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続)理系男児に10年間読み聞かせ①ー中学で国語の壁を乗り越えた方法

国語の成績を上げるのにどうすれば良いかを真剣に考えた

10年間の読み聞かせも、速読の効果もなく、国語が沈んだままの理系男子。中学3年はもう目の前。本人が志望している(自由な)進学校の足元にも及ばないレベル。

さあ、どうする!? 親も学生時代は国語(現国)ができずに苦しみ、解決法を見つけられないまま大学受験を終了していて、親子ともども解決策が浮かばない(焦)

高校生の娘らからヒントを得る!

ちょうど同じころ、上の娘らが高校生で、彼女らも国語が苦手。
各自が友達から情報をもらうなどして、それぞれ別に、国語を教えてくれる塾に入ってました。(娘らが選択)

①の塾:センター試験の国語では8割以上得点させると豪語する国語専門の個人塾。国語については解法理論重視と言い切る30代?のパンクなイケメン先生。(実際バンドしていた)

②の塾:地方の難関大学受験用の塾の国語の先生。物理も教えられる、理系国語の先生で、国語については自信がある真面目な50代。

正直①の塾は不安でしたが(先生も、、)、1年後の模試の成績は、圧倒的に①が伸びたのです。1年後に②の塾に通っていた娘が①に移動したのは、言うまでもありません。

(娘らの話から導いた結論)
①国語は、解き方(方程式?)が存在するみたいだ
②国語が得意だった先生の授業を受けても、国語は伸びない。

 彼らは感覚で解いているから、他人に分かるように理論的に説明できないのだろう。文学好きで理論派は少数派だもんね。
 

よって
国語ができない理系男子は、解き方を方程式のように、理路整然と教えてくれる塾に行かないと国語の成績は伸びないみたい。

ところが娘が行った①の塾は、残念ながら高校生専用で中学生のクラスはありませんでした(泣)。
(娘によると)①の塾の先生が尊敬しているのは、国語の出口汪(でぐちひろし)先生らしい。

ということで、息子に出口先生の中学生用の問題集をトライしてもらうことにしたのです。

国語ができない中学生に、中学生用の国語問題集は長文が長くて拷問。

間違えるし、長文の文章が難しいから進まない。やる気はすぐにダダ下がり。

苦行の勉強が続くはずないので、すぐ中止。

中学3年生はもう目の前。ピンチ!

国語の問題集から何を得たいかのかを考えた。
国語の問題の解き方、考える思考パターンを身に着けさせたい。
ということは、、、長文の文章が簡単でもいいんじゃない?

解説が理論的で分かりやすければ。

そこで小学生用の簡単な問題集に変更

新日本語トレーニング 6冊。
何が良いかというと、問題文の日本語がめっちゃ簡単で短い。たぶん小学3年生~4年生レベル。解説も読みやすい!っていうか、問題集がほとんど解説。

どんどん解けて、どんどん進んでいくから辛さがない。
1冊1週間弱。2月から3月の2か月間で一連の6冊の問題集を2周しました。

実は、私もいっしょに解いてみた。国語の謎が知りたかったから。そして分かったのは、国語のルールに乗っとった理論的な思考を用いて、国語は解かねばならないこと。感覚で解いちゃダメなのよ。

息子に伝えたのは、
自分の答えの正誤はどうでもいい。解説に書いてある(ルールに従った)思考ができたかどうかが一番大切。自分の答えが正解でも、考え方がまちがっていたらダメ。
間違ったなら、自分の考え方の何がまちがっていたかを考えろ。

2周したのは、1回目解説を読んで確認した、解き方や考え方を定着させるため。

難関進学校をめざす生徒の使うレベルではないけど、難しい文章の問題集を途中で投げ出すより、易しい文章の問題集で、国語を解く思考の仕方(マニュアル)を身につける方が良いと判断したのでした。

国語の大躍進。

4月から中学3年生になった彼は、中学最後の総合体育大会を目標にバスケ優先で、受験勉強に専念できたのは県大会が終わった7月20日過ぎ。3月に問題集を終わらせた後、4月から7月まで、国語の受験勉強は、ほとんどしていませんでした。

その間の模試は、国語の成績が少し上昇。(こんなもんかと諦め始めていた)

本人の希望もあって超難関進学校用の塾の夏期講習を申し込んでいたので、7月末に通塾予定。入塾前にクラス分け(席順も成績順)のためのテストを受けたところ、なんと国語が上から4番目の得点で、一番上のクラスの後ろの方の席に滑りこむことができたのでした。

いきなり国語の成績が伸びて本人は心底驚いたようで、帰宅して開口一番が「まさかの国語」(←国語力なし)。

結論:国語ができない理系中学男子は、小学生用の国語の教材(新日本語トレーニングシリーズ)をお勧め。答えの正誤に一喜一憂するより、考え方、解き方を覚えさせる。

あと、国語の成績が上がるのに4か月くらい時間が必要 (脳内発酵期間?)


続く 読解問題を解く前の段階でつまづいている時もある。その時は、、、

国語が苦手な小学生、中学生に贈る 成績が上がる国語の勉強法(トレーニング法)


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