生徒が生命危機の日、教員達が忘年会!その後荒れる学校、トップが変わると組織が変わる、学校も例外ではない・・・Part5

 私の可愛い生徒が、生命の危機の怪我した日、その区立小の教諭達が忘年会で楽しく飲んでいた、後日談です。

そのご両親が、納得の行く対応を学校がしないまま、時が経過、私がS区の教委に報告して3ヶ月近く。でも、その加害生徒は相変わらず教室内で今度は別の同級生に暴力を振い、学校は荒れる一方、とのこと。

救いは、S区の教委指導後、副校長と担任の若い男性教諭がご両親に謝罪、その加害生徒も私の生徒にだけは、手を出さなくなったこと。でも、その加害生徒とその親は私の生徒や保護者に謝罪も無ければ、治療費も未納。

今度は別の生徒に押され、私の生徒がお尻を強打、痛くてその場で口が聞けず、午後の授業を受けるのに大変だった、と。「ふざけた振りで、背中を押されたんですけど」と言ってましたが、この「ふざけた振り」が曲者です。

ご存知の方も多いでしょうが、1995年に日本を震撼とさせた、神戸の中2の[酒鬼薔薇聖斗](さかきばらせいと)の児童殺害事件でも(ネットや文春オンライン等で引用,拙著, 被害者の児童の首に刃物でX字型に傷を付け、頭部だけ地元小学校の問の前に置いた)。14歳では犯罪にならないと知っての犯行だったので、これを機に少年法が14歳までに引き下げられたのです。

事件前に14歳の殺人を犯した少年は「ふざけた振り」でプロレスごっこをし殺された少年と遊んでいた、と目撃されています。「ふざけた振り」は、加害生徒側に「わざとではない」という「言い訳」を教師にする為によくあることだからです。

私の被害生徒のお父様も、前回の件の学校側の対応が悪いから、今回も学校の責任だと強い口調で電話をしたら、副校長が「事実関係を確認してから」といかにも直ぐに切りたそうだった、と横で電話を聞いていた、生徒も言っていました。

しかし、例の校長になってから、副校長に全てを任せ、学校も担任もその加害生徒を制御できず「何をしても、怒られない」という空気が教室内に醸成されると、そのイメージが共有されて、益々荒れてしまう。

「まだ校長は対応しないのですか?」とその生徒のお母様に聞くと「あの校長に言っても仕事できないし、意味ないので」と。保護者が諦めざるを得ない状況?しかも、小6生徒同士でハサミで刺そうとした事件があったことも明らかに。「これでは、学校に安心して子どもを通わせられません。」と。

先日、給食時、うずらの卵を喉に詰まらせて窒息死した事件がありましたが、報道によると、国への報告があるのは3割程度。なぜか?大ごとになると、副校長の昇進も怪しくなるから、です。これが隠蔽体質に繋がる。

現在、他区の公立中への進学を検討されているそうですが、その際、障壁になるのが、「宿題・試験・通知表無し」の学校から他区へ行って、授業についていけるか?という問題も。

 前の校長の時には楽しい小学校だったそうです。トップが代わると組織が変わる。これは、前の大学で、私も強く体感しましたが、企業だけでなく、学校も例外ではないのですね。

注)田中美子著(2010)『いじめのメカニズム』世界思想社

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