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人の本質を踏まえた採用設計について

昨日寝ながら考えていたことを備忘録としてまとめておこうと思う。

テーマは人の本質に基づいた採用の設計についてです。

まず前提の部分ですが、人はそもそも変化することを好まないということを念頭に置いておきましょう。

既に知っている人もいると思いますが、コンフォートゾーンの存在から整理します。
人にはコンフォートゾーン(以下CZ)というものが存在し、何か目標を掲げ達成しようと思うと、そのCZから出ていく必要があるわけで、そこから出ようとすると元に戻るように重力がかかってくる、これをCZと定義します。

・勉強しようとしてもついついNetflixを見てしまう
・ダイエットをしようとして3日すらもたない
・仕事をしようとしても気がついたらインスタをひらけている

ありません?こんな事。

これらは一見、当人の意志が弱いようにも感じられる、、
が、どうやら違うらしいです。
これにはホメオスタシスの機能が働いて、元の場所に戻ろうとする力が働きます。

モチベーションという言葉は誰も知っている言葉ですが、このCZから頑張って出ようとするときに、この元の位置に戻そうとする引力のことをモチベーションというらしい。

つまりモチベーションは上げるものでも下げるものでもなく、CZから乖離した瞬間に勝手に生まれるものらしいです。

ここまでを簡単にまとめますね。

人は変化することを好まない。
何故ならこのモチベーションの重力はとんでもなく強いからです。
だから「人生が変わりません」「努力しようとしても続きません」その通りです。
人間の本能が働いているので、それが正常なんです。正常運転です。安心してください。


逆に自分の掲げた目標、ミッション、ゴールに対して行動を継続して結果を残せる人の方が異常ということになる。

これだけ一応頭に入れておいてください。

ここからやっと人材の採用について簡単に解説していきます。
まず人を採用する前にする事は会社の設計と設定を整える事です。

どんな会社にしていきたいのか?
よくMVVと表現される、ミッション・バリュー・ビジョンですね。

ここを明確にする事で、誰を船に乗せるのか、逆に載せないのか。
少しずつ輪郭が見え出してきます。

つまりどんな人間と一緒に長く仕事がしたいか、どんな人を通さないのか少しずつ明確になってきます。

ここがはっきりと言語化出来るレベルで明確になっていないと、いずれどこかでエラーが起きます。
合コンでもないので、「とりあえず見た目がいい感じ」「経歴がいい」「受け答えが良かった」などは、これから無しにしましょう。

採用した会社からしても、採用までのコストがふんだんに掛かっています。

採用された側としても大切な時間を無駄にする可能性もあります。

なので、ここのマッチングはしっかりと言語化しておきたいですね。


分かりやすく例えると、売り上げをゴリゴリ作って開拓してくれる人材を入れていくのか、会社にとって都合のいい人間を良しとするのか。

正解はないので、一つ一つ丁寧に言語化して欲しい人材の解像度をあげていくこと。

もし前者の開拓してくれる様な人間を採用すると、
売上はあがる見込みはあるし、会社も成長する可能性もあがるけれど、いずれその人はスキルと人脈や貯金ができると独立していく可能性が高くなります。
アスリートと一緒の考えで、自分がどこまで通用するか試したい人たちです。
このタイプは、自分がやった分だけ給料に反映されるインセンティブや、評価制度、成長環境を社内環境として入れておくとやりがいを感じてくれる。
ある程度ブラックな環境をもろともしない強者たち。

逆に後者の会社にとって都合うのいい人は、
開拓はできないけれど、しっかりと会社のルールを守って業務を滞りなく遂行してくれる人たちです。
この人たちを採用し長く働いてもらうためには、言うまでもなくホワイトな職場環境が必要ですね。
ポイントは「え?こんな業務量でこれだけもらっていいの?」と思ってもらえる様な環境と箱があれば長く働いてくれます。
ちなみに自分は前職が中々ブラックだった人を面接まで通します。
理由はシンプルで前職がブラックであればあるほど、ホワイトな環境を提示すると感謝してくれて一生懸命長く働いてくれるから。

一度自分の所属している会社の設計を調べてみると面白いかもしれないですね。

ちなみに今現状うちの採用基準は、上記の文脈で言うと会社にとって都合がいい人たち。
・学歴がなくてもOK
・ビジネススキルがなくてもOK
・がっつり稼いだ経験がなくてもOK
・言ったことをしっかりと守って遂行してくれる人柄

その代わりこのマニュアル通りに半年くらい一生懸命取り組んだら、
・営業のスキルが身につくよ
・学歴が無くても月に50万くらいは稼げる様になるよ
・最初だけちょっと負荷がかかるけど最初だけ頑張ろうね
みたいな感じの文脈にして、会社のマニュアルでガチガチにしてあります。
正確に言うと作り直しました。

あとは、従業員にはなるべく最低限の仕事だけで済むようにする事を意識しています。
何故なら、固定の給料で決まった金額がもらえるとなると、仕事が増えれば増えるほどその人の時給単価が下がっていくわけですね。
例えば時給単価が1,000円の人に、他にも仕事をお願いすると時給単価が800円にまで下がるかもしれない。

これって従業員からすると余計な仕事なんですよね。

このように余計な仕事を任せて時給単価が下がると次に何が起こるか?

従業員からネガティブ(以下ネガ)な感情が生まれます。

ネガが生まれると、属している会社に対してのエンゲージメントが下がります。
ある一定までネガが溜まりエンゲージメントが下がり切ると何が起こるか?

離職します。

ちなみに離職が1人だけならまだなんとかなりますが、集団離職されると詰みます。

何を隠そう、自分が今年経験して出した経験談です。
半年くらいで何百万も溶けました。
今の事業規模での何百万は死活問題でした。

まとめになります。
今回のお話は、人の本質を踏まえた上で採用の基準を細かく言語化し、欲しい人材の解像度をなるべく明確にした方がいいですよというお話でした。

お腹空いてきたので後半かなり雑でしたが、事業について、人について、経営について日々色々考えているので、
また気が向いたら備忘録として残していこうと思います。

今日は天一の気分です。


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