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角伴飛龍(旧dragon-et)
2023年8月2日 20:07
午後の勉強時間は、みんな川に行ってきたこともあって、静かに学習している。まるで無心になっているようだ。それほど自分のことに集中できているのだろう。 ヒグラシの鳴き声が奥多摩のかしこにこだましている。先生と生徒との学びの声が聞こえては静まり、扇風機の風を割く音だけが常に聞こえる。縁側からは風が入っては止まり、汗でべたつく我々をじらしているかのようである。 そして気づいたときに深呼吸をすると、
2023年8月2日 13:53
先ほど昼食を食べ終わり、殆どの人が川へと行ってしまった。今日は晴天のためとても暑い。それ故に参加者はどうしても川に行きたいという面持ちであった。 その点自分はというと、川にいった後の疲れを恐れて行っていない。自分にとっては川に行くよりも奥多摩で作業できる時間の方が貴重に感じるからだ。 しかし中学生以下の体力は凄まじいので、川で遊んで後でも構わず作業を遂行できる。本当恐ろしい集団である。彼
2023年8月2日 08:20
奥多摩の朝はウルトラマンから始まる。ウルトラマンは光の国からやってくる。夜の帷が上がり、太陽が昇る。まるでウルトラマンの目覚ましは、そのまま朝を象徴しているかのようだ。 夏合宿の起床時間は四時半である。とても早く感じるが、全体のスケジュールを見れば、この時間設定はかなり最適化されていることが分かる。4:30 起床5:00 学習開始8:00 朝食 (*)変化あり 8:30 学習再開
2023年8月1日 20:41
時が経つにつれ、集中が途切れてくる。勿論集中というものは無限に続くことはないのでいつかは切れるものではあるが、合宿のこの時間帯においてはもう一つ別の理由が集中を削ぐ。 厨房から夕飯の香りが漂ってくる。空腹はどうしようもない雑念である。しかしながらこれがなければ生きていけない。合宿においては最後のラストスパートが一番辛い時間帯である。しかしここを乗り越えることができれば、合宿における集中の問
2023年8月1日 17:51
西武新宿線始発に乗り込んだ自分は、電車で何度も睡魔に襲われながら奥多摩古民家に向かった。学校の所為で参加日数が三日間に減ってしまったという歯がゆい面持ちで電車に揺られた。 御嶽駅に到着すると、先生に迎えを手配してもらおうとも考えたが、曇りで程よい気温で、何より久々の奥多摩だったので、古民家まで歩いて向かうことにした。 夏休みだからか交通量が多かった。おかげで自然にこだまする鳥の囀りや川の
2023年8月1日 13:21
「奥多摩見聞録」とは古民家夏合宿の記録をする試みである。記憶は共有できないが、記述はできる。その当たり前を実行するのが「奥多摩見聞録」だ。 ここでは2023年度の1回目と言うことで、見聞録におけるプロローグのようなものを書く。 例え三日間だけだとしても、行くことを躊躇わない。そのくらいの面持ちが奥多摩古民家では必要だ。八日間に渡って行われる2023年度奥多摩古民家夏合宿。自分から言わせて