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2015.11.10 続 ドイツの上でピアノを
(前回までのあらすじ)早熟だった僕は、14歳の頃ある女の子と電車通学をしていた。恋の予感のしない相手との通学だ。そんな時、一通の封筒が僕の家に届いた。
郵便受けにはオレンジと黄色のかわいらしい模様の封筒が入っていた。母が見つけ、僕が部活から帰ってくるとにやにやしながら渡してきた。
「はい、ラブレターよ」「そんなんじゃねえよ」
顔をトマトみたいに真っ赤にして母からひったくると、自室にこもって封
2016.2.5 続々々 ドイツの上でピアノを
(前回までのあらすじ)
14歳のころ、僕は小学校時代の友達と「通学デート」をしていた。ある日来た一通の手紙には、「あなたが好き」の文字。差出人は通学デートをしている子の親友の女の子だった___返事をせず何食わぬ顔で通学デートを続けているともう一通の手紙が同じ子から届いた。電話番号と「電話をください」のみ。僕は意を決して電話をかける。
家族は居間に揃っていて、テレビを見て大笑いをしていた。素人が