週刊ドリームライブラリ

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裏技的How to、ショートショートなどの文芸作品、ジョークなど、さくっと読める面白短文をアップします。あなたの人生を彩るかもしれない秘密情報が、ここにあります。

マガジン

  • 網焼亭田楽の創作落語集

    網焼亭田楽師匠による創作噺集です。お題に合わせて作ったものや、お題なく創作されたものなどを集めました。

  • DL作家のご紹介

    週刊ドリームライブラリで活躍する作家の皆さんをご紹介するマガジンです。作品の中から一編をご紹介します。

  • 夢の作り方研究所

    若い方からシニアまで、夢を持つことは大切です。夢を作るのがヘタなんだよなあという方のために、夢の作り方と育み方を解説します。全6回

  • 週刊DL短編集『"こいばな”と怖い話』

    「こいばな」という言葉をいれなければならないというお題に、さらに怖い話で短編を作るというしばりに同時に挑戦。

  • 地獄の歩き方

    あなたがいつかは行かねばならない死出の旅に備えた現代人のためのガイドブック。 なかでもとりわけ面白そう(?)な地獄の特集です。

最近の記事

ありがたや五平 by 網焼亭田楽

毎度バカバカしいお笑いにお付き合いしていただきとう存じます。 まあ、どこにでも自分のことを運が悪いと嘆く御仁がいるものですが、大抵の場合はご自分がなさって来たことが降りかかっている場合が多いようでございます。 天に向かってツバを吐けば、やがて天からツバが降ってくるというものでして、自分のした行いは必ず自分に戻って来るようでございます。 さて、ここに自分の運の無さを嘆いている男がおりました。 「ああ、どうしておいらはこんなにも運が悪いんだろう。同じことをしても、それがどんど

    • 東京、大阪、名古屋 by 網焼亭田楽

       毎度バカバカしいお笑いでございます。  東京、大阪、名古屋の人の性格を表す話としてこんな話がございます。 3人で食事に行ったお勘定の時に何を考えるのかと言うことなんですが、東京人は格好つけ文化ですから3人分払うといくらになるかと考えます。大阪人は商いの文化ですので、割り勘にしたらいくら払えば良いかと考えます。 名古屋の人はと言うと、お礼の言葉を考えているなんて言われておりまして、まったく次元が違います。あっぱれあっぱれでございます。  また、最近は便利な世の中になってまい

      • 打ち直し by 網焼亭田楽

         毎度バカバカしいお笑いでございます。  最近は、何でもかんでも少し悪くなると交換してしまう世の中になってまいりました。  車だってそうです。ちょっと運転席側のヘッドライトがつかないんなんて言うと、配線やら何やら細かいチェックなど致しません。ヘッドライト丸ごと交換してしまう場合が多いようでございます。  テレビだって、調子が悪くなれば修理というよりも調子の悪い部分を交換、下手すればテレビ丸ごと買い換えてしまうなんて世の中です。 昔はそんなことはなかったようでございます。 「

        • どいつもこいつも by 網焼亭田楽

           え〜、本日もバカバカしいお笑いにお付き合いいただきたいと存じます。  最近は、何でもかんでもAI頼みでございます。  子どもたちにとって楽しかった夏休みも終わりを告げようとしておりますが、昔はこの時期になると溜まってしまった宿題に頭を悩ませるお子さんも、いや、むしろそんなお子さんをお持ちになられている親御さんも多かったのではないでしょうか。  そんな中でも、夏休みの嫌いな宿題ナンバー1と言えば、読書感想文でございます。  読者自体が嫌いだというお子様もいれば、読書は好きだ

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        • 週刊DL短編集『"こいばな”と怖い話』
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        • 三題話の大研究2023 冬ー春
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          虹がかかる日 by 吉田真澄

           電車と路線バスを乗り継いで、関電トンネル電気バスに乗った。  長くて薄暗いトンネルを駆動用モーターとリチウムイオンバッテリー4パックを搭載した電気バスはゆっくり進む。  車内は満席で、その目的地は観光放水が始まったばかりの黒部ダム。  80人ほどの観光客がバスから降り立ち、目の前の看板を見ている。右に行くと220段の階段を上って、最も高いところから黒部ダムを一望できるダム展望台に。左に行くと60段の階段を下りて、ダムのえん堤に直接出ることができる、と書いてある。水をせき止め

          虹がかかる日 by 吉田真澄

          怪談・人面魚 by 網焼亭田楽

          毎度バカバカしいお笑いでございます。 最近は何でもかんでも科学というもので判断してしまうような世の中になってまいりまして、特にAIが出て来てからというもの、この人工知能に頼り切りになってしまっているようでございます。 「おい、よたろう」 「何でございましょう、だんな様」 「おまえさん、最近変なものを見たって言うじゃないか」 「ああ、人面魚のことですか」 「何だい、そのジンメンギョって」 「だんな様は見たことないのですか。人の顔をした魚のことなんですけど」 「そんなバカな。ま

          怪談・人面魚 by 網焼亭田楽

          もうひとつの本能寺の変 by 神田南田

          本日は皆さまご存知『本能寺の変』に隠れてあまり知られておりませんが、『もうひとつの本能寺の変』のお話をお届けしたいと思います。 織田信長が不運の死を遂げたあの『本能寺の変』ではございませんでして、実は戦国時代にけなげに生き抜いた純情娘の話でございます。その名をお寺と申します。 お寺は、歳の頃なら18歳。性格はと言えば、戦国時代には珍しく天真爛漫で誰にでも物おじすることなく自分の思ったこと感じたことをそのままストレートに口に出してしまうという正直者。 それゆえ、お寺は本能のま

          もうひとつの本能寺の変 by 神田南田

          アラサーたちの午後 by 御美子

          とある会計事務所の休憩室。 仲良しアラサー3人組が、食後のお茶を飲みながら、お喋りに花を咲かせていた。 しっかり者の絵理と少し頼りない由香は学生時代からの付き合い。そして同僚の美菜だ。 「絵理、最近お肌の調子がいいみたいね。男でもできた?」 「まあ、そんなとこかな」 「聞き捨てならないわね。どこで知り合ったのよ。私にも紹介して」 「絵理の恋バナ? 聞きたい。聞きたい」 「マッチングアプリで知り合ったのよ。会計士に興味があるんですって、由香と美菜も登録すれば?」 「マッチング

          アラサーたちの午後 by 御美子

          ぼくの明日 by やぐちけいこ

          その言葉だけが記憶に残ってそれがいつの出来事で誰から言われたか全く覚えていない。 もしかしたら自分の妄想? 夢? ずっとずっと心の中に引っかかって抜けないのだ。 普段は忘れていても急にこの言葉が脳裏によぎってくる。 一度思い出してしまったらしばらくこの言葉に呪縛されたように頭から離れない。 そして今この時もこの言葉に縛られている自分がいる。 「また明日会いに来るから待っててね」 そう優しくも、悲しくもとれる感情がこちらに伝わってくる。 誰からの言葉だったろうか。何故自分は覚え

          ぼくの明日 by やぐちけいこ

          知らない隣人 by Miruba

          帰宅したばかりの私は、急いで靴を脱ぎ、夏日続きですっかり熱気のこもった寝室と居間のクーラーをつけて回り、それからようやく鍵をテーブルの上に置き、肩にかけていたバックを椅子の上に投げ置く。 「あっついな~汗ビショビショだ」そのまま脱衣場に行き洗濯網に今脱いだものを突っ込みそれを洗濯機に洗剤ボールと一緒に入れてスイッチを押す。 頭からシャワーを浴びて一日の汚れを流す。 部屋着に着替えて、冷蔵庫からビールを出してコップに注ぎ、一気に飲み干す。 「あ~~~美味しい! たまりませんね

          知らない隣人 by Miruba

          恋花 by 夢野来人

          "♪燃えて散るのが花   夢で咲くのが恋" とある片田舎の古びた喫茶店で、懐かしいメロディが流れていた。1979年CHAGE&ASKAのデビュー曲『ひとり咲き』である。 文恵は久しぶりに故郷に帰って来ていた。都会での仕事にもひと段落がつき、余生は生まれ故郷でのんびり過ごそうと思っていたのだ。 人並みに働いて、人並みに恋をした。いや、人並み外れた激しく燃え上がる恋。でも、恋と呼べるのは一度だけ。あまりにも激しく燃えた恋だったので、終わった時に文恵はもはや燃えかすのようにな

          お金の貯め方・増やし方 第3回

          新NISAを始める準備を  まず考えられるのが、2024年になった途端、新NISAの口座開設をする人たちが大幅に増えることが予想されます。つまり、口座開設にかなりの日にちがかかるものと思われます。しかし、実際に新NISAの口座開設は2024年1月からしか開設できません。  では、どうしようもないではないかというと、それがそうでもないのです。と言うのも、2023年に現行NISAの口座を持っている人は、2024年にすでに保有している金融機関で新NISA口座が設定される予定のため

          お金の貯め方・増やし方 第3回

          お金の貯め方・増やし方 第2回 by 時田真児也(ライフマネー研究家)

          新NISAはどこが違う  NISAは非課税のため大変喜ばれていたのですが、欠点としては期間が限定されていることと、つみたてNISAと一般NISAは併用できないことでした。それと非課税限度枠もつみたてNISAで800万円、一般NISAでは600万円までです。  老後の資金のためにという人も多いので、それにしてはやや金額が少ないと思う方も多かったと思います。  そこで来年2024年から始まる新NISAはどこが違うのか、現行NISAの欠点は修正されたのか。その辺を詳しく見ていきた

          お金の貯め方・増やし方 第2回 by 時田真児也(ライフマネー研究家)

          お金の貯め方・増やし方 第1回 by 時田真児也(ライフマネー研究家)

          お金の増減は体重の増減と同じ  はじめまして、ライフマネー研究家の時田と申します。  いきなりですが、お金がなかなか貯まらない、なかなか増えないという方は多いのではないでしょうか。  お金というのは体重の増減のようなもので仕組みはいたってシンプルです。  体重で言えば、 摂取カロリー < 消費カロリー の時は体重は減り、 摂取カロリー > 消費カロリー の時には体重は増えます。  お金も同じで、 収入 < 支出 ならばお金は減っていき、 収入 > 支出 ならばお金は貯まっ

          お金の貯め方・増やし方 第1回 by 時田真児也(ライフマネー研究家)

          夢の作り方研究所 最終回 夢を持つことを馬鹿にするなかれ

          最後に……夢を持つことを馬鹿にするなかれ  ある人がノーベル賞を取るのが夢だと言ったとしましょう。あなたには、冷静に考えて、それは無理っぽい夢のような気がします。そしてあなた自身は取りたいとは思っていないとします。でも今後(なんらかの偶然や運命で)あなたがノーベル賞を取る可能性はゼロではない。  この二人、どちらも等しくノーベル賞からの距離はあるかもしれませんが、じつは断然、取りたいと思っている人のほうが夢が達成するほうに近いところにいるのではないでしょうか。  違いは、ど

          夢の作り方研究所 最終回 夢を持つことを馬鹿にするなかれ

          夢の作り方研究所・第5回 分類表発想術

          新しくやってみたいことを探す「分類表発想術」  第2回目に、自分の興味のあること、好きなことを心の中からすくいだし、具体化するための夢ノート法をご紹介しましたが、もっと広範囲に自分の中の興味や、そもそも、どんなことが好きだったか、やってみたいと思ったことがあるかを、意識の中から掘り起こしたり、どんなことが夢として考えられるのか新しいアイデアを持つための方法をやってみましょう。  日本十進分類という多くの図書館で使われている分類表を眺める方法です。  図書分類というのは、図

          夢の作り方研究所・第5回 分類表発想術