数学の勉強方法

 この前まで、私は数学を勉強するとき、まず最初に答えを見て、解き方を記憶して、そのあとは、問題を見て解き方を思い出そうとすることを反復していくのが一番良い勉強法だと思っていた。

確かにこの方法は、普通より短い勉強で済むし、考える時間を節約できる。けれども頭の中がパンクしたり、実際にあまり覚えられてなかったり、短期記憶で済まされてしまったりするなど、欠点も多い。
そしてもう1つ悲しいことに、テストで正確にその知識を応用できる可能性も低くなるそうだ。

  なぜならこの方法は、答えを見る前に考えるということをしないので 自分が何をわかっていて、何がわかっていなかったか、ということが明確にならないからである。

さらに、自分の予備知識とは関係なしに答えをそのまま 頭に詰め込むので、自分の予備知識と、新しく習ったことを関連付けることができず、脳内がパンクしてしまうのである。

 私は数学は暗記科目であると思う。

 しかしその暗記は 応用できる暗記の仕方でないといけないのだ。がむしゃらに頭に詰め込むだけではダメなのだ。

 本来は、答えを知る前にまず自分で予想しなければならない。
そして、このことは 数学だけでなく、歴史などの 多くの人が暗記強化だと思っている教科でも同じである。 知識を知る前にまず自分で 自分がどんなことを知って いるのか書き出したり、何を学ぶのか 予測したりする必要がある。

 例えばイスラム教について学ぶ時、自分がイスラム教の何を知っているのか、どんなイメージを自分が持っているのか、これからどんなことを勉強するのかなどを、予測することが必要である。

 勉強する前にそのようなことを予測することの効果は、大学での研究などによって立証されている。
勉強する前に何を学ぶか予測することで、応用できる知識が身につき、予測しなかった時よりも 何倍も頭に残りやすくなるという。

 数学が暗記強化であることは、今も私は間違っていないと思うが、暗記するためには、しっかりと考える必要があると思う。

  私はこのことに最近気づいたというか、誰かに教えてもらってハッとしたのであるが、その前から先生などには数学はしっかり考えてからではないと答えは見ていけないと何度も言われてきたし、自分も昔は実践していた。

 ではなぜそれをやめてしまったのかと言うと、そのやり方は効率が悪いと思ったからだ。

 自分でしっかり考えたとしても、答えは出ないし、 自分が考えたのと全く違う解法が模範解答に載ってたりすると、じゃあ最初から答えを見た方がいいじゃん!と思うのである。

しかし、そのようなやり方では 短期的な記憶にしか残らないし、応用力が付かないということが わかった。しかも脳がパンクして自分にとてもストレスがかかるということも体験し、長期的に見ると同じミスを何回もして、逆に効率が悪いということも分かった。

そうは言っても、考える時間が必要であるやら、それによって記憶に残りやすくなるやら言われても、実際やってみて、考えて答えを確認して、頭に印象付けられたのに、また同じようなミスをしてしまうということがある。
そしてまた、考える時間がたくさんあるよりも、何回も何回も正確な解法をインプットした方がいいのではないかと思ってしまう。

 この問題を解決する ために私は考え方ノートというものを作って、答え方のポイントをまとめたり、 なぜ自分がこれが導けなかったかということを熟考し、分かりやすくまとめることで同じミスをするということが少なくなると思う。

 ここで大切なのは しっかりと そのノートを見返し、自分が何で間違えやすいのか理解すること、そして、見返しやすいノートを作ることである。パッと見てわかるノートであればあるほど、ノートを見返す速度が速くなるし、何度も見返したいと思える。だから見やすいノートを作るのはとてもとても重要であると私は思う。

まとめると、数学を勉強する時は自分でしっかりと考えてから答えを見ること、答えを見た時は、自分がなぜその答えを導け出せなかったのかということを 見やすい形でノートにまとめることが大切である。

 ただあまりにも考える沢山時間をとって問題集を解いても時間が足りなくて、他の教科にかける時間がなくなってしまうのは良くない。だから私は テストを利用してそれを行っている。テストは答えがないので、自分で考えて答えを導き出すしかない。

 つまり テストでは強制的に自分で答えを導き出そうとしている。だから テストの見直しノートを作ることで、自分が考えた回答を見直し、なぜ間違えてしまったのか、なぜ導き出せなかったのかということをまとめることができ、時間の節約になる。

 テストを見直すというのは ありきたりなことだし、時間がかかって疲れるとは思うけど、 新たに 問題集を解いて、その見直しをするより、1回解いているテストを見直しする方が効率的であると、私は思う。

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