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未来のための1票を

 自民党の総裁選挙が終わって、日本の第100代首相に岸田さんが任命されました。

 別にどこの党がいいとかそういう事を書くつもりはありません。そういうものは、自分で色々と調べて自分の胸に秘めておけばいいと思います。

 投票について思うことがあるので、つらつらと思いを書きたいと思います。

 「投票に行こう!」という宣伝文句で、選挙に行こうと思うような人って少ないと思います。

若者の政治離れ

 僕のような20代は、高齢者と比べてもどうしても母体数自体が少ないので、選挙公約を見渡してもなかなか良いなあと思えるマニフェストがない時があります。

 それに、例えば20代の得票率が一番高いA党と50代の得票率が一番高いB党があった場合、どうしても票数だとB党が勝ってしまう現象が起こっております。

 こうなると、「どうせ投票しても…」と思って投票自体に行かなくなってしまう若者も増えてしまいます。

・自分たち世代への公約が少ない
・他世代の投票数に負ける
・なんだかんだで生活できている

 この3つが若者の投票離れかと感じています。

 さらに言うと、会社や学校で政治の話はタブー扱いですし、そういう活動を禁止しているのが当たり前です。

 また、僕の学生時代の知人にも以前まで政治活動に熱心だった人がいるのですが、その人は同じような同志と一緒にSNS等で熱心に勧誘や応援を進めていて、僕も含めて周りの友人はドン引きしていました。

 しかも、話をしてみるとただの党の受け売りで中身の無い内容で、僕は心の中でズッコケた記憶があります。

 そういう人たちのせいで、政治について議論をしたり考えたりする事に少し抵抗がありました。マスコミが取り上げる政治活動に熱心な若者も所謂意識高い系(笑)みたいな人たちばかりで、他の同世代とのギャップをわざと広げているのかと思う事もありました。

僕のような20代って…

 それでも僕が選挙に行く理由は、自分の生まれ育った時代が大きいと思います。

・「ゆとり世代」

 僕は、「ゆとり世代」のど真ん中でした。小学校2年生くらいから土曜日登校が無くなって、小学校では、「総合」などのよく分からない授業も増えて、高校卒業と同時に「ゆとり教育」が終わった世代です。

 そんな僕たちは、世間から「これだから、ゆとり世代は…」と揶揄される事が多いです。

 でも、これっておかしいですよね。ゆとり教育を行うと決めたのは、その当時の政治家であり、その政治家達に投票した大人達です。

 それなのに、それらを棚に上げて「ゆとり教育は失敗だった」なんて言われると、我々は失敗世代なんですか!と怒りが湧いてきます。

 ゆとり教育を自分たちで好んで選んだわけではないのに、その教育を受けて育った結果について色々とネガティブな事を言われるのが我々ゆとり世代なのです。

・生まれてからずっと不景気

 職場でもベテラン社員の人からバブルや好景気時代の話を聞くと、今では信じられないくらいに働いていたしその分の給料も貰っていました。

 でも、僕が物心ついた頃にはとっくに日本はバブルが崩壊して不景気の時代が続いています。

 賃金の低下や成長率の低さが話題に上がりますが、僕が生まれた頃くらいからずっと同じような推移の仕方です。

 「若者の○◯離れ」というのを耳にしますが、若者が離れていっているわけではなくて、「お金の若者離れ」が起きているんです。

 昔のように、好景気が続いていて、終身雇用が保障されていて、っていう時代であれば、家も買うし車も買うし将来の不安なんて気にせずにいられます。

 でも、今は終身雇用も無くなって賃金上昇率も初任給も基本給も低いにも関わらず、税金や保険料はどんどん上がっています。

 少子高齢化も当たり前で、こんな中で結婚や子育てをする同世代の友達を尊敬しています。カツカツで頑張っている友達もたくさんいます。

 本当は政治家になって同世代のための政策とか推進したいと常に思っています。選挙費用とか地盤の問題があるので諦めてますけど。

僕が投票する理由

 それは、ズバリ自分が経験した事を下の世代にも経験してほしくないから。

 「ゆとり教育」を推進していたのに手のひら返しをしたり、現状を大切にするあまり不景気から脱却することができなかったり、それって政治の責任が大きいと思います。

 だからこそ、「どうせ行っても変わらないし…」とか「今を生きているからいいや」と思わないで、投票に行こうと思っています。

 そして、もしも10年後20年後を生きる若者達が「今の時代がキツい原因って10年前20年前の大人達のせいじゃん」とか「その当時の20代とかがちゃんと投票行かないせいでこうなってるんじゃね」って言われた時に、「いやいや、俺はちゃんと選挙行ってたよ!でも、こうなってしまってごめん!」と胸を張って言える中年になりたいからです。

最後に

投票に行かない事は何があっても文句を言わないってこと、という論調が一時期流行っていましたが、未来へ無責任であること、の方が問題だと思います。

 いつか中年になって、俺たちなんて勝手に「ゆとり教育」が始まって、「ゆとり世代」とかいうバカの烙印みたいなの押されて、将来の不安とか「若者の◯◯離れ」とかばかりマスコミが垂れ流してて、本当に大変だったんだから、と笑い話ができるくらいになりたいですね。

 もう大人の都合で若者が振り回されるのは平成初期生まれだけでいいでーす。コロナ禍で色々と大変な今の学生には、これ以上のツラい毎日を送ってほしくないので、少しでも日本が良くなる方向を信じて僕の一票を捧げたいと思います。

未来のために一票を

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