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仕事のミスで空回り…焦りや落ち込む気持ちの整え方

 昇進したり、転職したり、仕事で新しいことにチャレンジする時、ミスや遅延はつきものです。上手くいかないと焦ってしまって余計にまたミスをする、周囲からも白い目で見られる、落ち込む、またミスる…この連鎖を断ち切って気持ちを整えるにはどうしたらいいのでしょうか?

自分を責めるつぶやきに気づこう

責める

 仕事でミスをしたときに、頭のなかでどんな言葉を自分に投げかけているでしょうか。
「人に迷惑かけてる私はダメな人間だ」
「いつも失敗ばかりだ」
「どうせ何をやっても上手くできない」
 もしこの言葉が上司からの台詞だったら・・・と想像してみてください。
「お前はダメな人間だ」
「お前はいつも失敗ばかりだな」
「どうせ何をやっても上手くできないだろう」
 こんなことを言われたらさらに激しく落ち込み、自信はなくなり、仕事のやる気もなくなりますよね。絶対に言われたくない言葉です。
 それなのに、私たちは自分に対してこんな厳しい言葉を投げかけています。失敗しただけでも辛いのに、さらに自分を責めて苦しめているのです。
 人からの言葉も、自分の心のつぶやきも、脳は同じように受け止めています。そうして自分へのダメ出しを繰り返した結果、「できない自分像」を潜在意識に刷り込み、無意識にその通りの「できない自分」として行動するようになります。
 ミスを今回だけの事実として客観的に見ることが出来たら、もっと気持ちが楽になるでしょう。自分を責めたり、過去の失敗とつなげて考えたり、将来の不安に意識を向けたりするのではなく、「今回はこうだった。次は上手くいくようにしよう」と切り替えることが出来れば、失敗→落ち込み→「できない自分」の刷り込み→次の失敗というサイクルを断ち切ることができます。

落ち込む自分を優しく受けとめよう

優しさを伝える

 ミスをして落ち込むのは、ごく自然なことです。「落ち込んではいけない、前向きに考えよう!」といくら自分に言い聞かせても難しいものです。

 実は、ポジティブ思考にならなくては!と思うほど、幸福感は下がります。今の自分の考え方を否定的に受け止めているからです。
 落ち込む気持ちを引きずりたくなかったら、自分の気持ちを認めてあげると早く立ち直ることができます。
「ミスして落ち込んでるんだね。周りに白い目で見られてる気がするよね。本当に辛いね、ヨシヨシ」と、ちょっと大げさなくらいに心の中で自分に優しい言葉をかけてあげると不思議と心が軽くなります。
 さらに「人間なんだからミスすることだってあるよ。完璧な人間なんていないし。」と強気になってきたらしめたものです。次のステップに進みましょう。
 

この教訓から、上手くいくシナリオを思い描こう

うまくいった!

 ミスをしたら、それを教訓として今後に活かしましょう。転んでもただでは起きない強さを身につけるのです。そのミスがどのようにして起こったのかをちゃんと検証することが大切です。どの段階でどのようにすると、それは防ぐことができるだろうとアイデアを出してみるのです。周りの人がどんなやり方をしているのか聞いてみるのもおすすめです。
 そして、実際に成功するシナリオをイメージしてみます。頭の中に失敗を刻み込むのではなく、「この手順で進めたらうまくいった!」という記憶に書き換えてしまうのです。
 そうすれば、あなたの潜在意識の中の「自分は失敗した人」と言うイメージを「自分は成功する人」に変えていくことができます。次に同じ状況になったら、自然とうまくいくような行動をとることができるでしょう。

ミスを起こしやすい状況3つ!

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 コンディションや状況でミスの発生率は変わります。脳科学の観点からミスを起こしやすい状況を3つあげてみます。


1、 睡眠不足
 
 疲労はミスを誘発します。疲労がたまる大きな原因は睡眠不足です。ちゃんと寝ていると思っている人でも、5、6時間の睡眠で十分だと思っている場合があります。実はほとんどの人に7−9時間の睡眠が必要です。日中の眠気や疲労を自覚していなくても、5、6時間睡眠の場合では、集中力の低下や作業の精度低下が確認されています。
ミスを起こしたくなかったら、7時間以上の睡眠を確保しましょう。もし、寝たくても眠れない状態が2週間以上続いているなら、心がかなり疲れているサインかもしれません。休養を積極的にとり専門の医師に相談することも考えましょう。


2、チームワークが取れていない
 
 スタッフ間で気持ちが離れていると、できない人間と思われたくないという気持ちが起こって、「相談できない」「仕事を引き受けすぎる」「小さなミスを隠そうとする」そんなことにつながります。それが悪循環を引き起こすのです。あえて弱みをさらけ出すこともときには大切です。そして同僚の話をきちんと聞いて、風通しのよい職場作りを意識しましょう。
 今何に取り組んでいるのかを伝えるのも風通しをよくするコツです。分かってくれているだろうと思わずに、進捗状況をこまめにチーム内で共有しておくとミスは起こりにくくなります。


3、その仕事が好きでも得意でもない
 最後に考えてみて欲しいのは、その仕事があなたに合っているかということです。慣れない仕事にミスはつきものですが、同じ職場にしばらくいるのに何度もミスを繰り返す場合は、働き方や仕事内容を見直す必要があるかもしれません。
 今の仕事が好きですか?得意分野を活かせていますか?
 あなたの人生が終わる時に、あれをやっておけばよかった、本当はこうしたかったと思う可能性があるなら、どうしたら充実した人生を送ることができるのかを立ち止まって考えることも必要です。一度きりの人生です。目の前のことをそつなくこなすことだけでなく、少し先の未来の自分のことも考えて自分が情熱を持って仕事ができる道を探してみてもいいのではないでしょうか?
 もしかすると「たまにをミスをして凹んでも、私はこの仕事が好きだから続けたい!」という気持ちに気づくかもしれません。
 失敗も自分らしく生きるための大切なステップと考え、次の階段を登っていきましょう。

*この記事は2018年11月12日にWOMeに掲載された山下あきこの記事を修正加筆したものです。

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