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採用についての考え

今回はスタートアップの段階での人材採用について、自分の失敗の経験を踏まえて私見を述べていこうと思う。

まずありがちな例として、「とりあえず人さえ増やせば売上はあがるだろう」の様な短絡的な思考で採用活動をする事は、非常に危険であるということを最初に伝えたい。
事業の設計と設定が曖昧なまま、ノリと勢いで採用をすると自らの首を絞める行為になってしまう。

どんな人材を通すのか逆に通さないのかを明確化することも大切だが、同時に企業内の法整備も終えていないと採用したはいいものの後々揉める可能性もあるので注意が必要である。

スタートアップの段階こそリスクをコントロールして、なるべく費用をかけずに売上を最大化する必要があるのだが、
なんとなくのノリと勢いで人を増やすと、とんでもないリスクが孕んでいることを理解した方がいい。
社内整備が整っていないと、苦労して採用し育てた人間がそのまま一気に辞められたり内部から分裂していく可能性もある。
事業がやっと3歩進んだかと思えば、せっかく育てた人間に離職される事ですぐにまた3歩後退するような事も往々にしてあり得る。それだけでなく場合によっては金銭的な負債まで残るので、そうなるともう取り返しがつかないので慎重に進めよう。

まず人を採用しようとすると、求人広告費や他に細かい間接コストなどがかかり、そこそこの手間と時間もとられる。
結果採用できたとしても、明確な採用する人物像を言語化し定義化しないまま通してしまうと、双方のミスマッチが起こり早期離職の可能性が高くなる。

この欲しい人物像を具体的にしないまま、「なんとなくいい人そう」「経歴がよさそう」「マネジメントの経験があるから」「この業界の経験があるから」などの、ふわっとした抽象的な理由で採用を行うのもリスクが高いように思う。

結果適切な人材が定着せず、雇用しては辞められてを繰り返すうちに、広告費用など含めたリプレイスコストが莫大にかかってしまい自らの首をしめてしまうから注意が必要である。

次に会社のルールやマニュアル、評価制度などしっかりと作り込んでおかないと、後々これも厄介な話になってくる。
採用したものの、後出しでどんどんルールをを追加したり給料形態を変更すると、「最初と約束が違う」とみなされて結局スタッフのネガを助長しこれも離職につながりえる。
なるべくルールは作り込んでから採用する方が従業員のネガは生まれにくくなる。

最後は会社の法整備をしっかりしようという話。
人は法律の中ではじめて機能するのであって、当たり前だが法律がない国はカオスに陥る。
分かりやすく例えると、ある国の法律が「赤信号は止まりましょう」しか無ければ当たり前のように犯罪は増えるのと同じで、
法律のきめ細かさこそが従業員を機能させるという意味では大切なので、採用前にある程度は作り込んでおきたい。

企業の中で決めれらたルールや法律がしっかりとあれば人は機能し売上を生み資産となるが、
一方でルールや法律が曖昧だと人が機能せず負債となり重くのしかかる。
法律が曖昧な企業(国)はカオスに陥りやすく、コントロールが効かず、結果売上を作れない社員が増えてしまう。

企業内において、採用した人を資産に出来るか負債にしてしまうかは、ルールと法律が左右すると言っても過言ではない。

一気に複数人採用をするのも危険で、まず収支をかなり圧迫するのとコントロールが取れない。
チームの輪を乱す人狼ムーブをするような人間が1人でもいると、内部から崩壊して集団離職にもなり得るので、やはり初期段階では1人ずつ採用がベターである。
10人以下くらいの規模のスタートアップだと、たった1人の社員だけでもネガを持ち出すと周りのメンバーに会社や社長の陰口を言うなど、チーム内に悪影響を及ぼすので、通す人間は本当に慎重に1人ずつ通した方がいい。

人を雇うというのは大きなリスクを取るという認識をしっかりともって、その上できちんと人が機能するような仕組みづくりを整備して採用すること。
事業拡大の中で採用を増やしてもいいタイミングやフェーズなどのさらに細かい話は、また別の機会で書きたいと思う。

明確なルールと再現性あるマニュアル作り、法整備を整えること、焦らず適切な人材がくるまで待てる強さをもつこと、一人ずつ通すこと(一気に通さない)、会社の方向性や事業の設計と設定に沿った適切な人間を通すこと。

基本的に上記のルールを守れると、大きな痛手は回避できると思う。

かくいう自分も自らの知識不足、力不足のせいでほぼ同時期に5人も入れて収集がつかなくなってしまった経験がある。
自分の力のなさとは言え、全員に辞められた時はメンタル的にもキャッシュの面でも本当に疲弊したので、スタートアップの時期こそ採用については慎重にしていきましょう。

今日は以上です。

本日も読んでいただきありがとうございました^ ^

当時、ノリで人を入れすぎ全員退職した後、よくない方に真っ白に燃え尽きました
採用する側される側双方が満足できる採用ができたらいいですね


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