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不登校でも支援級でも大丈夫。

小学校1年の夏休みを前に娘が校内で酷い目にあって、それから登校できなくなってしまった。

娘のために病院、療育、カウンセラーなどへ相談に行き、塾にも通わせたり、アートスクールに送迎したり思いつく限りのできることはやってみた。

娘がけっきょく何に癒されたかというとネット上の他愛のない会話、ポケモンのアニメ、ゲーム、音楽だった。
こどもが社会と隔絶されることに私が恐れを抱いていたので、何かと外部と関わるように仕向けていたが、それらは娘の精神のすこやかさにはあまり重要ではなかったようだった。
あと、何でもないお出かけに連れて行くことをとても喜んでいた。

そのときはじめて気づいたのは、娘は分離不安がそもそもとても強いとか、極度に緊張しやすいとか、あらゆる感覚の過敏さだった。
それらと向き合っている間に発覚したのは、程度の差こそあれ私自身も感覚過敏で苦しかったこと、そしていまも苦しんでいること。
娘がどのくらい辛いか想像しているときに私も同じか?と気づいたのだった。
これはほんとうによい機会だった。
自覚があれば対策できる。

たまたま隣に住む男の子と庭で砂遊びをしていると、いっしょに家でゲームしようと誘ってくれた。
娘は学校に行っている子たちに負けないくらいゲームが好きでおしゃべりが好きだった。
すぐに隣の子の周りの友だちとも打ち解けてどんどん輪が広がって行った。
ゲームアカウントのみでつながっていた校内の友だちに会うために少しずつ登校するようになった。
娘はそのときもう5年生になっていた。
少年野球部に入ったことも転機になっていた。

元々、活発なタイプであったがPTSDで心身共に弱って一時的に無気力になり、寝てばかりで何をするのも億劫な時間をそれなりに過ごしてきた。
しかし、だらだらと過ごすのに飽きて、外の世界をうらやましく感じたのがきっかけかもしれない。
ここに至るまでの時間はひとそれぞれだろう。

進学は、公立中学校の特別支援学級(情緒学級)を選択した。
1年の頃は心身共に疲れやすく、欠席、早退が多かったが大好きな野球部のために登校する日が増えた。
2年になると人間関係をうまくつくる工夫がみられた。
トラブルも含めて何もかもを楽しんでいるようだ。

社会が求めるような人間になれるよう訓練的に何かをさせようと親が試みるのは、元気なこどもにしか効かない。
元気というのは、苦痛に耐えられるという意味。
ぶっ壊れた、本音が出ちゃった、ある意味覚醒してしまったこどもには、楽しいことしか効かない。
人間に生まれたことを喜べるようなことしか受け付けなくなるのだ。
そのきっかけや、覚醒する工程に苦痛を伴うのは、納得いかない気もするが。。。

社会人もそうではないかな。
会社で潰されて、しんどいことはもう何ひとつできなくなって、好きなことをしよう!って思い至るよね。
あるいは、現状に不安や不満があって、マインドフルネスとかセミナーとかにいろいろ大金払ったり、安定した生活を捨てたり、何かしら苦痛や代償を伴いながら、大人も変わろうとするよね。
こどもの不登校やひきこもりも同じだと思う。

「こんなのやってられっか」

ってね。
頭パッカーン!!!

学校に行かないまま育ってうまく生きてるひとの言葉を聞いてみたり会ってみたりしたことがないと、我が子はどうなってしまうの~!?って混乱したり不安になっちゃうし、学校復帰を目指しちゃうのが親なんだけど。
社会人を離脱して、復帰したひとの気持ちを聞いてみたら、たぶんこどもとほとんど同じなんじゃないかと思う。
彼らは復帰するとき、きっと前と同じスタイルは望まない。
また閉じた自分に戻ってしまうから。
もう開いちゃったからそもそも戻れないし。

私個人的には一回離脱したひとは勇気あるし、いいね!って思う。
全員肯定できるとかそういうことでもないけど、自分を取り戻す行為を選択したのは、少なくとも自分自身に対しては誠実であるってことだから。

自分を裏切り続けると破壊する。
自爆だよ。

ある日突然、起き上がれなくなる前に。
自分を傷つける毎日を送っていないかよく振り返ったほうがいい。
私もね。

ちょっとずつ毒を盛っていないか。
少しなら、を続けていって致死量にならないように。
責任とか、迷惑とか、その前に、自分に誠実かどうか。
胸に手を当ててよく聴いてみよう。


覗いてくれたあなた、ありがとう。

不定期更新します。
質問にはお答えしかねます。

また私の12ハウスにきてくださいね。

息子も支援学級を選択した。
ほんとうによかったのかいまも葛藤がある、という記事はコチラ↓

https://note.com/doublerainbow11/n/na5f318c96349?sub_rt=share_pw












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