ハウス内の環境制御をリーズナブルに実現!農作業の生産性を高める『e-minori』とは?
製造業への人材派遣、『ジョブコンプラス』の企画運営、エンジニア派遣や委託先企業の技術開発の受託などをおこなうディーピーティー株式会社ですが、実は農業分野にも参入しております。
当社が開発・販売している『e-minori』は、ハウス内環境の測定と制御をリーズナブルに実現する複合環境制御サービスで、農作業の効率化を実現します。
今回は人材会社であるディーピーティー株式会社が手掛けるスマート農業について紹介したいと思います。
『e-minori』とは?
『e-minori』はハウス内環境の測定と制御をリーズナブルに実現する複合環境制御サービスです。温度や湿度、CO2濃度、日射量などの様々なデータを測定し、そのデータを元に自動で制御まで行うことができる画期的な環境制御システムです。
『e-minori』を活用することで作業時間の90%削減、栽培管理時間の75%削減など、従来の農作業を大幅に効率化させることが可能です。
また、農作業に必要な温度や湿度など様々な数値の見える化、そしてそれらのデータをクラウド上にためることができるため、データから課題の発見、改善をすることで収量のUPにも繋げられます。
コンパクトでカスタマイズ性が高い、そして非常に安価なためまずは必要な部分から気軽に導入することができるのが特徴です。
▼e-minoriについてはコチラ▼
https://www.e-minori.info/
『e-minori』開発のきっかけは、社員のおじいさんのたった一言
人材会社である当社が農業分野に参入し、『e-minori』を開発したきっかけは、当時受託開発チームにいた社員のおじいさんの一言でした。
その社員のおじいさんは農家を営んでおり、当時利用していた温度測定装置が使いにくいため 、「開発の知識・技術があるなら、もっと便利な農業システムを作れないか?」とお話をいただいたことが農業分野に参入するきっかけになりました。
当時、社員のおじいさんが利用していたシステムは、ハウスの温度・湿度を測定できるものでしたが、データを見るにはパソコンを立ち上げ、そこからファイルを探し、Excelを立ち上げなければならず、農作業の傍らで活用するには、非常に不便だったようです。
そこで「そんなお困りごとがあるなら、エンジニアとしてはどうにかするしかない!」と当時3名の社員が立ち上がり、開発を進めたのが『e-minori』です。
しかし、当社はエンジニアのスキルはあったものの農業に関する知識や経験は一切なく、そう簡単にはいきませんでした。
当時の担当エンジニアは、冬期休暇中スキーを楽しんでいた際にシステムのトラブルがあり、スキー場でトラブル対応したという苦労話も(笑)
そうした苦労もありつつ農業について一から勉強することから始め、試行錯誤を重ね、現在の『e-minori』にたどりつきました。
現在は可児の研究所で動作検証をおこなっています!
今年の6月に岐阜県可児市に「AI-lab 可児研究所」およびビニールハウスを開設し、『e-minori』の動作検証および新システムの研究開発をおこなっています。
▼可児研究所についてはこちらの記事もご覧ください。https://note.com/dpt_0131/n/n24135efe5a10
ハウスでは実際に『e-minori』を活用し、作物の栽培をしています。
芽かきや収穫などの作業を除き、ハウスの環境制御は『e-minori』で行っており、先日トマトの収穫に成功いたしました。
まだ多くの課題はあり、今後も改善を重ねていく必要もありますが、『e-minori』を活用することで、農作業にかける手間や時間が最小限にすることができております。
農業分野の人手不足の課題に立ち向かうDPTの新たな挑戦
開発当時、「たまたま身近にいた農家さんのお困りごとを解決したい」という気持ちだけで開発に着手しましたが、多くの農家さんと関わりを持ち、勉強をしていく中で、農業分野には多くの課題があることが見えてきました。
農業従事者の減少、高齢化と後継者不足、耕作放棄地や荒廃農地の増加など、日本の一次産業である農業には人手不足に関する大きな問題があります。
▼農業の課題についてまとめた記事もhttps://note.com/dpt_0131/n/n6fd853beaba9
DPTはそれらの課題解決の一助となるべく、今後も研究・開発を進めていき、より多くの農家様のご期待に応えられるよう努めてまいります。
今後もDPTが実現するスマート農業について楽しみにしてください♪