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伸びる人伸びない人の違い

みなさんこんばんは。

前回に営業において売れる人売れない人の特徴について書いたところ、伸びる人と伸びない人についても聞きたいとお声をいただいたので、頂いたこのお題について書いていこう思います。

色んな書籍やネットでもよく見かける内容ですが、今回は社長というトップのポジションから見た、伸びる従業員伸びない従業員について絞ったお話です。

今回は営業だけではなく、多くの全ての人に当てはまる内容になるので、是非最後まで読んでみてください。


早速ですが、この両者の違いを頻繁に使われる分かりやすい一言で表すと人間性ですよね。
実際この一言に殆どが集約されると思うんですが、これを少しだけ掘り下げていきましょう。

では、職場を想像してみてください。
上司が部下に対して具体的なアドバイスをした上で、実際に行動に落とし込んでもらいますよね。
ですが、アドバイスを理解してくれたにも関わらず、なぜか具体的に実行出来ない人って居ませんか?

人がアドバイスを実行出来ない理由を、大きく分けると3つあります。
①そもそもアドバイスを実行できるスキルが無い場合
②アドバイスする側とされる側に関係値が形成されていない場合
③アドバイスを素直・謙虚に受け止めることが出来ない場合

①はさておき、実際には②と③は関連性がありますが、今回は③にエラーがある人に絞っていきましょう。

※素直と謙虚は若干意味が違いますが、今回は素直とまとめさせてください。


職場において伸びる人は、つまりアドバイスを素直に聞いてくれる人ですね。
職場において伸びない人は、素直で無いのでアドバイスが全く入らない人です。

具体的なイメージを共有しておきたいので【過去にアドバイスが入らなかった人】の特徴を10個並べました(順不同)
・自分の周りの人に対して、感謝の心がない
・常に他責思考(人のせいにする)
・人を選ぶ(凄そうな人にだけ尻尾を振り、それ以外は見下す系)
・毎回マウントを取ってくる(プライドだけ高い)
・エネルギーバンパイア
・口を開けるとネガティブばかり
・ギバーではなくテイカー
・自分が納得するまで動かない、実行しない
・人の話に興味を示さない
・周りに気を使わせるような立ち振る舞いをする

無限に書けますが、一旦以上にしておきましょう。
きっと皆さんの周りにもいるのでは無いでしょうか。

補足として、上記の分かりくいであろう表現を簡潔に説明しておきますね。

・毎回マウントをとってくる
知識マウントを取ってきたり、会話を被せてきたり、とりあえず自分が相手よりも上に立ちたい、有利な立場でいたい気持ちが強い人です。

・エネルギーバンパイア
人のエネルギーを吸い取る人間のことです。こちらが気を使ったりしないといけないので、一緒にいるとストレスが溜まりこちらが疲弊します。周りの人に気を使わせる立ち振る舞いをする人間もこれに類似します。

・口を開けるとネガティブばかり
ネガティブを言う気持ちも分からなくもないのですが、ビジネスマンであればネガティブと解決策はセットでお願いします。

・ギバーではなくテイカー
ギブアンドテイクのことです。ギバーはギブできる人、テイカーはテイクする人。
これもエネルギーバンパイアと似ています。とても危険です。

これらの特徴を持った人を、(強引ですが)あえて一言で括ると素直・謙虚でないです。


これ何がやっかいって、本人気づいてないのが一番恐ろしいですね。無意識です。自覚なしです。本来はこんな人間と遭遇したら一目散に逃げないといけませんが、これが自分の部下になるとまぁ大変です。

仕事を任せたり、あるいは行動を促す際に、一度本人に説明する→毎回とりあえず反論してくる→そこを一旦説得する→やっとこさ納得してもらって実行させる。こんな尋常じゃない無駄なマネジメントコストがかかってきます。

これもっと恐ろしいことが何かというと、この特徴持っている人は営業において大体売れないんですね。当たり前ですよね、アドバイスを受け取れないので、自分のキャパ以上に成長はしないのです。売れないので会社にとって金銭的にも負債になる上に、社内の雰囲気や規律も乱れます。

なによりもシンプルストレスです。


では、社内にこんな人がいたらどうするのか?

何かしらの悪影響が出ると、面談して修正 or 去っていただく方法を取りますが、表面上として問題が起きなければ特に何もしません。

人によっては、一生懸命言い聞かせて、なんとか変えてやろうみたいな人もいると思います。

自分は基本的には人は変わることはないと思っているので、従業員のマネジメント方法としても無理やり教えるようなことはしません。求めてくれた人でないと、結局アドバイスが入らないからです。素直に求めてくれる人間にしか具体的なアドバイスはしません
(賛否両論ある考え方ですが、これについてはまた別の機会に)

営業の場合、相手の欲しいが作れていない状態商品説明をしても売れないのと同じように、相手が求めていないのにアドバイスをしても全く刺さりませんから。

あとは自分が実際に戦場で血を流しながら得た知見ですから、求めてない人に無理やり教えるような安売りはしない事にしています。
(noteには具体的に書いています)


この大事な素直さについてですが、NiziUの生みの親J.Y.PARKがNiziUのオーディションの際に、「人を見抜く上で何を大切にしていますか?」と問われこんな風に答えていました。

「ダンスや歌は、後で自分がいくらでも上手く教えることができる。でも素直にそれを受け取ってくれる心はこちらで育てることはできない。私はそれを見抜こうとしている。」


今や日本を代表する企業、時価総額5000億のサイバーエージェントの採用基準はたった一つ。「素直でいいやつ」と定義されているそうです。


東証プライム社長の木下さんは、【納得しないと動かない人】について、Xでこんなツイートをされていました。
「浅い経験とそれに伴う知識しか無いにも関わらず、納得しないと動かない人は、真っ先に社会に置いていかれる。言われたことを鵜呑みにせず考えることは大切ですが、納得しないと動けない人は自分の理解に応じた経験しか積めない。その差分だけ時間と共にいずれ取り返しのつかない差になる。」


乾いた砂しか水を吸うことが出来ないという格言があるように、大切なアドバイスもこのような素直な心が無いと全く入らないんですね。

こんな実績も実力もある方達が素直や謙虚にについての文脈を話しているのに、自分の言動や態度で損をしている人が世の中には多いなぁといつも感じています。

非常にもったいない話です。


心の底からアドバイスを求めると、人は自然と謙虚になりこうべを垂れるものです。それは相手が誰であれです。常に自責思考で物事を捉え、感謝の心をもって人に接して、常に周りの人に価値提供をしようと思うはずです。

多くの人が「成果を出したい」「何か自分が出来る、大きなことを成し遂げたい」こんな風に思っている一方で、実際は一人で何かを成し得ることが出来る大きさ、一人で稼げる金額はたかが知れています。なので、必ず人の助けや力を借りる必要があります。これはビジネスだけでなく、生活をする上でも一緒ですね。

ただ、人の助けを必要とする時、自分の都合が良いときだけ素直なフリをしても無理なんですね。特にビジネスとは信用残高の積み重ねなので、点ではなく、今までの行動や言動全てが線となり積み重なっています。

まだ成果を出す前の何者でも無い時点で、自分の周りの人にギブする努力すら怠って、自分の都合の良い立ち回りだけしていては、大きな成果を出すことは難しいでしょう。

商売とは相手を勝たせてなんぼですから。


是非、日々の行動を改めるきっかけになれば幸いです^ ^

今回は自戒を込めて書いておりますので、自分も含めて一緒に行動を見直していきましょう。

今回は以上です。


余談ですが、高校生の時にサッカークラブに所属していました。
当時、相手チームの横断幕に書かれていた文字を妙に今も覚えています。

素晴らしい選手である前に素晴らしい人間であれ



きっと中学高校生の頃から、自分たちは伸びる人の答えを知っているはずです。
一度自分を内観して、周りの人に価値提供できる人、周りにギブできる人であり続けることが出来るといいですね。

今回も読んでいただきありがとうございました^ ^


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