見出し画像

周りの人の「マネ」をしまくる。

 あと1ヶ月とちょっとで社会人になる人もいると思うので、僕が右も左も分からない新人の頃からずっと心がけている事でも書こうと思います。ここに書いてあることを「マネ」すれば、きっと貴方も仕事がデキる人になる可能性が高くなります。

①デキる人の「マネ」をしまくる。

 電話応対、メールの書き方、スケジュール管理、仕事の進め方、等々・・・、自分が「この人は仕事がデキる人なあ。」と思ったら、よく観察して真似できる部分は全て真似してきました。

 よく、「あの人は仕事ができるから・・・」と自分はできないと諦めがちな人がいますが、それは大きな間違いです。みんな同じ人間です。

 少し余談ですが、僕が今まで真似したくても真似できなかった人間は、今まで数百人と出会った人の中でたった数人だけです。その人たちは、いわゆる「天才」という言葉に相応しい人たちでした。はっきりいって、思考回路が凡人の僕と違いすぎるのです。その人たちの思考回路だけはいつまでも真似できなかったです。だって、A→B→Cと順を追って進めていく間に、いきなりA→Zまで行ったと思いきや少し戻ってBやMも回収しつつ、そこから別の事柄の”ア”や”イ”まで結びつけて考えたり、とぶっ飛んでいました。説明されてやっと思考のプロセスを理解できても、同じような思考回路は絶対に真似できないと確信しました。

 「天才」と呼ばれる人間はごく少数です。パッと見は「天才」に見える人の殆どが「秀才」です。みんな努力や経験の末に「仕事がデキる」ようになっているのです。つまり、初めは同じスタート地点にいて、そこから努力したかどうかで大きな差が結果として出ているだけです。だから、同じ人間の真似をできないわけがない!(天才を除いて)

②どうして「マネ」がいいのか

 先程もチラっと書きましたが、「秀才」タイプは陰で努力をしたり頑張っている人が殆どです。

 「真似」という行為は、そのような努力をショートカットして簡単にスキルを手に入れることができる最善手なのです。

 皆さんも学生時代は、数学の公式をよく使用していたと思います。あれも歴史の中で偉大な数学者たちが築いてきたものです。僕たちはそんな努力は露知らず、「この式は、あの公式で解けばいいやー。」と使っていたはずです。

 それと同じで、「マネ」をしまくることは、悩まなくていい問題で悩む必要が無くなるのです。メールや議事録や仕事の進め方、問題の解決の仕方、近くの仕事がデキる人を真似するだけで、簡単に解決する場合がかなり多いと思います。

③沢山の人を「マネ」するべき

 誰か1人だけを「マネ」していると、自分とは合わないものも沢山出てきます。数学の公式も一つだけ覚えていればいいわけではありません。沢山の公式や定理や基本的な考えを持った上で、目の前の問題に最適なものを選んで使います。

 つまり、「真似」もより多くの人のより多くの方法を観察して習得するべきです。これをやることで、自分に合った仕事の進め方が自ずと見つかるはずです。そして、それが「貴方の仕事のやり方」として周囲にも認められる日が来ます。

④「デキる人」と「デキない人」の違いが分かる

 これは多くの人をマネしてみて分かった事ですが、「デキる人」のマネをしまくると、「デキない人」がどうしてデキないのかが見えてきました。一見すると同じように見えても、トータルして見ると「デキる人」の方がどこかでスマートさがあります。逆に「デキない人」は何処かしらに『強いこだわり』があります。それは、自分の信念だったり、自分が積み重ねたキャリアの年月だったり、それらに足を取られている場合が多いです。

 だからこそ、「マネ」できる人のほうが変なこだわりを持たないで良いモノを取り入れやすいのかもしれません。
 

⑤自分に合った型を見つける

 ある程度の人たちを真似してくると、自分に合う合わないが出てきます。その感性が大切です。

 どんなに真似をしても、誰かを完全にコピーすることは難しいし、それが自分に一番合ったやり方だとは限りません。

 大切なのは、その中から自分に合ったやり方を選ぶことです。それこそが、自分の型となり自分のオリジナルになるのです。

⑥実際に「マネ」をしてみた結果

 僕は、同期よりも大きな仕事を任せられたり、実績を評価してもらえたり、今も転職先で「マネ」をしまくることで、周りに追いつきつつあります。

 僕の仕事の進め方のキーワードは、「ゴリゴリのパワープレイ」「ハイスピードのトライ&エラー」「限られた手札と無限の作戦」「ロジック重視」です。

 一見、パワープレイとロジック重視は矛盾しているように見えますが、先にロジックを固めてリスクも踏まえた上で、ゴリゴリのパワープレイをしまくり、ミスやトラブルはすぐにリカバリーをする、という方法です。

「ゴリゴリのパワープレイ」
 お世話になった営業マンがこんな人でした。当時、生産部門側だったので、「できるの?できないの?」で聞かれる度に胃がキリキリとしていました。でも、結果として強引に進めないといけない局面ばかりだったので、多少の強引さも大切だと勉強になりました。

「ハイスピードのトライ&エラー」
「限られた手札と無限の作戦」

 これは生産管理部門の先輩です。とにかく判断が早い。しかも、その判断の全てが最善手。色々な制限がある中で常にハイスピードで判断を下す。たとえ、それでミスしてもすぐに代替案を出して軌道修正を行って案件を無事に収める。経験に裏打ちされた引き出しの数と頭の回転の速さ。しかも、この先輩の凄いのが後輩である自分の考えの方が良いと思ったら、すぐに取り入れてくれるところ。常に最善手を打つために年齢や立場も関係なく謙虚に受け入れる姿勢を本当に尊敬していました。その先輩に仕事で頼りにされて嬉しかったのは今でも覚えています。限られた手札で無限の作戦を練る大切さ、スピード感を持って行うことの大切さ、を学びました。

「ロジック重視」
 これは悪い見本の先輩でした。この先輩は、ロジカルシンキング系の本を読んだり、ビジネス書を読んだり、かなり勉強熱心でしたが話も長い上に常に論理的に攻めてくる人でした。論理的に逃げ道を塞いでくるので本当に嫌いでした。しかし、この先輩よりも上に行って見える景色が変わった時に、「あの先輩は視座が低いな。」と気付いてからは、あまり真に受けないようにしようと心掛けて、ストレスも殆ど無くなりました。
 ただ、論理的に正しいことを言われると反論が難しいことを身を持って学んだので、自分もどうしてもゴリ押しで行くしか無い時は、きちんと理論武装して行くようにしてます。

⑦今の僕は「カメレオン」「スピードスター」

 ゴリゴリのパワー系で来られたら、ロジカルに反論したり援護したり。ロジカルで反論や業務が停滞したら、ゴリゴリのパワー系で突き進んだり熱意で説得したり。

 自分自身が誰かの真似をしてここまで来たので、その場その時その人に合わせた方法で仕事を進めています。これがカメレオンです。めっちゃ楽しいです。

 だから、ゴリゴリのパワー系には「君は論理的だ!」と言われますし、ロジカル系には「論理的ではない!」と言われますが、それは相手によって変えているからです。

 ただ、「スピード」に関しては「遅い!」と言われたことは殆どありません。というか、メールの返信や仕事の進捗も誰かに遅れを取ったことがないし、一緒に仕事した人からは必ず「仕事が早すぎる!」と言われます。

 別に急かしてるつもりは全く無いのですが、僕のレスポンスが早いので常に僕以外の誰かがボールを持っている状況ですし、何かあったらすぐに代替案を用意しているので、変な難癖をつけられて仕事が進まないことは全くありません。大きなプロジェクトで一緒に仕事した先輩達からは「スピードに追いつくのに必死だった。」「振り落とされないようにしがみつくので精一杯だった。」とボヤかれた思い出もあります。

 もしかしたら、僕のオリジナルは「スピード」にあるのかもしれません。僕は「自分のせいで仕事を止めたくない。」という気持ちが常にあるので、周りの「マネ」をしまくって何をしたいかと言えば、「自分のせいでスピードを落とさないで仕事をしたい」のかもしれません。これがマネをしまくって手に入れたオリジナルなのかも。

 


#仕事の心がけ

この記事が参加している募集

宜しければ、サポートお願いいたします。