見出し画像

なぜ学校や塾予備校の授業で成績が上がらないのか【宅浪専門塾が独学を推奨する4つの理由】

こんにちは、宅浪のお医者さん 塾長の山本です。

いきなりですが、当塾は「学校や予備校のような授業」を行いません。

なぜなら、多くの場合に授業は非効率だからです。

私は予備校に勤めていた経験もありますが、授業をどれだけ受けても成績が上がらない生徒をたくさん見てきました。

今回の記事ではこの点を深めていきます。

理由①理解度にあわせて進度を変えられない

これが「授業」における最大の問題点です。

授業では「自分の理解のペース」と「学習の進度(進む速さ)」をあわせることができません。

本来であれば、自分が理解しやすいことは早く進め、理解しにくいところはゆっくり進めるべきです。

この当たり前のことが授業ではできません。

浪人生の場合は特に「現役の時に勉強したことを聞く時間」が授業の中で必ず生まれますし、逆に「わからないまま授業が進んでいく」という非効率な時間も生まれます。

これに対して、参考書や問題集を使った「独学」では学習の進度を自分の理解に合わせて決めることができます。

さらに、何度も同じ内容を受けられない授業と違って、参考書学習では「苦手なところを何度も」繰り返すことができます

以上の理由から、自分の理解度に応じて学習の早さを決められない以上、学校や予備校の授業には無駄が生じやすいです。

理由②学習の質が講師の実力や相性に左右される

授業を中心に勉強を進める場合、あたりまえですが「学習の質」が先生や講師の実力に大きく左右されます。

冷静に考えて、これも重大すぎる問題です。

どれだけ自分にやる気があっても、先生や講師の質が悪かったり相性が合わなければ成績が伸びないということです

実際に僕が予備校に勤務していた時に「自分の実力やレベルに合わない授業を受けている生徒が多すぎる」と感じていました。


それに対して、参考書には複数の選択肢があるため個人の成績や特性に合わせて選択できます。

また学習の質についても、近年とんでもない数の参考書が出版されているため、その中で生き残っている(つまり本屋さんにある)参考書は質がほぼ間違いなく保証されています。売れない参考書は消えていきます。

以上の理由により、自分の成績や特性、好みを最大限考慮して選択できる「参考書中心の独学」は授業よりよっぽど効率的です。

理由③不真面目な人ほど授業で得をする悲しい現実

やる気があって真面目に勉強する人ほど授業で損をします。

まず大雑把に、授業時間のうち「20%が前回の復習、60%が新事項の解説、20%が問題演習」とします。予備校もだいたいこんな感じです。


第一に「普段から復習の習慣がある人」にとって、授業で復習されると時間の無駄です。

授業で行われる復習の時間を最も活用できるのは「復習する習慣がない人たち」です。

つまり、真面目な人が損をして、不真面目な人が得をします。


第二に「授業前にちゃんと予習をする人」にとって、新しい事項を解説する60%の時間も無駄になりやすいです。

もし仮に「予習の段階で半分くらい理解できた」とすると、復習の時間と合わせて授業時間の半分は無駄になります。

もし予習して理解できる部分が多いのなら、本来であれば授業の解説なんて聞かずに「問題演習やテストの時間を増やすべき」です。


以上の理由により、以下の結論に至ります。

・普段から復習の習慣があり、授業前に予習する真面目な人ほど授業時間の多くが無駄になるので損する

・普段まったく復習をせず、予習もしない不真面目な人ほど授業中に多くのことを学べるので得する

私は真面目な人に合格してほしいので、授業をしません。

理由④授業では個々の学問的興味を引き出しにくい

9割の受験生が第一志望に合格できない大学受験では、本番当日までに膨大な勉強時間が必要です。以下はざっくりとした目安です。

  • 東大・京大・旧帝大・医学部など超難関校…3500~4000時間

  • 私立医学部・早慶上理・MARCH・関関同立など難関私大…2500~3000時間

  • 偏差値50から60の間の国立大・私大…1500~2000時間

これだけの勉強をやりきるには、さすがに「勉強しなきゃ」という義務感だけでは無理です。

勉強が大好き!とは言わずとも、どこかで「勉強が楽しい」と感じられないと難関校は特に厳しいです。

つまり、こうした「勉強の楽しさ(=学問的興味)」を引き出すことが大事になります。


が、何を楽しいと感じるかは人それぞれですよね。

興味の持ち方が人それぞれである以上、学校や予備校のような集団授業では(大まかな生徒の性質を掴めても)生徒一人一人の興味を引き出すのは難しです。

そして「生徒の興味を引き出せない」ということになると、授業の役割は「問題を解く手順を伝えること」です。

しかし、問題を解く手順を伝えるだけでは、生徒の学問的興味を持続させることは不可能ですし、問題を解く手順は教科書や参考書からも十分に学ぶことができるため、あえて時間をかけて授業を受ける必要がありません。

最後は自分で決めよ!

ここまでで、当塾が独学中心の勉強を強くおすすめする理由を解説してきました。

誤解していただきたくないのは「独学が絶対的に良い」と言っているわけではありません。

当然、独学より塾予備校に通った方が成績を伸ばせる人もいます。言うまでもなく塾や予備校にも良さがたくさんあります。

結局のところ「自分は授業と独学のどっちを信じられるか?」であり、最後は好みの問題です。

そのうえで、塾長の私はこれからも独学中心の学習で生徒を合格に導きます。


今回は「なぜ当塾が授業をしないのか」をきっちりご説明させていただきました。そして、これからも独学中心で合格する方法論をすべて発信してきます。

では今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

公式ブログでも「差がつく勉強法」を発信中しています。

https://drtakuro.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?