twilight walk / dozeu

市役所の地域づくりコーディネーター兼本活倶楽部代表兼まちなかカレッジのスタッフ兼…。本…

twilight walk / dozeu

市役所の地域づくりコーディネーター兼本活倶楽部代表兼まちなかカレッジのスタッフ兼…。本に関することを中心にいろいろ。

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本との話 まとめ

 千葉県柏市のkamon かしわインフォメーションセンターの求めに応じて、2019年7月から2020年3月まで9回にわたり同センターのHP内のブログに、月に1回連載した記事のまとめです。 *      *     * 1:加藤典洋さんのこと こんにちは。  ホントの話、このコラムのお話を頂いて嬉しく思っています。何しろご依頼の内容が、本に関連したエッセイを月に一回程度書いて欲しい、ということだったのですから、本好きのぼくとしては渡りに船だったわけです。  この文章はその

    • ADDress Life —多拠点生活のすすめ—

      ADDress Life に至るまで  2022年が、昨日終わり、今日、新たな年が始まった。  思い返すと、月並みな感想だが、昨年一年もあっという間だった。  実は、年の前半はある程度勢いがあったが、後半はちょっと息切れした、という印象がある。  特に、11月1日、コロナ感染が判明して、1週間寝ていたのだが、その間に思ったより内省的になっていたのかもしれない。というより、自分の現実に改めて目を向けると自然鬱々とした気持ちにもなったのだ。  しかし、それは有る意味では自然なこ

      • 信任のプロセスについて ⏤選挙によせて⏤

        ぼくは、今こそ政権交代が必要だと考えている。 衆院選が現実の日程に乗った今、野党は協調し合って戦ってこそ勝機があるだろう。互いに理念の違い、政策の違い、政治に対するスタンスの違いはある。ある意味で避けられない。その違いをどうしたら乗り越えられるのだろうか。 東京8区の一件が気になっていた。山本太郎氏の同区からの出馬表明に続く混乱とその撤回について、だ。ご存知ない方は、ネットで検索してみて欲しい、今なら混乱のままに様々な意見の飛び交いを観ることが出来るはずだ。 政治に何を求め

        • 売らねーしの館、ふたたび。

           今年の夏は、実に奇妙だった。
  去年の今ごろは、来年の夏には(つまり今年の夏には)さすがに終息しているだろう、と(今にして思えばさしたる根拠もなく)思っていた新型コロナウイルス感染が一向に収まらず、それどころかIOC、都、政府が、7割の国民の反対の意思表示にも関わらず開催したオリンピックと並行して、春に一旦落ち着きかけていたコロナウイルスの感染爆発が起きていた。毎日まいにち、一週前の同じ曜日の感染者数を上回る新規感染者の発表があり、医療現場のひっ迫の様子が報じられたが、次

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        本との話 まとめ

          河合隼雄の本を布置してみる

          すごく個人的なプロジェクトとして、星座読みオンライン読書会、なるものをやってみようか、と思っています。というか、明日が、その第1回。河合隼雄さんの初めての本「ユング心理学入門」を読む、というものです。 実は、河合隼雄さんの本を読むのが目的で始める読書会です。 自分でひとりで読む、より一緒に読んでくれるひとがいるといいな、というかなり身勝手な思いで立上げました。 実は、その前に、Constellation-readingというfacebookページも立上げてあり、これはまたちょ

          河合隼雄の本を布置してみる

          「可愛い三無主義」という仮説

          なぜ若者は、それでも「安倍晋三」を支持するのか、という記事をネットで読んだ。御田寺圭さんというライターが書いた記事だ。 記事は、コロナの時代に入り、急落する安倍内閣の支持率が、若者層だけは持ちこたえていることの不思議に着目している。 朝日新聞が実施した最新の世論調査(2020年5月第2回調査)によれば、支持29%・不支持52%であり、支持率が不支持率を大きく下回る結果となっている。(中略)しかし、年代別で細かく見てみると、じつに興味深いことがわかる。29歳以下の若者層の内閣

          「可愛い三無主義」という仮説

          友人と、コロナと、精神衛生のこと。

          大学時代から、ずっと付き合いのある友人が信州に住んでいる。 元高校教師。15年くらい前に、教員を辞めて、亡くなった父上の土地にペットと一緒に一家で暮らせる瀟洒なメゾネットを2棟建て、さらに単身者用のアパートを買い上げて、経営している。相当な借金もして、経営は曲折はあったものの今は安定して稼働率はほかのアパート経営者がうらやむレベル。 というのも、常に物件のメンテナンスを怠らず、必要なリノベーションまで自分でほぼ何でもやってしまう、からでもある。 まぁ、あまり詳しく言っても仕

          友人と、コロナと、精神衛生のこと。

          archive 2013/3/28【太郎くん、柏を訪ねる】シナリオ

          (2013年3月の記事archive) 本日より、かしわ市民大学第二期生の卒業制作展が、ささやかにファミリ柏内のプリント工房さんのご協力を得て始まりました。 我々は、柏プロデュース大作戦=砂川クラスとして、シティプロモーション等について1年弱さまざまな講義を聞き、ワークを行なう機会を得ました。その過程でそだったそれぞれの考えをいくつかの班に分かれて3月10日の修了式&プレゼン で発表することが出来ました。 さて、その時に我々「遊び班」はそれぞれのアイデアを持ち寄って物語

          archive 2013/3/28【太郎くん、柏を訪ねる】シナリオ

          『緊急事態宣言』とは何だろう

          インフルエンザ特措法の改正案と緊急事態宣言について、ブログ記事がわかりやすく整理、解説されている。(リンク参照) 憲法に緊急事態条項をつけること(自民と安倍内閣何狙っている憲法改正)と、今回のように法律内で緊急事態宣言をすることの違いを理解できたのは、特に有難い。 何れにしても、現内閣のようなトンデモ政権下で、憲法に緊急事態条項がつくことは文字通りの意味で危険極まりないことだ、と言うのがぼくの意見だし、インフル特措法のように法律の内容に特化した緊急事態宣言であったとし

          『緊急事態宣言』とは何だろう

          『怖い話は、お好き?』

          今の安倍内閣に緊急事態宣言を法律的に可能とお墨付きを与えたら、何が起きるか? 学者が冷静にかなり怖いことを言っています。 例えば、今回の一斉休校は、あくまでも要請、つまりお願いでした。 現場からは一斉に非難や悲鳴が上がりましたが、政権は安倍総理の独断、思いつきの正当化に走ります。そう言う政権なのです。ずっとそうして来て、そうする人間を登用し続けて出来た内閣なのですから不思議はありません。 そして、我々大人しい(オトナ? しい)日本人は、ぶつぶつ言いながらも、もちろん今回も受

          『怖い話は、お好き?』

          ご挨拶

          2020年3月1日 初めまして  私は、軒先ブックマーケット「本まっち柏」を主催している本活倶楽部の代表を務める所英明と申します。(本活倶楽部は、柏市の公益団体として登録されている市民活動団体です)  年に一度〜二度程度、主に柏市柏三丁目界隈(いわゆるウラカシ)において、古本のフリーマーケットのイベント「本まっち柏」を開催させて頂いております。その際に、何度も実際に軒先等をお貸し頂いて大変お世話になっているお店等の皆様に、あるいは、柏三丁目界隈の通りがその半日だけ古本屋

          【archive2013】朝の読書会 「ふたつの講演 戦後思想の射程について」(加藤典洋著・岩波書店) 草稿

          著者は文芸評論と共に、ある種、戦後批評(?)のようなものに長くかかわってきた。1990年代には「敗戦後論」で賛否両論を呼ぶ。1991年(ソ連崩壊)、2001年(同時多発テロ)、2011年(東日本大震災)と前世紀末から今世紀初頭に起きた大きな出来事を経て、いま、「戦後」の持つ意味と、この社会の有り様が、大きく変化するのを感じて、その内容を素描する二つの講演として昨年話した。 それが本になっています。 著者は、1985年、「『戦後』には一度死んで欲しい、そうでなければ、受け取れ

          【archive2013】朝の読書会 「ふたつの講演 戦後思想の射程について」(加藤典洋著・岩波書店) 草稿

          政治的発言まとめ—書きたくないことを書く、ということ─Part2。2018年9月17日〜2020年2月24日

          よもやの続編を書く(というか、編集する)ことになってしまった。というか、した。とっくの昔に終わっていてよい(悪夢のような)政権がまだ続いているので、続けたくなくても続いてしまうのだった。 読みたい人もいないだろうが、でもまあ、やはり読んでほしい。未だに現政権の危なさに気がついていないのだとしたら、意味不明な部分もたくさん含まれてはいるが、読んで欲しい。 【2018年】 9月17日 2017年の2月頃から、突然、ぼくはフェイスブック上で、基本的には苦手な政治的な引用、発言を始

          政治的発言まとめ—書きたくないことを書く、ということ─Part2。2018年9月17日〜2020年2月24日

          [archive20160813]隔年で三度目のヒロさんのライブ

          [archive20160813]以下は、2016年の文章です。 松元ヒロさんを、今年も柏にお呼びすることになりました。 10数年前に一度、松元さんを柏にお招きしたことがあるそうですが、それ以来久しぶりに柏にお呼びしてライブを行なって頂いたのが、2012年の秋でした。会場は、アミュゼ柏のクリスタルホール。今回と同じです。 遡ること半年、その年の春から夏に向かう頃、ぼくはこどもすぺーすのHさんから何故かライブ開催に向けた実行委員会への参加を打診されました。結果的に実行委員長

          [archive20160813]隔年で三度目のヒロさんのライブ

          カシワ読書会のこと 続き

          改めて、カシワ読書会について書きましょう。何か重大なことを、というのではありませんが、もうすぐ20回ということですので、ある程度はこの読書会の成り立ちや、開催に向けての思いも書いておいて良いかな、と思いました。(以下、お暇な方のみお読み下され。ほぼ駄文です) そもそも、何故読書会なのでしょうか。 これも大げさな理由ではありません。個人的な理由です。「昔むかし」はいっぱしの読書少年でした。「昔」も、読書青年でした。でも、いつしか、「カッコだけ読書中年」になっていたように思いま

          カシワ読書会のこと 続き

          歳をとるということ。心の成長について(2) ー“残念無念と早死にする人生”のためにー

          さて、前回の続きである。とは言っても前回を書いたのは一年半も前だ。やれやれ。気を取り直して書いてみましょうか。お付き合い頂ければ幸い。 (1)では、実感としては、精神年齢が30代で停止している気がする、という話から書き始めたのだった。幼少期には肉体と精神は相伴って実際に発達すると考えてよいだろう。肉体の成長は目にも見えやすく、床の間の柱に刻まれた身長の記録のように記録もしやすい。一方、精神の発達・成長も目覚ましく、発話から始まり、語彙が増え、笑い泣き怒る単純な感情表現から次

          歳をとるということ。心の成長について(2) ー“残念無念と早死にする人生”のためにー