スキルコラム「コミュニケーション設計って何なんだろう?」
キシです。
今週はずっとコミュニケーションについてつぶやいています。
目的が必要だからちゃんとコミュニケーション設計をしないとね。ってことばかり言っているように思いますが、そのそもコミュニケーション設計ってなんなんでしょうね?
業務におけるコミュニケーション設計
業務においては、複数人が携わるときには必ずコミュニケーションが発生します。
1人でやるときだって、管理職から進捗確認をされるでしょうから、それもコミュニケーションです。
あんまりキレイじゃないですけど、職場のコミュニケーションパスってこんな感じになっています。
チーム内のコミュニケーションや、上司への報告は当然として
たまに、別チームとつながったりしてる線。
こういうのをちゃんと業務設計しておかないと、だいたい漏れて後から怒られることになります。
コミュニケーションを人任せにしない
上記のような漏れが発生したときに、改善策(再発防止策)などを考えさせられるのですが
「なんで忘れてたの?」
とか
「いつもやってるじゃん」
とか
「属人化しないために共有しとかないと」
とか色々言われます。
でも、それって人の配慮・気遣い・頑張りに依存した仕事の仕方ですよね。
その人が「なぜできなかった」を考えるのに
今の業務設計を見直すことを考えましょう。
(まぁ、もともとそんな設計すら無いので、そういう発想に至らないのですが…)
ダメな例から学ぶ
少し前に実際にあったダメ事例を紹介します。
Aチーム、Bチーム、その他多くのチームから業務を受け取るXチームがあります。
しかし、Aチームはたまに事前の情報共有してくれません。
なので、急に話がくるとXチームが困ってしまうのです。
「どうにかならないかなぁ」と悩んだXチームは
「Aチームの仕事とBチームの仕事は一緒に来ることが多いから、Bチームから情報が来たら、Xチーム内で情報共有しよう」
(そうしたら、Bチームをきっかけとして、Aチームの仕事がくることが期待できる)
と考えたのです。
このことはXチーム内でも、チームの共有活動として「素晴らしいもの」と奨励される結果となりました。
さて、何がダメだったんでしょう?
3つのダメな理由
まず、彼らがそういった業務フローを作らなかったことです。
その場で、「共有しあおうね」って言うだけ言って、その後はBチームから情報を受け取った人次第にしてしまいました。
コミュニケーション設計を考えていれば、業務を受け取った後に、そのような共有が必要であることを、業務マニュアル等に記載すべきです。
次に、無駄なコミュニケーションコストを発生させていることです。
純粋に無駄です。
この線を作るだけで「金がかかる」というコスト認識が持てていません。
最後に、この解決策では根本原因を解決していません。
もちろん根本原因というのは、Aチームが事前共有しないことです。
多分、業務の受け渡しでちょっとチカラ関係があるんでしょう。
でもAチームを正さないことには、何もカイゼンされません。
理不尽な「やったほうが良い」を暗黙知化するのは、彼らにとってもストレスになってしまいます。(しかも漏らすと怒られる)
このようなことを無くすために、業務フローなどでコミュニケーション設計をしておくことが重要です。
もしよろしければ本編もご覧ください。
ありがとうございました。
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