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雨月メッツェンバウム次郎
2015年11月6日 11:28
学会からの帰りのフライト、僕はシャルル・ドゴール空港からANA787に乗っていた。ゆったりとしたシートに身を任せてはいたものの、なんとなくそわそわしていた。僕は飛行機があまり好きではなかったからだ。それでも、挨拶をしてくれたそれほど美しくないキャビンアテンダントの愛嬌ある笑顔は、少し僕の心を落ち着かせた。どこかで会ったような・・・そうだ、病院の内科の女医さんに眼が似ている。始まることもなかった
2015年11月18日 18:17
ともかく何かアクションをせねば。そう考えたものの、何か妙案が浮かぶわけでもない。僕は平然と、その翌日からも「通学デート」を重ねた。平然と、何もないような顔をして。数日経つと、だんだんと自分に嫌気がさしてくる。大切なことを言わないでおくことは、嘘をつくこととイコールだ。わかっていながらも何も言えず、手紙の返事もできないままでいた。そうして一ヶ月が過ぎた頃。僕の家のポストに、さらに