52.タイムワープの失敗
こちらも私がみた、チームで活動している夢シリーズです。
チームで活動している夢には、ある特徴がありました。
夢の中で自由に動けること。
そして、姿は今の私ではないのに、明らかに私であること。
過去世でもなく、どうやら今もどこかで、生きていること。
これを、私は「他次元の自分」だと理解しています。
そして、それを知る意味があるから、何者かによって見せられている。
体験することができていると感じていました。
今回の夢は、なんというか、言葉で表現できない後味の残った夢でした。
私たちのチームは、まるで宇宙飛行士が船外活動をするような重装備です。そして、タイムワープをし、ある任務を行っています。
この任務は、なかなかうまくいかず、もう何度目かの挑戦でした。
タイムワープができる技術があるものの、あまり文明が進んでいないのか、回数に限りがあるようです。そして、滞在時間にも制限がある。
ワープを成功させるには、いくつかの条件がそろっていないとできない、等。
私たちは、すでにたくさんの仲間を失っていました。
今回は、これが最後か、もうしばらく再挑戦ができないというタイミングでの任務でした。
宇宙船のようなものに乗って、次元をワープします。宇宙船と外の世界をつなぐシステムがあり、これが、一定の時間を過ぎると閉じてしまいます。
着いた先は、もう何度も来ている同じ世界です。紫外線が強いのか、青白く発光する世界です。そこで、ある任務を遂行するために、毎回、違うアプローチを試しています。
(まるで、放射線の漏れた原子炉の中で活動するような緊張感です。)
私が生き残ってきたのは、安全第一主義で、任務の成功よりも、私を含め、チームの仲間を一人でも多く、元の世界に帰す役目だったからでした。衛生兵みたいな立場だったのかな?
各自、フォーメーションにつきます。皆バラバラに動いているので、任務が成功したのかわかりません。制限時間を知らせるアラームが鳴ります。皆、宇宙船に向かいます。
その時、私は、足元に倒れている仲間を見つけます。すでに亡くなっていたようです。亡くなった仲間を連れていくことはできません。意識がないままワープすることはできないからです。
私は、その仲間を待つパートナーのために、何か、身元がわかるものを必死で探します。IDカードは!?ありません。指輪か腕時計!?防護服がなかなか外れません。指輪がありましたが、うまく抜けません。アラームが鳴り響いています。
なんとか指輪を外し、宇宙船へとつながる次元のひずみに滑り込もうとしますが、はじき返されてしまいます。
「しまった。」
私は、呆然としてそこに、へたりこんでしまいます。
次元の間に、置き去りにされてしまったのです。
仲間の遺体とともに。
何とも言えない、絶望と恐怖と、永遠とも思われるような孤独。
「ああ、そうだ。私は、取り残されたんだった。」
そんな気持ちになったのです。
まるで、それを今まで忘れていたかのように。
以上です。
他にもタイムトラベルする夢はありましたが、任務の内容については、匿秘らしく、思い出そうとすると、記憶があいまいになってしまいます。
SF映画とかで、物語を盛り上げるためのサブキャラ設定にありそうなエピソードですが、自分がその立場になると、シャレにならないような複雑な体験でした。
必要な人に届きますように。
I love you.
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