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新卒で入った会社を2週間で辞めた。#3

あらすじ
ふと思い立って、新卒でドイツの日系企業に就職することにした私。しかし、入った会社は人手不足×ロジハラ上司のブラックな職場で......
ついに辞めることを決意したその後とは?

前回、前々回のエピソードはこちら。

アルパカばっかりだな。かわいい。

産婦人科に行ったらまさかの...

実はこれまでアルバイトを何個か即辞めしてきた私。

辞める時は気まずいので、「どうしても辞めなきゃならない理由」を必死に考え、その数週間前から匂わせムーブをかます。

といわけで、今回も会社を辞める理由から考え始めた。
本心は「まともな研修もなく、膨大な量の業務を押し付けられたから」そして「ロジハラ上司ともう一緒に仕事したくなかったから」。

しかしそれだとストレートすぎる。
契約書には「試用期間中は2週間前までに退職を告知すること」と書いてあるため、
本心をぶちまけたら、残りの2週間が地獄と化す。

そこで、思いついたのが「体調不良」
実際にストレスで下腹部痛がひどくなっていたし、これを機に産婦人科で診断書でももらって、辞めよう、そう考えた。

早速、ネットで日本語通訳つきの産婦人科を探してみた。
しかし、予約はすでにパンパンで、最短の予約可能日は翌月の頭。これだと遅すぎる。

というわけで、仕方なく普通の産婦人科に行くことに。
なんとか次の週の月曜日に予約がとれて、一安心。
(全部計画のうちだが、突然体調不良になっちゃて......という設定にしたかったので、会社には当日の朝報告することにした)

あらかじめドイツ語で症状を言えるように練習し、準備は満タン!

.

産婦人科にて。

受付を済ませると、待合室で問診票を書くように指示された。
ドイツ語で問診票なんて書いたことがない私、Google翻訳を使いながら一生懸命書く。

数十分後に呼ばれ、暗記してきたドイツ語を一気に放出する。なんとか分かってもらえた。
その後、部屋の隅で着替えを済ませ、検査タイム。

これは女性の方なら分かってもらえるだろうが、産婦人科の内診では服や下着を脱いで足をぱっかーん!して検査してもらう。

日本の場合だとカーテンの仕切りがあり、
お医者さまの姿は見えず、そこで何がどう行われているかはこちら側からは分からないのたが、
ドイツではそのようなカーテンはない。

なんだかそれはそれで恥ずかしかったが、面白い経験になった。

検査が終わり、ここで驚くべき事実を告げられる。

お医者さま「(訳)あなたは子宮内膜症です。右の卵巣に4.5センチの腫瘍が見られるので、手術が必要です。紹介状を書くので、どこの病院がいいか教えてください。」

......

子宮内膜症......?手術......??え、どゆこと??
頭が真っ白になった。

とりあえずドイツでの手術は不安だったため、
診断書だけ貰って、帰宅。
その後すぐに母に電話し、なんと一時帰国することになってしまった!

そこからはもう大変。
まずはおじさん上司に、診断書とともに退職の旨を伝えた。
「緊急手術が必要で」と少し大げさに言ったのが効いたようで、そのまま即日退職できることに!わーい!

続いて航空券の予約、滞在先のゲストハウスの解約、電車の定期の解約、荷造りなどなど、これまたやることは盛りだくさん。
(ゲストハウスの解約についてはまだ色々揉めているので、後日ネタにしてやろうと思います)

そして、わずか数日後の5月10日。
私は日本に帰国した。

帰国早々、
「たったの2週間で帰ってくるなんて、ほぼ旅行じゃん!」と彼氏に笑われた。

言われてみればその通り。
でも旅行というより「修行」に近かったけど!

これからのこと

最後にこれからのことについてまとめて、このシリーズを終えようと思う。

帰国後から1週間、私は「無職ライフ」を満喫していた。
しかし、親からの視線が痛かったのと、さすがにお金がなくなると思い、元インターン先に泣きついた。
そして今、私は元インターン先でSEOライター兼ディレクターとして働かせてもらっている。
(色んな企業のWebサイトやメディアに載せる記事を書いてるよ)

子宮内膜症については、帰国後再検査してもらったところ、「薬物療法で大丈夫」とのことで手術する話はなくなった。
ただ、治療のため、約1ヶ月は日本に滞在する必要があるとのこと。

これからまたドイツに戻り、ドイツで転職活動をする予定だけど、
今度は正社員じゃなくてパートとかアルバイトでもいいかな、と思ってる。
もちろん選べる立場じゃないんだけども。

今回の件で、ちょっとトラウマになっているのと、「ネームバリューやお金、福利厚生」よりも「いかに楽しく自由に生きられるか」を今のところは重視していきたいと思う。

とにかくこれからは、たくさん美味しいものを食べて、たくさん旅行に行って、心も体も健康的に過ごしていきたい。

noteでもドイツ暮らしやヨーロッパ旅行について書く予定なので、気になる方はフォローよろしくお願いします!

それではまた次の投稿でお会いしましょう!

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