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【電通ランウェイ】男性育休取得者の座談会レポート② 会社と育休 編

9月19日は”育休を考える日
(株)電通グループの国内約160社で構成されるdentsu Japanでも、DEI推進への取り組みの一つとして男女とも育児休業取得率100%達成を目標としています。
電通ランウェイでは男性が育休(以下:育休)を取得した実績が多くあります。今回は、育休取得した男性社員たちが集まり座談会を行いました。
彼らの声から、育児休業を取得するまでの不安や休暇中の実体験などリアルな声をまとめ、<育児体験 編>と<会社と育休 編>と2回に分けてお伝えします。

座談会メンバー
【ファシリテーター】
Yさん:2019年7月入社      マネジメント職 30代 子どもの年齢(3歳8ヶ月、1歳3ヶ月)
【参加者】
Tさん:2019年12月入社    マネジメント職 40代 子どもの年齢(1歳3ヶ月)
Aさん:2019年9月入社      営業職          30代 子どもの年齢(4歳、0歳11ヶ月)
Hさん:2021年1月入社      営業職          30代 子どもの年齢(2歳6ヶ月)
Kさん:2022年4月入社      営業職          30代 子どもの年齢(1歳2ヶ月)
※ほかにも育休取得は複数いますが、有志での座談会です。
 同席者:人事総務部長、広報担当

座談会参加メンバーの取得概要


先人がいたから育休取得をしやすかった

——社内の育休取得の環境

Yさん「育休取得したいって言いやすかったですか。」
Kさん「電通ランウェイ(以下:ランウェイ)に入って、YさんやAさんがすでに育休取得をしていて、『育休っていいよ』と背中を押してくれたこともあって取得しました。」

Yさん「確かに育休ブームではないけど、Aさんが10月にとって、僕が翌年の3月、Hさんが8月とそんな感じだったよね。」

Aさん「僕も取った方がいいよって勧めた気がします。」


Hさん「育休取得前日にYさんと1on1をして、『育休は子どもを育てることも大切だけど、奥さんの自由な時間をどれだけ増やすかということも大切』とアドバイスをもらいました。」

Kさん「僕は、入社してあまり経ってないタイミングで子どもが産まれたので、仕事に慣れていない状態で育休を取得することに対する不安も正直ありました。ただ、生まれてすぐに、育休いつ取得するのかと声をかけてもらい、前向きに考えられました。」

Hさん「前職だと、制度としてはしっかりありましたが、自分より年の離れた先輩が多くて、自分の中でも育休取得のハードルは高かったのかなと思います。」

Tさん「確かに。僕もサラリーマン20年やっていますが、男性の育休取得を1回も見たことないかな。時代もあったかもしれないですけどね。そう意味で言うとランウェイは取りやすい環境だなと感じますね。」

Aさん「取得を促進されましたが、1回目は2週間くらいがちょうどいい気がして申請しました。ただ、育休が終わった後、ちゃんと育児と向き合うならもう少し時間がほしかったと思いました。そんな思いもあって、2人目は2ヶ月取得しました。」

Kさん「僕も、遠慮があって2週間の取得でしたが、育休を終えてもう少し長く取得してもよかったかなとも思っています。」

「ただ、部署の先輩は、育休を取らなくても育児参加は十分できるからと、育休取得をしていませんでした。その先輩の話を聞いていると、ほんとに家事も育児も積極的にやられていて驚きました。仕事から帰った後でも何でもしていて。」

Yさん「そうだよね。家庭のバランスはいろいろあるよね。」

育児と仕事のバランスを取って取得時期を選択

——育休の取得時期

Yさん「育休取得のタイミングってどう決めましたか。」
Hさん「子どもが産まれて半年後くらいに育休取得しました。ちょうど仕事も落ち着いたタイミングで日程を決めました。その頃、コロナ禍で育休復帰後も基本リモート勤務ではあったので、仕事もしつつ、育休の時と同じように育児にも参加できたこともよかったのかなと思います。ただ、もう少し早いタイミングで育児の時間を増やせたらなとも考えました。」

Yさん「その時期って特に子どもの成長スピードも速いですもんね。」

Aさん「そうですね。2人子どもがいる方はわかると思いますが、上の子は上の子で世話しなきゃいけない。でも、奥さんは奥さんで産婦人科に入院しなきゃいけない。上の子、どうするんだ?問題があるので2人目の時は、産まれてすぐに取得がいいと思います。」

Kさん「僕も、業務都合も含めて調整しましたが、生後10ヶ月頃に取得したことはよかったと思っています。生後すぐの頃は、母親にしかできないような、母乳をあげたり、つきっきりなので、家事全般をしていました。ハイハイし始めたり、ちょっと歩き始めたタイミングなら、僕1人だけでも、子どもと児童館とか出かけたりできるかなと考えていました。」

Kさん「奥さんの育児疲れもピークに達したことだったので、そういった意味でもタイミングはよかったねと家族と話しています。」

Yさん「確かに、産まれてすぐは母親を求めていることが多くて、育児に参加したいと思いながらも、母強しと、もどかしい思いをすることの方が多かったです。」

思いもよらぬ化学反応で、チームが成長した

——育休への不安や心配ごと

Yさん「育休取得することの不安や心配はありましたか。」
Kさん「これから本格的にクライアントを任せてもらえるという立場での育休取得だったので、自分が業務を抜けてしまい迷惑をかけてしまうことや、業務を誰かが引き継ぐこと、復帰後のことも不安に思いました。ただ、育休開始して2日と経つと頭の片隅には仕事がありますが、徐々に仕事との距離感は自然と広がっていきました。」

Yさん「Tさんは部長ですが、チームを離れる心配はなかったですか。」

Tさん「ありましたが、ある程度大人になってくると、変に居ない方が良いんだなって思うことは逆にありました。部員が一生懸命僕の代わりをしてくれて、クライアントとのリレーションが結構強くなっていて、いい機会になったのかなって勝手ながらちょっと思ったりしました。」

Yさん「僕もすごく感じたのが、不在時に、Bさんが僕の仕事を先陣を切って巻き取って動いてくれたり、Cさんがリーダシップを発揮して、穴を埋めようとしてくれていたと聞くと、すごく嬉しかったし、感謝しています。」

直接制度説明を受け、会社の温かさを感じた

——会社のサポートについて

Yさん「育児取得する前に会社に対して感じたことはありましたか。」 
Kさん「先輩のサポートをすごく受けました。仕事のカバーを嫌な顔せず、引き受けてくれてほんとに頼もしかったです。
そのほかにも、人事や労務担当の方が、育休取得制度についてマンツーマンで説明してくれる時間を取ってくれて、小さな質問もしやすかったですし、社会保険料が減るから手取りが増えるなど、細かい説明までしてくれたて、手厚いなと感じました。」

Yさん「そうだね。機械的に一通のメールで済まされず、育休に入りやすい環境やサポートの仕組みがあって、すごくよかったと思います。」

Tさん「労務担当目線からの、育休取得時期のアドバイスをもらったり、細かなことですが、サポートしてくれて、すごく会社としても育休取得を前向きに捉えてくれていたことがわかり、嬉しかったですね。」

育休は、社員のおかげで成り立っている

——改めて、育休に対して思うこと

Yさん「取得後に気持ちに変化はありましたか。」
Kさん「大前提、ランウェイは多様性に合わせてくれる環境だと感じています。ただ、育休取得するときにどうしても僕の代わりに誰かが業務してくれているという気持ちがあり、そこが気がかりでした。」

Hさん「希望した人が育休取得をできる環境とはいえ、周囲の人の業務負担のことを考えると、気が引けますもんね。」

Kさん「いろんな視点を考えないとですが、三井住友海上火災保険株式会社さんの育休職場応援手当のような育休取得した人の業務を引き継いだ人に手当が出る会社もあるみたいですね。そういうサポートがあると、長期育休取得をした人の負い目のような感情は軽減されるのかなって。」

Tさん「そうですね。実際に育休取得できるのって周りの支援のおかげなので、取得しない人が負担だけを背負ってしまうのも避けられたらなって思います。」

Yさん「確かに取得者が権利を主張するだけでなくて、周りに感謝できる何かあるといいよね。」

Aさん「ありがたく取得できているからこそ、この環境は守っていきたいし、次取る人に、遠慮をさせない会社でありたいですよね。」

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いかがでしたでしょうか。
ランウェイ社員の座談会から、会社と育休について考えるきっかけになれたら幸いです。


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こちらも併せてご覧ください。

男性育休取得者の座談会レポート① 育児体験 編


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