スキになる　18

相手のスキを理解できないことは結構あるんじゃないかと思う。
自分に理解できない相手のスキを受け容れることはチャレンジだと思う。
自分のパラダイムが揺さぶられる瞬間を体験するから。
パラダイムとはこれまで自分（だと思ってきた意識の主体）が、記憶の集大成として創りあげたコード・オブ・オナーみたいなものだ。

コード・オブ・オナーが言い過ぎならば、金科玉条のようなもの。
いや、これだともっと言い過ぎか。

言い方はともかく、自分にとっての基準だとかスタンダードだとか規範だとかルールだとか、生きている上で信じている、人生の前提みたいなものだ。

「神聖ニシテ犯ス可ラズ」という言い方をすると高齢の方には拒否感があるだろうと思うが、敢えてこのフレーズを使ってみよう。

自分だけでなく家族も友人も社会も自治体も国家も（時には世界全体も）、これが唯一無二の基準だと信じ込み思い込んでいる価値観の集大成がある。
それがパラダイムだと私は認識している。

信念とか信じ込みとか思い込みを英語で"Belief"と表現するが、それを集合的にまとめました、というのがパラダイム（"Paradigm"）だ。
日本語で「枠組み」と訳されたりもするが、同じく「枠組み」と訳される"Framework（「骨格」「下部構造」）"よりも「模範＝真似されてしかるべきもの」の意味合いが強い。

私たちは、パラダイムの中で生きているのだ。
世界のパラダイムの中で決まった社会のパラダイムの中で定義されて許可された、自分自身のパラダイムの中で。

続きは次回