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ダブルイレブン

#ゲンロンカフェ

『貧乏人はとにかく並ぶ。
生活保護や失業保険の列、コインランドリー、公衆電話、緊急救命室、刑務所の面会、

なんでも。

/掃除婦のための手引き書
A manual for cleaning woman 
ルシア・ベルリンより』


ダブルイレブン/エッグノッグ

海外のtwitterもInstagramも
サンクスビギニングディの料理でいっぱい。

感謝祭の習慣もInstagramをやりはじめておととしぐらいから「ああ、もうそんな季節」そう思うようになった。
たしか、「エイプリルと七面鳥」というキュートな映画をみたことがあるけど
その時のクランベリーソースのイメージが感謝祭のイメージになっている。
本格的にクランベリーを煮詰めて作るのではなく、缶詰めのクランベリーソースの不味さがその映画のおもしろさだった。
今朝twitterでフォローしているアーティストの記事もずっと感謝祭のメニューが続くし、クリスマスを感じさせるレシピも。エッグノッグを使ったレシピはマネしたい!と思った。

最初からエッグノッグを作るのではなく
どうもアメリカではインスタントのエッグノッグが箱入りで売っている。
あのインスタントのエッグノッグは
日本で手に入るかな?成城石井とか明治屋なら。インスタントのエッグノッグで作るエッグノッグバタークリームはすごくおいしそう!

キャンベルスープもそうだけど
インスタントのエッグノッグもキャンベルスープ缶もあの本来のインスタント独特のチープ感がいい。

それはアンディ・ウォーホルがキャンベルスープ缶に魅せられてテーマにしたように。

海外のクリスマスにはお約束なエッグノッグをインスタントで味わいたい!と心踊った。

私が習ったフラワーアレンジメントの先生は本格的な英国式アレンジを教えていたので
書かれた本には英国の季節の習慣も所々
書いてくださっていて、日本では馴染みのないクリスマスの食卓を飾るごちそうの七面鳥を生きた七面鳥から選ぶ事ができるのがダブルイレブン/11月11日だと知った。
街のクリスマスの飾り付けもダブルイレブンから始まる、クリスマスの始まりはダブルイレブンなのだと。

とびきりチープなクリスマスを。/ダブルイレブン


思いっきりチープなクリスマスがいい。

去年もおととしもひとりなのに、わりと気合いの入った
えびのカレーシュリンプチーズスフレとかセレブな料理教室で習ったメニューばかりを作った。
コロナ禍前はいろんなクリスマスパーティーに行ったりした。それはそれでとても楽しいクリスマス。

そういうのではなく

たとえば、不二家の5号サイズのクリスマスケーキとか、お取り寄せのお一人様サイズの¥2000ぐらいのローストチキンとか。

高校時代に調理実習で本格的ローストチキンをみんなで焼いたことがあって、チキンをしっとり仕上げるために野菜をたくさんチキンの下に置いてグリルする。

その10年後にさらにセレブな料理教室で
ローストチキンに詰め物をするのに飽きたら
牡蠣を使ったスタッフィングを教えてもらって感動した。
女子高時代のみんなでほとんどが
クリスマスにローストチキンなんて食べたことない私たちが作ったローストチキンの味に驚愕したように。

食卓は手軽に人生を楽しむことができる
マーサ・スチュワート風にいうなら
『easy Entertaining』

不二家の5号サイズの苺と生クリームのショートケーキとセレブな料理教室で習った冷凍ミックスベジタブルをたっぷりいれたミートローフにキャンベルスープのマッシュルームスープをソースにした先生がいうには
「これがアメリカ料理!」のレシピにしようかと思う。

それとインスタントのエッグノッグを使ったエッグノッグバタークリームの
カップケーキ!

私にも小学生の頃にも
中学生の頃にも
女子高の頃も
20~30代も40~50代の現在も
ずっと楽しい、それなりに楽しい
クリスマスの思い出はあって
誰かほかの人と比較してどうかではなく、それはきらめくような記憶の宝物がじつはあったりするのだった。

ねこのゲーム。

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