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実録・心のささやきに従うとこうなります

…私は、また、書けなくなりました。

数ヶ月前、バンジーを飛んで、「なんか自由になったわー、超快調だわー」と調子に乗っていたのに、実際、日々は絶好調なのに、書くとなると言葉が出てきません。

参考記事:
人生には、バンジージャンプしなきゃいけない時がくる!
前編 中編 後編

いや、違うな。

言葉は出てくるのです。

書けるのです。

でも、出てくる言葉、書いていることに、違和感があるのです。

以前、川尻*は言っていました。

「一つでっかい壁を取っ払って調子こいてると、すぐ次の壁にぶつかるのよね〜」

そうか、これは次の壁か…

川尻はこうも言います。

「自分の感性に耳を傾けて、それに従って行動し始めると、自分の感性とちょっとずれている時の違和感により微細に気づけるようになる」

そうか、もしかして、私は、これまでだったら「うまく書けている」と思えていたことを、「ん?なんか違う」と気づけるようになってきたのかもしれない…

一つ確実なのは、どっちにしても、私はこの状況を楽しんでいる、ということです。

壁は障害物ではなくて、人生をもっと面白くできるという可能性でしかないと思えるようになったというか。

気づけることが増えるということは、自分が見えていなかったことが見えるようになる、つまり人生がより豊かになるということでしかないと思えるようになったというか。

だから、この壁を取り払えた時、より素敵なことを体験している自分がいるという未来に疑いはなく、ワクワクしているのです。

ただ、壁の取り払い方がわからない…



いや、実を言うと、私、「ちょっとお休みしたいな」という気持ちが、最近、ちょいちょい出てくることがあったのです。

でも、このマガジン、「やりたい!」と自ら手を上げて、「週1で更新しましょう!」と自ら提案して始めたやつで、やる気と情熱を持って取り組んでいるから、そんな、休みたいなんて思うわけないじゃないって、自分の内側から湧き上がる気持ちを「嘘」呼ばわりしていました。

しかし、世の中というか、人生というのは、本当によくできていまして、どれだけ自分の感性を無視していても、いやいや、そこを無視していたらにっちもさっちもいかなくなりますよ、という出来事がちゃんと起こるのです。

どういう出来事が起こったかは長くなるので端折らせていただきますが、その出来事に遭遇した時に私の内側からポッと出てきたのは、「書き方を根こそぎ変える必要がある」という心の声でした。

根こそぎ変えるって、どういうこと?

自問した私に、またポッと出てきた回答がこれ。

「しばし休みをくれ!」


私はハッとしました。

これまで休みたいって時々思うことがあったのは、やる気や情熱がなくなったからではなくて、何かを変える、もしくは私が変わる必要があって、そのためにしばし書くことから離れてみるといいってことだったのかもしれない、と。

いやいや、今それを考えても仕方ありません。

私がすることは、それが私の感性の訴えていることなのであれば、実行する、以上です。

このマガジンは私一人でやっているわけではないので、この場合の実行するというのは、まず川尻*に相談するということでしょう。

でも、私にはわかっていました。

感性に耳を傾け、それを実行する、ということの大切さをしつこいほどお伝えしているのが動作学なのだから、川尻がノーというわけないだろうと。

いざ、川尻に相談すると、予想通り、快く了承してくれたわけですが、相談する直前に、私はまた一つ気がつきました。

連載を休むと、その分の原稿料はいただけないわけで、収入が減るということもまた私は恐れていたようだぞ、と。

でも、私はもうすっかり「世界は安心安全な場所で、全ては最善であるということを信頼する」派の一員なので、気づいたことで、逆に勢いがつきました。

原稿料がなんぼのもんじゃい!私の仕事があるとしたら、それは、なんとかなるって信頼して自分の感性を信じて行動することだけなのよ!

参考記事:
信用か、信頼か、それが問題だ

と、そのような経緯で、このマガジンの連載をしばしお休みさせていただくことになりました。

しかし、お分かりいただけるように、これは個人的にはめちゃくちゃ前向きな休載です。

ということは、動作学マガジンにとっても前向きな休載、のはずです。

ということは、読んでくださるあなたにとっても、です。


戻ってきた時、自分が、このマガジンが、どうあるのか、全く予想ができませんが、そんな試行錯誤もまた一つの動作学の実践実例として面白がってもらえたら幸いです。


*川尻隆:アスレチックトレーナー。SASS Centrum, Inc代表。旧ソ連や旧東ドイツの研究にルーツを持つ動作学を発展させて新たな学問の創出に尽力している一人。動作学を用いた組織マネジメントのコンサルタントとして、横浜DeNAベイスターズでチームビルディングや組織改革も担う。