競技ダンスとは競技ダンス(社交ダンス)をご存知でしょうか. 最近では,キンタロー。とロペス, フィギュアスケートの村主選手が某テレビ番組で, 練習風景や大会の様子が放送されていたり, 「ボールルームへようこそ」という漫画やアニメがあったりで, 知っている人は少しずつ増加傾向かと思います. 種目としては以下のようなものがあります. スタンダード種目(お城の舞踏会で踊っていそうな踊り) ワルツ タンゴ ヴィニーズワルツ スローフォックスロット クイックステップ ラテン種目(
前回紹介した,ターンアウトの筋についての記事は お読みになっていただけたでしょうか? 前の記事からだいぶ時間が経過していました.すみません. 人を好きなように動かせるアプリを探しておりました笑 筋力トレーニングを開始する前に,一度お読みになっていただけると よりトレーニングを行いやすくなるかと思います. 今回は,股関節外旋筋に重点を置いて, 理学療法士かつピラティストレーナーの観点から, おすすめの筋力トレーニングを3つほどご紹介したいと思います. 股関節外旋六筋をイメージ
はじめにこれまでの記事で, 「ターンアウトとダンス傷害発生リスクの関係」について ご紹介しました. 興味のある方はまた読んでみてください. バレエを習っている方には共通語ですが, ターンアウトやアンデオールは股関節外旋位のことを指します. バレエの基本であるターンアウトは, ダンス傷害予防の観点からも,審美的な観点からも とても重要です. これは私の経験ですが, 幼いころ正しいターンアウトを習っておらず, 小学校高学年頃まで,ほぼ足関節のみでターンアウトを行っていました.
コロナウイルスの感染予防として, Stayhomeが要請・推奨され, 家でお過ごしの方も多いかと思います. バレエ・ダンス関連の方から, 家で楽しめる,勉強になりそうなサイトを 2つほど情報共有です. 上野の森バレエホリデイhttps://balletholiday.com/2020/info/ 期間限定で,日本のバレエ団の作品が見ることができます. 東京バレエ団や,東京シティバレエ団,牧阿佐美バレエ団の舞台の動画を無料で視聴できてしまいます. 私のように地方に在住の方は
コロナに負けるな企画ということで 再び自宅でできるピラティスエクササイズの話題です. エクササイズを行っても,効果がないと意味がないですよね. 主観的だけでなく,数値的にも変わったことを確かめようと, 今回は,ブラジルの大学による論文で 紹介されているピラティスの効果を交えて, お話しさせていただきたいと思います. 研究について今回は介入研究で,以下のメニューを これまでにピラティス経験のない, バレリーナさん1名に8週間行ってもらいました. <メニュー> Hundre
最近コロナの話題ばかりで,楽しみが減り, できる限り家で過ごしたり,練習場所が閉鎖されたりで 大変な人が多いかと思います. 私の社交ダンスのレッスンも4月までありません… そのような状況下でも, ダンサーが家でトレーニングだったり,踊っていたりする動画を Instagramにアップしているのをよく見かけます. ダンサーのトレーニングには, Pilatesがとても人気ですね. Pilatesってなに?と聞かれたときに たいてい説明が面倒なので,ヨガみたいなやつと返してしまう
前回は,女性アスリートの三主徴について ざっくりとまとめてみました. 今回は,もう一つの問題である月経随伴症状について 簡単にまとめたいと思います. 月経随伴症状とは月経随伴症状とは,文字の通り 月経に関連して起きる症状のことです. 腹痛や腰痛,頭痛といった痛みをはじめ, 気分の落ち込みや情緒不安定など その症状や程度は人によって異なります. 月経随伴症状の代表例として ①月経困難症(dysmenorrhea) ②月経前症候群(premenstrual syndrom
最近,スポーツ関係の現場では,「女性アスリートのための医学」 に関する話をよく耳にするようになっています. 私がこの1年間で参加した複数の学会でも 同様の話題が取り上げられていました. 女性特有の悩みや,女性アスリートが陥りやすい問題など, 女性アスリートの健康問題についての認識が高まってきています. ダンサーもアスリート並みのトレーンニングを行っていることからも, 女性アスリートの健康に関する問題を知っておくことは, とても重要です. 女性アスリートの問題点を分類する
バレエと言えば, アンデオール,プリエ,レレベ(ルルベ)といった 基本動作がもととなって,より高度な技の習得に繋がります. 私たちの身体は練習を積み重ねることで, 動作時の筋発揮の強さや,身体重心の動かし方など, たくさんの要素を学習しています. その積み重ねが大きなジャンプやターンなどに繋がっています. 一日に多く練習したり, 一曲でたくさんの動作を繰り返すと 疲労を感じるかと思います. 脚が動きにくくなったり, ポアントに立ちにくくなったり 感じ方は様々あるかと思いま
練習をたくさん行っていると, 睡眠を削ってしまう傾向にあるかと思いますが, 睡眠には,身体を回復する重要な役割があります. 今まで行われてきた研究から ・遂行能力の維持 ・学習・記憶の形成 ・体内環境の維持 ・身体の成長 などに重要な役割を果たしていることが明らかになっています. 身体の成長・回復に必要な睡眠が不足することは, 思春期のアスリートへは特に,受傷リスクを与えてしまう可能性がある と考えられます. 今回は思春期のアスリートと睡眠の関係についてまとめたいと思い
昨今,ダンスは注目されています. 学校教育では,ダンスが必修化され オリンピックでは,ブレイキンが正式種目になり これからますます競技人口は増えていくと予想されます. ダンスや,バレエ,社交ダンスといった心の運動を伴うもの (何をいっているんでしょうか?), 表現するものというのはこれからも残り続けるものだと信じています. これらと同様に,ダンス医学も注目されています. あまりなじみのない方がたくさんいるかと思いますが, International association
はじめに バレエダンサーは,身体的な要求が高く,幼いころから日々練習に取り組んでいます.それゆえ,腱や筋,骨,関節に大きなストレスがかかり,overuse injury に繋がると考えられます.また,男性のジャンプ着地時の前十字靭帯損傷や,男女ともに回転後に足関節底屈位(ポアントやデミポアント)から着地する際に捻挫が起こるように,trauma を受傷するリスクも十分あります. 私自身も踊っていた時,他の友達よりたくさんケガをしていて,なんでだろう,何か予防できないんだろうか
はじめに足関節捻挫は,若いダンサーで多いケガの1つです.症状の程度の違いはありますが,レッスンを休んだり制限したりする必要があることがほとんどです. 少し医療的なお話になりますが,足関節捻挫後に足関節が慢性的に不安定になる病態は,慢性足関節不安症(Chronic Ankle Instability; CAI)と呼ばれます. これは主に構造的不安定感(骨や,靭帯など関節を構成している部位の損傷によるもの)と機能的不安定感(関節を動かしたりコントロールする時に筋力や神経が原因で生
はじめに初回のテーマは,ケガとバレエの基本であるターンアウト(アンデオール)についてです. やはり,ケガはダンサーにつきものです.また詳細については別に記事を書こうと思いますが,プロのダンサーで90%,生徒で63%が少なくとも1回は受傷していると言われています. そして,バレエをしている人なら,ターンアウトが1番の基本であることをよくわかっていると思います. バレエの先生にも,股関節から正しいターンアウトをしなさいと (口うるさく)言われていることでしょう(笑) さて,こ