「発達障害」・・の中に含まれる「学習障害」。最近カウンセリングでも増えています。

 学習障害(LD)、自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠陥障害多動症(ADHD)などの発達障害は、生まれながらに脳のどこか一部に不具合があるのではなく、「脳の広い範囲でシナプス形成に関わるタンパクに異常があるために起こるのではないか」等の説があります。

 カウンセリングで、また体験授業で、生徒様も保護者の方も納得して入会されても、一向に努力ができない。単なる怠慢ではなく、実は発達障害の中の「学習障害」をお持ちの生徒さまに多く出逢います。

 かなりのケースで、実は保護者の方は幼児期にそう言われた、ということを隠していて、授業が進むにつれ、それが明らかになるケースが増えてきているのです。私どもは、「学習障害」であっても受け入れて「学習」の楽しさを体感頂きたい、という用意はあるのに、残念なことに保護者の方がそれを隠したがる場合が多いのです。

 もちろん、普通の人と同じではダメでも、軽度な場合は頑張れば克服できるのに、親御さんがそれを仰ってくれず、それに気が付かない時間が勿体無いと思うのです。

 私どもは、「学習障害」を持つ生徒様も受け容れています。ただ、一般の方と学習方法が変わってくるので、ご家庭でお気づきの場合には、予め仰って頂けると幸甚です。いくら頑張っても成績が伸びない、という時、本人の怠慢に原因があるのではない時、いくら「勉強しろ」と言っても無意味なのです。

 それよりも、以前も延べましたが、プロ家庭教師には「見栄」など貼らず、ご一緒に生徒様の将来を考えるべく、情報は全て包み隠さず、教えて欲しいのです。その生徒様の将来のためにも!
 (文責 Dr.美子 :神経科学者 Dr.繁校閲)

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