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混在と境界

寝て起きてリセットされた思考回路。夜中の記事に後悔が残るか、恥が残るかと覚悟していたが、どうやらそんなこともなさそうだ。要はしばらく、このまま「ありがて〜」思考で生きていくことが正解のようである。

ここに至るまで何年も、生きやすい思考回路を探し続けた。試し続けた。
ほとんどが失敗に終わった。一瞬だけ咲いて、すぐに枯れる花のようだった。だから正直、今回のこのマインドも、枯れるかもしれないという恐怖は残る。それでも、生きやすさは自分で見つけるしかないから、もし枯れたら、その時はその時だ。

散々繰り返した自責と自己嫌悪という癖は、結果として自己分析というデータとして私の中に残った。過去を知っている。色々あったことも当然知っている。その時何を思ったか、何が屈辱だったか、本当はどうしたかったのか、全部残っている。

それを「トラウマ」と一括りにして自己嫌悪に浸っていたんだ。病気の要因だと慰めて自己を癒やしていたんだ。自傷することでしかSOSを出せないくらい小心で、肥大な自己愛。散々使っている単語。でも、それが精神病に苦しむ「可哀想な私」を形作っていた。


物事を、人の心情を、自分の領域と切り離すことが生来苦手だった。今も克服できたわけではない。今回見つけた一つのハックたる「ありがて〜」思考は、そこに合致した。

感謝という行為を軽んじているわけではない。そこが問題だった。特に私のように自信がなく、他人の目を気にして、でも助けてほしいと、お前のせいで私はおかしくなったのだと、自責と他責を混合させた何とも人間らしい思考回路を特別視する行為。これこそが自他境界をカオスに融合させ、希死念慮に餌を与え続けていた。

感謝は当然の行為。「私なんか」に何かをしてくれる誰かへの感謝。「私なんか」を生かしてくれる全てへの感謝。でもそれは同時に、私は「他人」の助け無しには生きていけないという弱さ、己の存在への疑問、そして無力感の顕在化となる。

そう、感謝するからには当然「対価」を支払わなければならない。でも、今の私にはそれができない。施された恩に報いる気力がない。差し出せるものが何も無い。今すぐ差し出せるものといえば、このチンケな命くらいしか持ち合わせていない。けど、命を差し出したところで、そこには何も残らない。狂った自己満足と人だったものが虚しく消えるだけだ。

時代が時代なら国に殺されていた精神障害。自責と他責を孕む「私なんか」思考は、程度は問わず「私のため」という優しくも恐ろしい行為の前には、膝をついて頭を垂れることしかできない。感謝に伴う「対価」を差し出すという、当たり前ができないから。その事実が、自責となって、希死念慮となって、己を否定し続けることで初めて癒やされる、という負のループに嵌める。

考えすぎ?何言ってるか分からない?
別にそれでいいよ。これが私の思考回路ってだけだからね。

死にたくても死にきれなかった理由が見えてきた気がした。死んだほうが迷惑をかけずに済むが、「対価」を払うという観点では、私の命程度じゃ軽すぎるんだ。だったら苦しんででも生きている方が、生かしてもらえる方が、人(私)の死という不快を与えずに済む。都合の良い解釈かもしれない。だけど、別にいいじゃないか。誰にも関係のない話だ。


全てに感謝する。息を吐くように感謝する。差し出せる対価はないが、感謝を伝えることはできる。
それで良かったんだ。何が何でも「対価」を差し出すという考え方自体が狂っていたんだ。感謝には「対価」だと捉えるから、己が他人へする親切に「対価」がないと、簡単に嫌悪して、自責して、その思考回路に嫌悪して、死にたくなったんだ。こんな滑稽な話あるか?何も面白くない。

境界を引くのはまだ難しいが、今はまだ一歩目の景色しか見えていない。せっかく咲いてくれた雑草のような花。せめてしばらくは散らさないよう、見守っていこうと思う。

混在しすぎた思考、切り離しすぎた思考、自他境界を引けていないという自覚。それらをちょうどよくほぐしていくには時間がいる。根気がいる。でも仕方ない、きっとそれをしないと楽に生きられない。楽に生きるために、これ以上死にたいと思わないように、ポジティブに全てを諦めて、とりあえず適当にやっていくしかない。

人生なんて重く難しく捉える必要なんてないんだ。たとえそこに知らないお節介な誰かが、聞きたくもない価値観が介入してこようとしても、とりあえずそういうご意見もあるのね感謝!程度で切り離してしまえば、少なくとも精神への負荷はだいぶ軽くなる。

どうせ死ぬんだから、どうせ死ぬんだったら、もっと楽に生きて、適当に死のうよ。それでいいじゃん。それで良かったんだよ。


ここまで意味不明な文章を読んでくれたあなた、本当にありがとう。いい意味で変態だね。あなたの思考にも触れたいから、あなたの書く記事も読ませてね。


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