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不倫自伝小説「シンプルな情熱」を読む

毎年,ノーベル文学賞受賞作家の作品を読むようにしている.そうでもしないと,なかなか小説を読まないので.2022年はフランスのアニー・エルノーだった.

The Nobel Prize in Literature 2022 was awarded to Annie Ernaux
"for the courage and clinical acuity with which she uncovers the roots, estrangements and collective restraints of personal memory"

https://www.nobelprize.org/prizes/literature/2022/summary/

代表作を調べることもなく,図書館の検索結果で目に付いた作品を2冊予約した.そのうちの1冊が本書「シンプルな情熱」だ.

シンプルな情熱
アニー・エルノー,早川書房,2002

冒頭からインパクトが凄い.

アニー・エルノー,シンプルな情熱

本書は,離婚した女性教師と東欧の妻子ある外交官の激しく「シンプルな」肉体関係を描いた自伝的小説である.社会的に評判になった小説だが,賛否両論あったらしい.フランスでは,女性の評論家がとても好意的であった一方,高年齢男性の評論家には極めてウケが悪かったようだ.

インパクトはあったが,特に素晴らしいとは思わなかった.他のも読んでみようと思うが,最初に借りた2冊のうちの1冊は「嫉妬」で,これも,ペニスを握っていると落ち着くみたいな話から始まったので,そこで閉じた.

最近のノーベル文学賞受賞作家の作品であれば,カズオイシグロの方が良いな.

© 2023 Manabu KANO.

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