まって抽象化された曖昧な言葉達、行動達を分解する。
 分解して行動要素まで還元すれば、曖昧さを身に着けた人間になれるんじゃないかって。どこまでも左脳的...

 それと、本文とは関係ないが、実はずっとやりたかった最近アツい音楽紹介。今週は最近ドハマリ"SIRUP"聞きながらNote更新。
 丁度昨日新曲PVも公開されて、是非聞いてほしい。Chillい。

1. 「センス」を分解する

今まで

センス = 感覚的に良いと感じるもの

再定義

センス = (知識 × 抽象化思考) × らしさ 

今週読んだ一冊。水野さんの「センスは知識から始まる」に触発されたもの。センスって言葉はあらゆる場面で使われるが、実際に"センスが良い"のまま終わらせてしまったら、なんの身にもならない。

一つ例を上げてみる。

「あいつ洋服のセンス良い!」

洋服のセンス
= 時代にあっている(知識)
×色使いが自然(知識)
×自身の身体にあったサイズの服を着ている(知識)
×本人の印象と一致する服装である(らしさ)

このように分解すると、洋服のセンスがよくなるためには、

・同じ世代が着る平均的な服・先進的な服・自分が好きな服を雑誌、本、ウィンドウショッピングで収集し、共通項をみつける 
・自分の体格を測定する
・自分が周りから現在どう思われているのか知るのような行動に分解できる。

すると、いつの間にか"センスが良い"と言われているのではないか。デザイナーの仕事も、アーティストが描く作品も、細かなこだわり、たくさんのインスピレーションを受けた人が生みだした作品である。センスが良いかどうか他者が判断する。 

2. 「プロジェクトを進める」を分解する

今まで
プロジェクトを進める = 仕事を目標のアウトプットを出すためにスケジュール通り進める(何をいつまでに)

再定義

プロジェクトを進める = すりあわせ × (全体像 × 関係者 × 制約条件) + らしさ

今週仕事で、大プロジェクトに内包される小プロジェクトを任された。しかし、意気込んで進めていった割にはある程度進めた段階で出戻りがあった。
同じ失敗を繰り返さないためにも今回起きた出戻りはなぜ起きたのか分解した結果、2つに分解された。「全体像」と「すりあわせ」である。

1. 全体像・関係者・制約条件をまずは把握する

大プロジェクトの全体像について把握しないまま、小プロジェクトを進めてしまうことは船が進む方向と違う方向に舵をきっている乗組員と同じ。

まずは今回着手するプロジェクトをより大きな動きの中の何なのか把握する一歩目を取ること。そうすると、そのプロジェクトの位置づけ、関わる人、制約条件も一緒に把握することができる。

2. すりあわせ

続いて大切なことは、チームメンバー・上司とのすり合わせである。自分で把握した全体像にぬけもれがないか、認識の齟齬がないかはこの段階で一度すり合わせが必要。

今回ボク自身が起こしたミスは、この段階ですり合わせをせず施策を進めてしまったことで、認識の齟齬が生じてしまったこと。すり合わせの頻度目安はまずは以下のようにおく。

 全体像・関係者・制約条件を把握 → すりあわせ
 詳細調査・課題複数設定・優先順位設定 → すりあわせ
 施策検討メリデメ整理・施策決定 → すりあわせ
 施策実行・運用・終了 → すりあわせ

これはすり合わせを実施しなければいけない最低限。回数をこなすことで、チーム内のすり合わせ時のずれが少しずつなくなっていく。プロジェクトにおいて、一人で進めることはまずない。そこには何かしらの関係者がいる。お互いの認識をなくすためにすりあわせは必須の作業である。

3. らしさで挑む

ここまで大枠を捉えたら、あとは個人のやりやすい、個人らしいやり方で着手する。そこで方法論通りに従ってやることは誰にでもできる。自分はどうしたいのか、その思考を忘れた時に、自分の仕事がいつの間にか他人事化する。

3. 「人生の目標」を分解する

今まで

人生の目標 = 自己分析をして過去の体験から探す

これから

人生の目標 = やりきる × 最前線の人と人生の一部を共にする × 全く違うことをやってみる

人生の目標が見つからなくて、やりたいことが分からない。仕事とやりたいことがつながらない。こんな悩みを持ってる人が多い。その問いに対して明確な答えが与えられることも少なく、Howを求めている人がいると思う。

では、人生の目標はどんな目標を立てればいいのか。
今回は一つ、目標を抽象度のものさしを使って考えてみる。

1. 目標の抽象度
例えば、

個人の目標が日本一のパン屋を立てるなら、パン屋という職業に限定される。
個人の目標が日本一のお金持ちになるであれば、お金が稼げる職業に限定される。
個人の目標が人類を幸せにするであれば、より多くの仕事に意義は結び付けられ、自分の人生の目標が達成できる。
つまり、抽象的な目標が人生の目標であればあるほど、
やりたいこと=やっている全てのことに繋がるのである。

2. 目標の具体化と抽象化
続いて、抽象度の高い目標を本気で持つためにはどうしたら良いのか考えてみる。

抽象度の高い人生の目標を見つけるためには、まずは自己の体験を深掘り、感情が動く瞬間を切り取る(具体化)
その後、その事象が他にもなかったか、他事象の経験を繋げる(抽象化)
抽象化は、他の経験の数とかけ離れ具合によって抽象目標に対する本気度が増す。"心から"そう思えるようになる。

ここでは、抽象度の高い目標を持つことが人生を豊かにすると仮定する。

抽象度の高い人生の目標を持つためにはどうしたらいいのか。

一つは、「やりきる」こと

何かしらやりきることで、自分が心からやりたいこと=人生の目標がまず手に入る。それは、何かしら本気でやりきることで見えた新たな課題かも知れないし、本気でやりきった取り組みの仕方かもしれない。
いずれにせよ、目の前のことを本気でやりきることで何かしらの目標がゲットできる。

次に、「最前線の人と人生の一部を共にする」こと

やりきることで得られた目標は、自分にとって実現できるかまだふわふわしている状態で、実現可能なのかどうかわからないので、本気になりづらい。
その時に、現在、自分の夢を社会で実行しながら歩み続けている人と、ライフを共にすると、自分の夢を叶えているロールモデルが自分の中でできる。
身近な存在が、夢を叶えている状態は、自分の目標が実現可能であることを思い込む力になる。

最後に、「やりきったことと全く違うことをやってみる」こと

人生の目標を心から思える状態は上で述べた2ステップでできる。
目標抽象度を上げるために、今取り組んでいたこととは全く違う、自分が本気で取り組めそうなことにチャレンジしてみること。
そうすると、実は全く違う取り組みの中から、自分が最初にやりきったことの間に共通項が見つかる。
それが、新しい目標となるとき、抽象度の高い人生の目標に本気で向かえるようになる。

まとめ

今週は、曖昧なものを構造化して捉える、嫌いは人は嫌いだと思う。
でも、本当にその曖昧なものを実現したかったら、とことんどうやれば近づけるのか考えることが、夢に向かって大きな一歩となる。

そんなことを考えた一週間。

参考書籍・Webサイト


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