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私は接客が苦手な販売員①

私はアパレル販売の仕事をしていますが接客が苦手です。
とりあえず人見知りですし、自分が買い物に行く時は話しかけて欲しくないタイプです。

自分でじっくり吟味して、何か質問があれば販売員さんに聞きたい。
ただ見たいだけの時にベタつきされるとすぐお店を出てしまいます。


●販売員人生の始まり

そんな私も若い頃はラフォーレ原宿で働いていました。
(あの壮絶なラフォーレグランバザールでもハッピを着てお立ち台に立ち、メガホンを持って客引きをしてましたよ!)

昔からファッションが好きだったので、なんの迷いもなくアパレル販売員という仕事を始めました。(一番最初は代官山のセレクトショップでした。)
好きな服や空間、原宿や渋谷や代官山で働けることは若い私にとってとても刺激的でしたし楽しかったです。


…メインの働く内容を除いては。


販売員を始めた当初は本当に苦労しました。
とにかく話しかけられない。
会話が続かない。
売れない。

悪循環でどんどん苦手意識が根付いていきました。

もちろん当時の先輩も色々教えてくれましたし、自分なりに本を読んだり(売れる販売員!みたいな)インターネットで調べたり、他のお店に行って研究したり。

基本の接客技術や精神論的なものは頭ではわかったつもりでもなかなか成果が出ず悩んでいました。


●はじめてのファン

ある日、何日か前に私が接客したお客様が戻ってきたことがありました。
私も気に入っていたアクセサリーを買うか悩んでいたのもあり会話の内容も覚えていました。

その日は私と先輩がいて、先に先輩が話しかけ、接客をしていました。もちろん先輩の方が接客技術があるし、その方が売れるだろうと私は少し遠目から見ていたのです。

するとそのお客様から私に話しかけてきてくれました。
あれから悩んで、でもやっぱり欲しいと思った。またお姉さんに話を聞いて欲しい。と。

販売員の私にとって初めてできたファンでした。

とても会話が盛り上がり、お客様も商品を購入、笑顔で帰ってくださり、先輩にも褒められ、帰り道もニヤニヤしていたことを覚えています。


●販売はゲームだ

ずっと「決まった仕事」としてやってきたけれど、やはり基本は人と人なんだと再確認した日でした。

その人がその日どういう気持ちなのか、何を求めて今ここにきたのか、どう言われたら嬉しいのか、共感できるのか

販売は正解のマニュアルはなく、本当に心理戦!
言い方は悪いかもしれませんがある意味ゲームだと思うと少し楽になりました。

販売員は負ける(売れない)ことの方が圧倒的に多いです。
話しかけても無視されることもあります。

でもそれは当たり前。100人に話しかけて1人でも買ってくれたらいいじゃないか。

そう思えてから会話の幅も広がり、少し仕事が楽しくなりました。

あと、販売員の時の自分を少し演じました
いつもは言わない言葉、話し方、トーン。

基本隠キャなので、それをできるようになるまでは苦労しましたけどね。

今だにすごく売れる販売員(カリスマ店員)(古い!)とは言えませんがゲームの勝率は上がってきたように感じます。

私が実践していることはまた改めて。


あぁ本当に早く落ち着いてお買い物を楽しみたいですね…。

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