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#4-2どっちが悪い?!泣く小さな児童と立ちすくむ大きな児童。被害者に見えた小さな子供が実は加害者だった話。(貧困幼少期からNPO代表理事までを100日で振り返る)
一つの記事だとちょっぴり読みづらさがあったと思うので、#4を4-1と4-2に分けました。全ては来てくださった皆さんが読みやすいといいな♪
意地悪してM君に投げ飛ばされた日
昨日の記事に書いた体格がいいけれど、会話は出来ず時々奇声を発したり、言葉を話せないM君に投げ飛ばされた話です。
M君は誰だろ?となったらこちらの記事を・・
あるとき、施設内のお兄さん的子供(6年生ぐらい)を全力で奇声をあげて追いかけている姿を見ました。
その姿は私はみんなで鬼ごっこ的な遊びをしているのだと思っていました。
運動は出来ないものの、誰かに追いかけてもらって逃げるというのは何となく楽しそうでした。だから私は混ぜてもらいたいと思っていました。
(なかなか混ぜてっていえないのですが・・)
実はこれは鬼ごっこではなく、お兄さん的子供たちがM君をからかい、怒ったM君が全力で追いかけている姿だったのです。
混ぜてって言えないもののキャー――と騒いでる中に混ぜてもらい、(併走して参加してみました)
何をいっているかもわからないから、わたしは「なんて言ったらいいの?」とお兄さん的存在に聞いて、おぼえていないものの真似してM君に発していました。
からかう内容の意味も覚えていない状態ですので、分かってもいなかったともいますが、M君から逃げる過程で捕まって、投げ飛ばされました。
私は床にぶつかった拍子に、唇が切れて血が出て泣きました。
私の泣き声に大人が出てきて、泣いている私と対峙して立っているM君の姿をみるわけです。
M君は自分が思っていることを言葉に表現ができない。
M君のお母さん
「M!何してるの!!大丈夫?ほんとごめんなさい」
M君
( 無言 )
M君のお母さん
「M!なんでこんなことしたの?」
M君
( 無言 )
私
「M君は悪くない!!泣 私が悪いーーーー」
M君のお母さん
「Mはケガさせたんよ?悪いのは、怪我させたM。どんなことがあってもケガさせるような事したらあかん。」
私
「うわーーーーん」
M君のお母さん
「ほんとにごめんね。」
吹っ飛ばされた事実だけ見ると、大きい体格の子供が小さい子を投げ飛ばした話のなのですが、実際は私は自分が悪いことをしているわけです。
その事がわかっているから、全て自分の責任で悪いといっているのに、M君が怒られている姿に悲しくて涙が止まらなくなりました。
今思いだしてもかなりつらい。M君・M君のお母さん、ごめんなさい。
弱者とは何なのか?!
この時に守るべき立場は私ではなく、M君だった。
見たままだと私が弱者に見えたと思うけれど、そうじゃないですよね。
自分の過去ながら、情けないなと思います。
本当にごめんなさい。
M君とはその後なんとなくごめんなさいの気持ちで向き合えないまま退所するのですが、(やはり向き合うことができなかった)出ていくときに、みんなからのコメントを貰うのですが、そこに
「またね M」と書いてあって、心が楽になった事を思い出します。
本当に我ながら情けないけれど、それがあの時のワタシです。
明日は父に再会した話を書こうと思います。
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ささいなことで人生は変わると信じています。それは、人生の大きな決断の手前にあるキッカケになるのではないかと。節目を思い出すと決断の前には、ささいなキッカケがあったからです。見て下さったあなたの何かのキッカケになればと思って綴っています。
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