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資産運用⑨ 学資保険

資産運用の第9回は学資保険です。
学資保険は、子どもの教育資金の貯蓄と、いざという時の保険を兼ね備えた商品です。

学資保険とは?

学資保険は、その名の通り子どもの高等教育での学費を準備するための保険です。
学資保険は、貯蓄性と保険性を持ち、いずれを重視するかのバランスで商品を選択します。

メリット

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① 万一の保償になる
人生何が起こるかは誰にもわかりません。
多くの学資保険では、契約者(親など)の死亡や高度障害状態などの不幸の際に、保険料支払い義務が免除される、生命保険的な機能を兼ね備えています。
返還率を重視するのであれば、保険料を早期に払い込み完了する方が高くなりますが、この保険としての機能を活かすのであれば、払込期間を長めに設定することを検討する必要があります。

② 貯蓄になる
貯蓄性重視の保険では、最大109%(21歳満期なので、年利0.42%)と定期預金の(最大 年利 0.25%)と比べると運用益が高く設定されています。
定期的な保険料の積み立てにより、計画的に教育資金をためることができます。

③節税ができる
学資保険は生命保険としての役割があるため、生命保険料控除の対象になります。
生命保険料控除の枠を使い切っていない人は年末調整や確定申告で節税ができます。

デメリット

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① 資金の流動性が低い
多くの学資保険は子供の成人頃に満期となるため、20年間引き落としができなく、流動性が低いです。いざという時に資金が動かせないのはリスクとして認識すべきでしょう。
途中解約も可能ですが、大きく元本割れする可能性が高いのでできるだけ避けるべきです。
同じく長期積み立て投資であるiDeCo同様、余剰資金で行うべきです。

②保険会社の倒産時の危険
保険会社が倒産したときも、生命保険契約者保護機構により契約者の一定の権利が守られます。
とはいえ、保険契約は100%が補償されるわけではないので、元本が回収できない危険があります。

他の資産運用との比較

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学資保険は、貯蓄性と保険性を兼ね備えたいいとこどりの商品と言えます。
しかし、貯蓄性でいえば、iDeCoや積み立てNISA、ジュニアNISAに比べると利益率が低く、保険性でいえば、生命保険でカバーすればいいと思いますので、中途半端と言えます。

おススメの対象者

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①NISAなどの投資は不安で始めたくないが、子どもの教育資金を着実に貯めたい方
②一通り投資を行ったが、更なる投資として定期預金より魅力があると考える方
③お金を貯めるのが苦手だが、せめて子供の教育資金はしっかり貯めたい方

まとめ

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学資保険は、子どもの教育資金を貯めるものです。
教育資金を貯める方法は色々ありますが、iDeCoや積み立てNISAのほうが得られるリターンの期待値は大きいです。
途中解約は元本割れの危険がありますので始めるときは、十分に考えてしましょう。

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