【トルコ🇹🇷旅行記】2日連続気球が飛ばないカッパドキア、謎の騒音、珍ゲスト。とうとう最終日へ(後編)
前編はこちら↓
気球を見るためにカッパドキアまで来た2人。しかし現実は厳しかった…。
まさかの強風で2日連続の気球キャンセル。
夏は気流が安定してほぼ毎日飛ぶのに!
どのくらい運がないかというと、
当時2024年8月上旬の熱気球開催状況がコチラ
このちょうど✖️になっている11日、12日に気球ツアーを予約していたのだ。前日までは10日連続で開催。軸で買った勝負馬がスタートと同時に落馬するくらい運がない。残されたチャンスはあと1日。
明日は気球も飛ばず、ツアーの予定もないため丸1日フリーだ。久しぶりにまったりしよう。
とりあえず精神を落ち着かせるために地ビール「EFES」で乾杯🍺。今日もカッパドキアの夕焼けは美しい。
自室でまったりしていると遠くから「ドンチャ♪、ズンチャ♪」とBGMが流れてくる。窓を閉め切っても部屋の中まで結構な音漏れ。
このホテルに滞在してからというもの、毎夜外からパーティー音が聞こえて寝付きが悪かったのだ(宙釣りベットのせいもあるが)。最初は近くにビアガーデンかPUBでもあってパリピが盛り上がっているのかと思っていたが、昼間散策しても付近に飲み屋は見当たらない。
疑問になったパステルがネットで検索すると衝撃の事実が!
なんと街の郊外でバルーンフェスなるものが連日連夜開催されていたのだ!全く知らなかった(笑)。フェス会場までは徒歩30分と意外に遠かったが、騒音で眠れない2人は興味本位で行ってみることに。
外に出てびっくり。
道路は溢れんばかりの車で大渋滞。
観光客はほぼ見かけず、95%トルコ人。地元民にとって年1回の盛大なイベントのようだ。会場に近づくにつれ爆音になっていく音楽。
フェス会場についた頃は時計は23時を回っていたが満員御礼。入場は無料だった。時間的にさすがにもうフィナーレか?と思ったがとんでもない。ダンディなおじさまが歌い始めると異様な盛り上がり(さながらトルコの郷ひろみ)。「夜はまだまだこれからだー!」という感じだ。なるほど、連日夜中までうるさいわけだ。
あまりの熱気に遠目で眺める2人。前に座っていたお兄さんが「ほら、食べな」ってポップコーンとひまわりの種をくれました。優しい世界。
なんだかんだで楽しんだ2人は帰路につく。
部屋まで帰ってくるとそこには珍ゲスト!
そう!この宿の子猫たち!
フェスまで散歩している間に侵入されていました。そしてしてやられた…。
ベットにうんちされました。
まあ可愛いから許す!翌朝宿のオーナーが「俺のブラザーたちがごめんなw」って代わりに謝ってくれました。
疲れもあってその日は快眠。
カッパドキアで迎える2回目の朝。
だんだんと量が減る朝ごはん。日本食が恋しい。
今日も予報通り気球ゼロの爽やかな晴天。「気球が飛ばないカッパドキアもそれはそれで乙だよね」と言いたいところだが、気球が飛ばない朝しか知らない。
お昼はトルコ料理のキョフテを頂く🤤これは美味しかった!キョフテはラム肉か牛肉の挽肉で作られるスパイシーなハンバーグのような料理です。備え付けの青唐菓子は鬼の辛さ。少し齧るだけで舌が麻痺する。
このあと店内で浴衣をきた陽気な日本人お兄さんと仲良くなった。浴衣を着れば一眼で日本人とわかるためコミュニケーションが弾むとのこと。今度の旅は浴衣を持ってこよう。
ここで吉報が舞い込む。なんと明日、2日ぶりに気球が飛ぶことに!急いでツアー予約を取りにいくことにした。しかし衝撃の事実が突きつけられる。
気球ツアーがとんでもない値上がりをしていた。
(予想はしていたんだけど…)
気球ツアーは飛ぶエリアや気球の大きさ、運転手の熟練度等で値段が上下しますが、2024年8月時点のハイシーズンの最低価格は1人100〜150€(1万5千〜2万円)程度。
しかしこれには罠がある。気球が1日飛ばないと次の日は観光客が殺到するためどんどん値上がりしていくのだ。夏のハイシーズンに2日も飛ばないとなると、
「明日の気球は1人300€(約5万円)だよ」
と言われた。
え、さすがに気球乗るためだけに5万円は高杉晋作…。経験はプライスレスとはいうものの限度はあるって。いやこれがトルコ単発の短期旅行なら背に腹で払いますよ!? でも旅はまだまだ長い。序盤でこんな散財していいのかとしばし葛藤。
パステルと小一時間話合い、熱気球ツアーは泣く泣く見送り。
しかし代替案を見つけた💡
サンライズ乗馬ツアー(1人6000円)
そう、乗馬しながら朝日と熱気球を鑑賞できる素晴らしいツアーを見つけたのだ。(ちなみに乗馬はほぼ未経験)。5万円の熱気球と比べると6000円は格安である。WEBで予約するとWhats app経由でメッセージが。「明日は朝5時にホテルまで迎えにいくよ」。
明日はいよいよ最終日。ワクワクしながら寝床についた。
翌早朝、少しワイルドなお兄さんがバンで迎えにきた。ツアーは私たち含め合計3人の少人数パーティで、もう1人の方はなんと日本人!気さくで優しい雰囲気が滲み出ている素敵な方だった。
薄暗い時間から出発。夏といえどカッパドキアの朝は肌寒い。乗馬のレクチャーは右向け、左向け、止まれの3つを教えてもらっただけ(笑)。いざ出発〜🐎
ちなみに私の相棒馬はすこぶる気分屋で道草しまくり。「いけ!」と促しても知らんふり。たびたびガイドさんから「早く来い」とたびたび急かされたが、いや俺も早く行きたいのよ(笑)
遠い地平線から太陽が顔をだす。澄み切った寒空と静寂に包まれた広大な平野に馬の蹄鉄の音が鳴り響く。遠くから赤い炎がチラチラと煌めき、気球を膨らませているのが見えた。
あちこちで一斉に気球が上がり始めた。言葉はいらない、ファンタジーの世界がそこには広がっていた。
次第に相棒(馬)とのコミュニケーションもとれるようになってきた。贅沢な眺めとともに優雅な時間を過ごす。幸せだ。
気づいたらあっという間に夢の時間は終了。本当に、本当にカッパドキアまで来てよかった。全ての出会いに感謝です。
トルコ🇹🇷編はこれにて終了。さあ次なる目的地へ飛行機へ乗り込む。
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著:Dr. クレヨン🎨