KORG Legacy Collection MS-20だけで曲を作ってみた。
こんばんわ。もっと投稿したかったのですが、間が空いてしまいました。
今回は初の音源公開+制作過程メモです。
曲は↓で聴けます。5年のブランクもあり、曲自体はそんなに・・・て感じですが。
https://soundcloud.com/user-996799913/r11-test7-ms20
お風呂に入っていたら「面倒くさいけど、KORG Legacy Collection(以下KLC) MS-20(ソフトウェア版MS-20)だけで曲作ったら面白いかな?」とアイディアが浮かんだ。同時に、珍しくほんわかと曲自体も頭の中に鳴ったので、お風呂出てすぐ取り掛かりました。
作る前にルールを決めました。
・音源はKLC MS-20のみ使う
・プリセットは使わない
・エフェクターはマスターコンプ除いてReason付属のものを使う
さっそく取り掛かります。まず、曲が鳴っていたものですから、メインメロディとベースを適当に打ち込み。8小節くらい。次にBeatMap(Reason11で新たに追加された、ドラムノート信号を自動的に生成してくれるMIDIプラグイン)を立ち上げて、KLC MS-20を4台追加。Tabキーでラックの裏側に行って、BeatMapのキックを出力するGate信号をKLC MS-20のGate INに繋ぐ。スネアやハット等も同じようにつなぎます。
とりあえず適当にドラムフレーズが鳴る設定で、キックから作っていきます。大したテクニックじゃないです。
・キック→フィルターの自己発信(レゾナンス全開)の音で、EGのセッティングでキックに仕上げる
・スネア→VCO 1のノイズを使用
・ハット→ノイズを使うのが早いが、スネアと被るため(面白くもないので)、VCO2のリングモジュレーションの音をもとに、パッチングも使ってちょっとひねった感じの自称ハイハットを生成。
・パーカッション→上記テクニック用いて適当に・・・。
音色ができたところで、BeatMapでベーシックなドラムフレーズを探します。BeatMapは中央画面の地図のようなものがあって、座標でドラムのパターンが決まるっぽいです。キックやスネア等にあるノブを回すほど音数が多くなっていきます。12時前後がベーシックなパターンになるので、ノブはそれぞれ12時くらいにしておいて、座標をいじってパターンを探します(下図の中央にある画面の赤線が交差しているところが現在選んでるパターンってイメージ)。
あとは、足したいフレーズに応じてMS-20を立ち上げ、フレーズを打ち込んで、音色を作って修正・・・の繰り返しです。
ポリフォニックなPADサウンドは、これもReason11で追加されたコーラスプラグイン、「Quartet Chorus Ensemble」を通したMS-20を複製して鳴らしています。VCOずらせば1台でもできるけど、ちょっとJUNO-106っぽいPADサウンドにしたかったので1台につき2VCOちゃんと使いました。Quartet Chorus Ensemble、素晴らしいです。BBD素子コーラスの雰囲気もバッチリだし、「FFT」「GRAIN」なんて半分飛び道具っぽい機能もついていてナイスですね。
各パートが出来たところで、BeatMapの録音。KickやSnareなどのノブをKORG nanoKontrol2にアサインしてツマミをひねってビートの変化を記録していきます。少しカオスな感じですが、失敗したらあとからオートメーションは修正します。
ドラムの展開に合わせて、4-8小節くらいで作った各トラックのパターンを、エディット画面で切り貼りして曲を構成していきます。PADくらいは手弾きでオーバーダブする感覚。
形になったところで、寝る時間(午前1時)になったので、この夜は作業終了。
翌日、一旦聴き直して、ドラムのオートメーションを修正して、ベースは最初は8分刻みの動きあるジャズ風フレーズでしたが、上モノと大喧嘩してたので、シンプルな動きのないロックっぽいフレーズに変更。
最後にDUBっぽいリバーブやディレイを掛けるためにミキサーのAUX出力を適当にひねってオートメーションを書き、ボリュームの調整。全てシンセサイザーで作っていて、要らない低域はHPF(ハイパスフィルター)で切ったりしていたのでEQも殆ど不要でした。スネアなど要所にEQやコンプを入れる程度で僕にしてはEQとコンプは全然使ってない方です。
そんな感じで完成。
数え間違いなければ19台のKLC MS-20で作った曲ができました。
この曲作るまでは単純なMIDIノート打ち込むのも面倒くさくなっていましたが、結構良いリハビリになりました。
出来た曲は、もーテクノ好きオジサンが聴いたら趣味がバレる感じは恥ずかしすぎです。普通はボツレベルですが、面白いことはやれたので、公開してみました。10年以上前のワークステーションでもここまでできるのも驚きでした。
以上です。
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