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落涙小説。

過酷な職場にいます。

ユーザーから罵倒され、次も、いつまた罵倒されるかわからない。
無能な上司にこの状況は報告できず、したとしても、努力が足りない、みなの足をひっぱるなと責められるだけ。
職場に、安全な場所はありません。

つらい状況をやり過ごすため、わたしを支えてくれるのが物語です。
つかの間、絵空事がわたしを別の世界へ連れ去ってくれます。物語が、わたしの緊急脱出口です。
生きた人間は、わたしを助けてはくれません。

今年の3月から、こつこつ書き続けた小説を、今週、推敲して毎日投稿しています。
今日、小説の手直しをしているとき、涙が止まらなくなりました。
他愛のないBL小説ですが、わたしの感じる不条理と怒りが込められていることに気づきました。

なぜ、人は、自分の身近にいてケアする人をさげすむのでしょうか。
ほんの少しのハンディキャップ、指向性のちがい、生まれた場所のちがいで、なぜ、あたりまえの権利を奪われる人がいるのでしょうか。
そして、なぜ、みな、そのことに目をむけないのでしょうか。
「社会の役に立つ」ことでしか、つながりをゆるさない社会は、人が生きていくのに適した場でしょうか。
そんな社会を作った責任は誰にあるのでしょうか。

人の世には、ときがたい謎があります。
そして、いつも、誰の目にも触れず、ふみにじられていく弱者がいます。
多くの方々が、物語にふれ、救われることを祈ります。

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