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びっくりしタン!カザフスタン!     #1 アスタナの空

 アスタナの空は美しい。カザフスタンの北に位置する首都アスタナは冬が長く、寒い。しかし、アスタナの朝の空はとても美しいのだ。石炭の煙が幻想的に、朝の光を反射させる。

 私は2021年に、仕事でカザフスタンに赴任することになった。ほとんど知識のないままに、首都アスタナの空港に降り立った。極寒の首都と言われるアスタナは冬はマイナス30度になり、年によってはマイナス40度近くになる。寒さが苦手な私は戦々恐々としていたが、そこで暮らして2年と数ヶ月。予想を裏切る常夏のようなセントラルヒーティングの室内に、びっくり。冬の室内が暑すぎて、職場では常に半袖が必需品だった。ある日、真冬にインドカレー屋さんに行ったら、セントラルヒーティングの暖房が暑すぎて、クーラーをかけているではないか!あぁ、意外すぎる極寒生活よ。屋外は流石に寒いが、ヒートテックとダウンさえあれば、半袖シャツにちょっと重ね着をして、帽子と手袋をすれば、マイナス10度〜20度はなんとかなってしまうのだ。それ以上寒い時は、携帯アプリでタクシーを呼んで車移動でDoor To Doorでなんの問題もなく過ごした。カザフスタンの人たちも意外に寒がりな人が多く、決して無理はしない。おかげで私も無理なく私の体内の体温計に、マイナス30度までの目盛りを増やすことができた気がする。

極寒最高!冬を楽しむアスタナの人々


イシム川の氷を切り取って、毎年川土手に4−5本の滑り台が作られる
氷の滑り台は、子供も大人も毎年楽しみ。氷上にはスケートリンクやバナナボートもある

首都アスタナの中央公園近くのイシム川の一角では、毎年12月に氷の滑り台が作られる。まさに手作り。川で切り出した氷を肩に担いで、土手を登ったり降りたりする制作者の方を毎日見ていると、とにかく出来上がりが楽しみで仕方なくなる。一旦出来上がると、川の土手に4−5本並んだ滑り台を、タイヤ状のチューブに乗って子供や大人がキャーキャーと滑り降りる姿が2月まで見られる。なかなかワイルドな滑り台だ。イシム川は11月中頃から4月初旬まで凍り、他にもスケートを楽しむこともでき、バナナボートにものれる。2月には、なんと、氷の上での車のレースも見られる。氷の上を滑って走るレースは、世界でも珍しい。


冬はお祭りのような季節だ


1月18−19日のロシア正教(人口25%)の洗礼祭。カザフスタンはムスリムが70%
参加者はテント内でウォッカを飲む。医学的には危険すぎる行事だ。川縁には救急車が待機
夏のイシム川
たんぽぽの雪帽子


スーパーの軒先で見られる、樹氷

#カザフスタン #アスタナ #soko   #美しい空

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