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誰も教えてくれない「カイゼン」のこと

誰も教えてくれない「カイゼン」のこと。

正確に言うと、新入社員研修のとき以降、全く誰も教えてくれないのが、この「カイゼン」というもの。

本稿はコチラ。合わせてお読みください。


カイゼンの重要性を理解している人間なんて、ほとんど会社にいない

例えば、以下のような人たちのことを考えてみましょう。ちょっと極論的ですみませんが、重要だと思うなら、企業文化から変えていくはずなのです。彼ら自身がカイゼンできていないということです。

・経営者
多分、経営者の多くは「カイゼン」活動を当たり前だと思っています。職場や業務をより良くして、業績を上げてくれるだろうと思っています。

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・上司
成果が出ていれば「カイゼン」してようとしてまいと気にしていません。そして、成果が出ない時にカイゼンするのは、部下の努めだと思っています。

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・人材育成部
最初にちゃんと教えたし、目標設定にも書いてるので、結果的に「カイゼン」文化が根づいたかどうかは興味がありません。

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これは、「みんな興味ないからやらなくて良いじゃん」という話ではなくて、会社の人たちは成果の出方を教えてくれないということを言いたいのでうす。


給料を上げる=成果を上げる=カイゼン

もう一つ、ちょいメシを食いたい我々にとって重要なことを伝えておくと、給料を上げるためには、成果を上げる必要がありますが、その手っ取り早い方法がカイゼンです。

実は、カイゼンには2つの評価ポイントがあります。


1つはカイゼン効果に対する評価です。

純粋に、カイゼンしたことで100万円の利益増を達成したとか、維持費を10%削減したとかです。

多くの場合は、こういった一時的な結果が評価の対象と考えています


しかし、もう1つの方が重要と言えます。

それが”価値創造”の観点です。

価値創造とは、全く新しい価値を生み出したことですが、これは新商品の発売とかそういうことではありません。

例えば、チーム(や企業)文化を変えたとか、後進者を育成したとか、後続に影響するような価値を提供したということです。

つまり、カイゼン活動というのはその一時で完結するものではありません。

それによって将来的にも価値が続くようなカイゼンは、ロングテールで成果を生み出し続けます

また、カイゼンをしたこと自体が、そのチームに文化を生みます


カイゼン活動をすることは、ほんとそれだけで給料が上がる行為なのです。(もちろん、計画段階で上長と方向性のすり合わせは必要です。)


なんで、こんな当たり前の話をしてくれないんでしょう?

経営者も管理職も人事部も、「カイゼンしたら給料上がるよ」とは言いたくないからだと、僕は考えています。

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