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ボヘミアン・ラプソディ
2019年映画初めは、これ!と決めていたんです。
Show must go on.
フロントマンって、こういう人を言うのだろう。お客さんに全てを捧げ、全てを委ね、相手の目から全てを受け取り、それを何万倍にも増幅してお返しする。鏡みたいな存在だ。
それに加えて、周りが何と言おうと自分が良いと思うものに妥協せず、自分を信じて突き進む。Bo-Rhapが3分になっていたら、きっと普通の楽曲になっていただろう。ギターソロあたりで切って、2曲に分けてしまったら、次から次への展開がなくなってつまんない。全体からちょっとずつ摘んだら、全パートがダイジェストっぽくなってしまって、感情の波がついていけなくなっただろう。ありがとう、「常識」から立ち去ってくれて。
楽曲は全部知っていたけれど、フレディの生い立ちについては全然知らなかった。ゾロアスター教ってなんじゃいな、と思って調べてしまった。ツアラトストラの元だったのか!善なる神が創造したこの世を存分に楽しむべし!とは、なんと大らかな宗教だろう!wiki はこちら。
(余談だが、一番下に、カイホスルーなるイギリスの作曲家がパールシーだと記載がある。これはアルスラーン戦記のカイ・ホスローの元ネタですね?!あれも古代ペルシャが下敷きですもんね!隣の神様とか重要人物とか、アルスラーン的なお名前がうじゃうじゃ列挙されていますよね?!)
アイデンティティに悩む姿や、愛や家族を求める姿を知り、そこから歌詞を考えると、意味の層がどんどん増える。現世という舞台から早々と去ることや、自分がここからいなくなったら、とか、カーテンコールも終わったから、とか、死を意識したような歌詞がとてもとても多いんだ。いつからこんな絶望の中に生きていたんだろう。そして、いつからそれらを全て隠して、あれだけのエネルギッシュなステージパフォーマンスをしていたんだろう。
This Is Itもそうだったけれど、生前は彼らの音楽を聴けるのが当たり前みたいに思っていた。これからも聴き続けられると思っていた。早逝され、その人生だったり知られざる素顔だったりを垣間みて、喪失感がさらに深まってしまう。早逝したからこそ伝説になった、とも言えるのだけれど。
なんだか… 頑張ろう、と思えた今年の映画初めでした。初なみだもついでに流して参りました。
Our show will go on.
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