見出し画像

Dr.Reve監修医”脳内美容”コラムVol.3 【PQQ-③】

図2

「PQQ」の効果:ストレス、不眠に対する効果

今回は、PQQの多彩な効果のうち、気分の向上・睡眠の質の向上に対する効果についてお話しします。

画像2

この試験では、“睡眠に問題があると自覚しており日ごろから疲労感のある成人フルタイム勤労成人” を対象に

●POMS(profile of mood status)
●PSQI-j(Pittsburgh sleep quality index)
米国で開発された睡眠障害のスクリーニングテスト

という評価指標を用いてテストを行いました。
PQQを1日量として20mg、8週間摂取しています。

結果は、POMSテストでは、「緊張・不安tension-Anxiety」「抑うつDepression」「怒り・敵意Anger-Hostility」「疲労Fatigue」「混乱Confusion」の明らかな減少、「活気」の明らかな上昇が認められました。

画像3

PSQI-jテストにおいては、
「睡眠の質」「入眠潜時(眠りに入るまでの時間)」「睡眠時間」「日常覚醒困難」において、有意な改善がみられました。

画像4

ストレスというものは、現代に生きる私たちにとって、切っても切り離せないものですよね。ゼロにするのは困難です。
仕事、人間関係、SNS、家庭…
デジタル化やモバイル環境、大気汚染・気候変動などの環境変化にも大きくストレスを受けることでしょう。ストレスによって、自律神経や内分泌系が乱れ、心身に異常をきたすことは周知の事実です。
また、それらのストレスをリセットする手段として、睡眠は非常に重要となってきます。睡眠の時間、そして質。
睡眠中には、メラトニン、成長ホルモンなどの重要なホルモンが分泌されますし、レム睡眠・ノンレム睡眠が正しく出現することが質の良い眠りの基本となります。

メラトニンや成長ホルモンは夜間に多く分泌され、特に成長ホルモンは就寝直後にそのピークを迎えます。
成長ホルモンは、ご存知の通り子供では成長発達に非常に重要な役割を果たしていますが、大人に対しても代謝促進や老化予防などの働きがあり、分泌が低下すると太りやすくなったり老化が進んでしまうといったことが起こりえます。
メラトニンというホルモンは、睡眠覚醒のリズムに携わる働きをしており、年齢を重ねるごとにその分泌は減少し、眠りの質が低下します。また、メラトニンは抗酸化作用を有し全身に作用して老化予防の働きもありますから、その減少は老化を促進させます。

レム睡眠では、脳が活発に働いており、記憶の整理や定着が行われています。レム睡眠中は目がぴくぴく活発に動く、Rapid Eye Movement(急速眼球運動)があることからREM(レム)睡眠と呼ばれています。一方、REMのないノンレム(non-REM)睡眠では、大脳は休息していると考えられ、脳や肉体の疲労回復のために重要だとされています。眠りは、まずノンレム睡眠から始まり、一気に深い眠りに入ります。眠りについてから1時間ほどたつと、徐々に眠りが浅くなり、レム睡眠へと移行します。その後、またノンレム睡眠に移行して深い眠りに入った後、眠りが浅くなってレム睡眠に移行します。このような約90分の周期が、一晩に3~5回繰り返されます。中途覚醒があったり、入眠障害があると、このサイクルが乱れ、熟眠感が薄れてしまい、日中の活動に支障をきたす恐れもあります。

PQQの臨床試験では、ストレス耐性や、睡眠の向上に効果があることがわかりました。健やかな脳内美容を実現する可能性を秘めたPQQ、期待値が上がりますね!

次回は、基礎代謝・ミトコンドリアの役割についてお話しする予定です。お楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?