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「カフェオレ」と「カフェラテ」「伯母」と「叔母」…私たちを混乱させるキーワードは?

こんにちは、データアナリストの小川知紘です。

分析をしていると、「○○ □□ 違い」という検索キーワードをよく目にします。○○と□□が似ており、差が知りたい時に検索されるキーワードだと思います。

検索結果を見れば答えがすぐにわかることも多いため、私もとりあえず調べることが良くあります。
皆さんもこれまでに一度は検索したことがあるのではないでしょうか。


・この「違い」と一緒に多く検索されている○○と□□は、言い換えると世の中を混乱に陥らせているキーワードとも言えるのかも?
・上位のキーワードだけでも差が分かりやすくなると、もしかして多くの方達の時間の短縮に繋がるのでは?

そんなことを思い、ヤフーが保有する検索データを用いて、16-65歳における2022年9月の「○○ □□ 違い」の検索ランキングを作成してみました。
※大文字小文字や〇○と□□の順番が入れ替わっているものは同じキーワードとして扱っています

「違い」検索ランキング(全体)

まずは、日本全国で多く検索されている上位5位を見てみましょう。
見やすくなるよう、各キーワードは「違い」を消した部分のみ表示しています。

2022年9月「○○ □□ 違い」検索ランキング

1位は「PCR」と「抗原検査」の違いでした。新型コロナウイルスかの検査をしたい時に、どちらを使うべきか迷う方も多くいそうです。

2位は「熱射病」と「熱中症」でした。こちらは送迎バスでの置き去りにより園児が亡くなってしまった事件で、死因が「熱射病」とニュースになっているため検索が増えたと考えられます。
属性割合からも想像ができるように、子供を持つ親と思われる検索キーワードが検索者の特徴として出て来ていました。似た境遇として、ニュースに関心が高かった結果だと思われます。

3位は就職活動やビジネスでよく出てくる「貴社」「御社」でした。16-25歳の割合が他と比べて高いことからも、就職活動やビジネスにおける正解を確認しているようです。私も何度も検索した記憶があります…

5位は「叔母」「伯母」、ちなみに6位は「叔父」「伯父」でした。
読み方も同じで漢字だけで関係性を表す日本語の難しさを感じる結果となりました。恥ずかしながら私もこの記事を書く中で改めて理解しました、、

いざ結果を見てみると性別や年代によっても差が大きそうなため、次は性別・年代毎にランキングを出してみたいと思います。

「違い」検索ランキング(性別・年代毎)

各性別・年代の結果がこちらです。
大体の性別・年代で1位だった「pcr 抗原検査 違い」は除いています。また先ほどと同様、各キーワードは「違い」を消した部分のみ表示しています。

16-25歳男女

2022年9月「○○ □□ 違い」検索ランキング

16-25歳では「カフェオレ」「カフェラテ」の違いが男女ともに調べられていました。
ちなみに調べてみたところ、カフェオレは”ドリップコーヒー”+ミルク、カフェラテは”エスプレッソ”+ミルクというのが大きな違いのようです。

性別ごとに見ると、
男性は初めて一人暮らしをするときに調べているのか、「アパート」「マンション」の検索が見られました。
女性は「髪質改善」「縮毛矯正」が検索されています。また言葉遣いの1つとして「かしこまりました」「承知」の違いも検索されていました。

26-35歳男女

2022年9月「○○ □□ 違い」検索ランキング

iPhone14の発売日の関係もあり他の年代でも多く出て来ていますが、iPhoneのモデル間の違いが特に男性に多く出て来ることが分かります。特徴をきちんと把握した上で、どのモデルにすべきか検討したいのかもしれません。

男性特有としては「NISA」「積立NISA」の違いが、
女性には「ヘルパンギーナ」「手足口病」と病名の違いが出て来ていました。

36-45歳男女

2022年9月「○○ □□ 違い」検索ランキング

「すいません」「すみません」の違いが36-45歳でも男女ともに出て来ており、上位に出ていたのはこの年代まででした。16-25歳では男性2位,女性3位と検索が多かった結果を見ると、就職活動などでどちらか正しいのか調べられていると想像されます。
しかし36-45歳でも上位に出て来ているということは、想像にはなりますが「すいません」と言われた際に「あれ?正しいのかな?」と不安になり調べている、ということもあるのでしょうか。

36-55歳男女

2022年9月「○○ □□ 違い」検索ランキング

46-55歳と56-65歳は傾向が似ており、
・「国葬儀」「国葬」
・「戸籍謄本」「戸籍抄本」
・「曼珠沙華」「彼岸花」
などが年代で特徴的に出て来ていました。

終わりに

私自身、差が分からない・難しいものは途中で理解するのを諦めてしまうこともよくあります。
ランキングの上位に来たものは特に、説明を足すなど伝える側の工夫も大切になるのではないでしょうか。

筆者プロフィール
小川 知紘(おがわ ともひろ)
2018年よりヤフー・データソリューションの立ち上げに従事。
現在はDS.ANALYSIS(オーダーメイドの課題解決サービス)にて、クライアントに対する分析企画・アナリスト業務を担当。
副業として、幼児教室の先生 と 事業会社でのデータ分析 を行う。
データ分析が身近に感じられるネタでnoteを投稿中。

twitterもやっています。ご連絡はこちらまで→@tomohogawa
他note記事→アナリストの分析日誌
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